9月議会報告 2013年秋季号 市民の切実な願いにこたえ いのち・くらし・営業をまもれ!と提案

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2013_11_report_aki_3日本共産党 9月議会報告 2013年秋季号
市民の切実な願いにこたえ いのち・くらし・営業をまもれ!と提案

伊丹市会報告2013年秋季号はこちら(PDFファイル 4.98MB)

【1面】

消費税増税・社会保障改悪ストップ!

 第4回定例市議会は9月4日から10月10日までの37日間、2012年度決算、2013年度補正予算などを議題に開催され、白熱した議論が交わされました。

 日本共産党議員団は市民のいのち・くらし・営業をまもる立場から市長、市当局の姿勢を厳しくチェック。

 決算の認定を「同意せず」としたのを含め4件の議案に反対、補正予算他41件の議案に賛成しました。

「来年4月からの消費税増税を中止」-市長として発信を

 安倍首相は、来年4月からの消費税増税を予定通り実施すると表明しましたが、参院選後の世論調査でも、増税を「中止すべきだ」や「先送りすべきだ」という意見が7~8割と圧倒的です。それは、長引く不況により給料は上がらず物価は上がり、医療費や介護負担は増え、その上消費税が増税されれば暮らしや経営が成り立たないという、庶民の実態があるからです。

 党議員団は、市長として「4月からの消費税増税は中止を」の声を内外に発信することを求めました。

市立伊丹病院 消費税8%が経営を直撃 新たに1億円負担増

 消費税が8%になれば、病院が国に支払う消費税分は約1億円増え、2億5千万円前後になることが決算委員会質疑の中で明らかになりました。市立伊丹病院はこの間医師確保などの取り組みの中で、3年連続の単年度黒字を計上してきましたが、消費税増税は病院経営を直撃することになります。

 消費税増税により大半の病院が経営困難におちいるといわれており、公立病院や地域医療を守るためにも増税をストップさせなければなりません。

国民健康保険事業の都道府県広域化 見直しを

 現在国民健康保険事業は市町村ごとに運営されていますが、国の主導により数年後には広域的運営化が計画されています。

党議員団はその問題点について

① 各自治体一般会計からの繰り入れがなくなり、大幅な国保税の引き上げになる

② 地域の実情や住民・被保険者への対応が困難になる

と指摘し、広域化は、地域の実情や市民の生活実態を無視した国保税を県が決め、その徴収に各自治体が振り回されることになるのでやめるべきだ、と主張し
ました。

介護保険大改悪やめよ

 軽度の認定者への保険給付廃止、施設からの締め出しなど政府は次期介護保険計画策定に向けて、大幅なサービス縮小・切捨てや利用料負担増を計画しています。その中身は

①要支援1、2認定者への保険給付の廃止

②特別養護老人ホームなど施設入所は、要介護度4、5の重度者に限定

③サービス利用料について一定以上の所得があれば2割に引き上げる等です。

党議員団、社会保障の拡充を求める意見書を提出
 他の会派・議員の反対で否決

 党議員団は「『社会保障制度改革推進法』を廃止し、社会保障の拡充を政府に求める意見書」を提出しました。具体的には、

① 特に医療・介護・子育て等の負担軽減を急ぐこと。

② 社会保障の公的責任を放棄する「社会保障制度改革推進法」は廃止すること。

③ 社会保障の財源は、消費税増税ではなく大企業や富裕層に応分の負担と責任を求める内容です。

 本会議では他の会派・議員はまったく理由も述べずに反対し、意見書案は否決されました。

【2面】

市民のくらし福祉まもって奮闘

市発注の公共工事は適正な労務単価で

 国土交通省は、今年度の設計労務単価を15.1%と大幅に引き上げました。その背景には、ダンピングの激化と下請けへのしわ寄せで、技能労働者の賃金の低下(グラフ参照)や、若年入職者の減少があります。

 党議員団は、今後とも適正な設計労務単価による発注を行うとともに、その労務単価が賃金に反映されること、社会保険加入等福利厚生の充実が図られるために、兵庫県などと連携して検証を行うことを求めました。

市税等の徴収に当たっては、納税者の権利を保障した対応を

 伊丹市の市税等の収納率向上対策の強化から、納税者とのトラブルが発生しています。市民のくらしは、給料も年金も、営業実績も下がりっぱなし。従って、市税等の徴収に当たっては、「差し押さえありき」の対応が、善良な納税者を悪質滞納者扱いすることになりかねません。可能な限り避けるべきです。

 党議員団は、納税者の実態に即してその困難に寄り添い、納税者の権利を尊重した納税相談を行うことを求めました。

高齢者の虐待防止対策の充実を

 2025年には、高齢者人口3500万入、認知症350万人に達するといわれています。
 厚労省は高齢者虐待防止法の制定を受け、高齢者への虐待防止に向けた全国調査を行い、対応状況の把握を行いました。その結果、擁護者による虐待、介護事業従事者からの虐待、相談・通報件数が増加していました。家庭での同居者からの虐待が86.2%とほとんどを占めます。虐待防止のために、伊丹市包括支援センターの充実や認知サポーターの増員、見守り協定事業者の拡充を求めました。

ウメ輪紋病対策充実で生産農家への支援強化を

 伊丹市は、ウメ輪紋病対策として、被害生産農家対策やウィルス防除ハウス経費の一部助成を行っています。党議員団は、貴重な地域の品種保存を生産農家が共同して行うことができる対策を検討するとともに、引き続き国に対して、生産農家の営業損失に対する適切な保障を強く求めることを要望しました。

自民系・公明党 市職員給与引き下げ賛成 議員報酬削減には反対

 伊丹市は、国による地方交付税削減による職員給与引き下げ強要に対して、職員の定昇を見送った上、課長級以上の給与3%~5%、市長等の特別職給与5%カットを提案。党議員団は職員給与引き下げには反対しましたが、賛成者多数でいずれも可決されました。

 このことを踏まえて、党議員団3名を含む7名の議員が議員報酬5%削減の条例を提案。採択の結果は12対12の可否同数(蒼翠会2名は退席)、議長(公明党)裁定で否決されました。

市職員の採用条件から「正社員の勤務経験」を削除せよ

 厚生労働省は、採用選考は職務遂行上必要な適性・能力を持っているかどうかという基準で行うことを求め、現在の雇用状況が正社員になりたくてもなれない事態が続いていることから、このことを配慮した採用選考を行うこと、その際、職業経験について不問にすることも求めています。

 以上のことから党議員団は、伊丹市の採用選考に当たって、現在の採用要件にある「正社員としての勤務経験」(3年・5年)を削除することを求めました。

航空機騒音の軽減を求める

大阪国際空港における今年4月の航空機騒音調査で、滑走路側近の西桑津地域の騒音が上昇していることが明らかになりました。原因として、空港におけるプロペラ機枠の段階的なジェット機枠化の推進や側近の滑走路からの離陸便の割合が増加したことが考えられます。環境基準達成に向け不断の努力を行うという大前提がくずれており、党議員団は必要な対策を新会社に要請するよう当局に求めました。

【3面】

子育て環境の充実を求めて

保育所増設で待機児童の解消を

 待機児童は本来ゼロであるべきところ、今年4月に33名。毎年3月には300名を超える待機児童数を出しています。

党議員団は繰り返し保育所の増設で待機児の解消を求めてきましたが、荻野保育所の「耐震補強事業」のための新築移転計画(荻野8丁目の北コミ広場・2015年完成)をうけ、移転場所の大気汚染・騒音等、保育環境の確保と合わせ定員増を求めました。

 市長は「公的措置の枠は拡大しない」と、現状定員維持の態度に固執しました。

中学卒業まで医療費無料化を 所得制限撤廃を

 保護者の経済的理由により子どもが医療を受けられないことが無いよう、入院、通院とも中学校卒業まで医療費の無料化が広がっています。

 しかし県は福祉医療の改悪を実施し、所得制限をきびしくし、子育て助成対象者のうち4%が対象から外れました。

党議員団は、伊丹では県の改悪に従わないこと、独自に中学校卒業まで入院費だけでなく通院も無料にすること、また国に対して医療費助成制度を国の制度として確立することを求めました。

「きぼう園」における児童発達支援の充実を

 医療型児童発達支援センター「きぼう園」を福祉型に移行する条例が提案されました。

 国による財政措置の廃止により、使用料が、36人中11人は従来通り無料、25人は数百円から最高4400円程度の値上げとなります。一方、保護者からの要望で理学療法士と言語療法士が1人ずつ増員され、サービスの充実が図られるとともに、職員は従来通り5人で運営されます。党議員団は、さらなる発達支援の充実を求めました。

教育環境の改善を求める

市立定時制高校の移転から1年、生徒の教育を受ける権利の保障を

 伊丹市は昨年、定時制高校を阪神昆陽高等学校校舎へ移転、道理のない統合負担金として3億6千万円も県に負担することを決めました。また、多くの反対の声や不安があるなかでの移転は、様々な矛盾を抱えることにもなりました。

 党議員団は、定時制ではさまざまな入学動機や学習歴のある生徒が学んでおり、その生徒の教育を受ける権利を保障する上で、残された期間引き続き全力で支援することを求めました。

「全国学力テスト」依存はやめ、教員の教育力強化で確かな学力を

 伊丹市教育委員会は、「全国テスト」の平均点を学力の指標においています。しかし、そこで測定できるのは学力の特定の一部分に過ぎません。高い得点をえることが最優先にされることで、かたよった学力観を子どもや保護者に持たせています。
 党議員団は、一人ひとりの子どもの実態をよく知っている教員が、その子どもに応じて様々な教え方を工夫した教育活動を行うことで、全体とした学力を身につけることができると主張しました。

【4面】

中学校給食実施へ・平和市長会議加盟 党議員団の奮闘で実現

中学校給食導入検討委員会開催される

 長年の市民の願いであった中学校完全給食が実現に向けて進み始めました。

 教育委員会では「伊丹市中学校給食導入検討委員会」を立ち上げました。

 委員会は毎月開催、自校調理方式、センター方式、デリバリー方式の比較検討が行われ、今年度中に基本方針を策定する計画です。

 安全でおいしく温かい給食を提供するために「自校調理方式を」という父母・市民の多数の声の実現に党議員団は引き続き奮闘します。

産婦人科医師確保に全力を
 市立伊丹病院、来年4月から分娩受け入れを休止

 市立伊丹病院は医師数の減少などにより、分娩の受け入れを来年4月から休止する方針です。ただし分娩以外の産婦人科の診察や出産前後の検診などは維持するとしています。伊丹市内の分娩できる病院は二ヶ所しかなく、党議員団は、今後市民に安心を保障するためにも、産婦人科医師確保に全力をつくすよう求めました。

伊丹市が「平和市長会議」に加盟、市長が広島に

 伊丹市は、昨年7月に「平和市長会議」に加盟、今年の8月には藤原市長が総会に出席するため広島を訪れ、平和記念式典にも参加しました。「平和市長会議」には、党議員団が加盟を求めていたものです。党議員団は、「被ばくクスノキ」の木)を世界に贈る事業も活用し、核兵器廃絶・平和事業をさらに充実することを求めました。

公共施設マネジメント基本方針(案)策定、パブリックコメント実施

 伊丹市は、市が保有する学校や保育所、庁舎などの施設について、人口動態や財政状況、市民ニーズ等に基づいて維持管理・更新のあり方に関する「基本方針」(案)を策定、11月18日から12月17日までパブリックコメントを実施します。基本方針(案)では、2030年には、少子高齢化、人口減少を見込み、公共施設の統合、複合化と新規整備の規制で、床面積を10%削減することを目標にしています。

従軍慰安婦問題の解決を求める請願が僅差で否決、党議員団は採択に全力

 新日本婦人の会伊丹支部から、「慰安婦」問題の速やかな解決を求める意見書を国に提出することを求める請願書が提出され、賛成11、反対15で否決されました。党議員団は、「河野談話」が、軍の関与により「慰安婦」が強制的で痛ましい生活を余儀なくされたことに反省とお詫びの意とともに、今後の対応の検討を表明したにもかかわらず、被害者への個人補償はなされていないこと等をあげ、賛成の立場から意見を述べました。

黒田官兵衛に「あやかり」

 来年のNHK大河ドラマは「黒田官兵衛」ですが9月議会では「有岡城にまつわる黒田官兵衛」で「伊丹のまちおこし」が議論されました。

 ゆるキャラ「村重たみまる」や「官兵衛プロジェクト」もスタート。

 伊丹市長が姫路市長と「和解の握手」、黒田官兵衛に大いにあやかりたい伊丹市です。

「市民まもる防波堤」党議員団

 37日間に及ぶ長い9月議会の大部分を傍聴しました。本会議では全議員が質問に立ち、活発な議論が展開されました。

 各委員会では、市施策の細部にわたり予備日に食い込む審議が熱心に行われましたが、他会派の議論で欠けている点があります。それは「市民の暮らし(生活感)に根ざした立場」です。これがない「行財政の健全化」議論は結局「市財政危機=市民の暮らし・福祉予算の削減」という方向に向かわざるをえません。

 伊丹市を「市民をまもる防波堤に」と奮闘したのは党議員団でした。

 市議会を多くの方が傍聴し、日本共産党議員団の活躍を見て頂くことを願っています。(H)

2013年6月議会代表質問:上原ひでき 水道事業会計補正予算について

2013年6月14日 上原ひでき議員

3.議案第54号 水道事業会計補正予算について

本補正予算で、第4期拡張事業、兵庫県水道用水受水施設整備工事の見直しが提案されました。

党議員団は、2009年3月議会に提案された、第4期拡張事業の見直しによる継続費の補正予算、すなわち現在の原形予算には反対しています。

当時の補正予算は、総額約200億円を50億円減額して、6000トン規模の池を3池つくる計画を2013年度から3カ年で2000トン規模の受水池をつくることへの変更でした。反対の理由の第1は、災害や不測の事態によって県営水道水の供給が断たれた場合でも、圧が低いとか、最初のうち赤水が発生するなどのリスクはあるものの、千僧浄水場から直接配水によって当該地域へ給水することは可能であるということ。第2の理由は、水道会計に与える影響という点で、給水量の伸び悩みに伴う料金収入の減収や減価償却費の大幅増により収益的収支が圧迫されていること、約15億円の受水池が建設で、新たに減価償却費で6000万円、企業債利息で3500万円、合わせて1億円近い費用の増加が見込まれることです。

2003年8月の伊丹市使用料手数料等審議会答申の多額の経費が伴うことから財政に与える影響にも考慮し、水需要の動向などを見ながら過大投資とならないよう配慮するとともに、事業費についてはできる限り平準化することが望ましいと指摘をしていることをあげ、継続費補正に示された事業は先送りをし、受水池の建設時期についてはより慎重に対応されることを求めました。

今回の補正予算では、地上池とすること等で事業費を3億3,400万円減額して11億8千万円とし、国庫補助金、出資金を新たに措置することで、企業債を14億4千万円から3億6千万円に減額できるというものです。そこで改めてお伺いします。

一つは、かつて、災害や不測の事態によって県営水道水の供給が断たれた場合、千僧浄水場からの水道水の供給は不可能ではないとの答弁がされていますが、それでもなお県水の受水地が必要な理由はなにか。

二つには、財政への影響について、当初予算で措置された千僧浄水場の耐震化工事も重なり減価償却費が増加することや水需要の減少による料金収入の減少など、負担が大きくなりますが、その影響についてどのような試算をされているのでしょうか、お伺いします。

2013年6月議会代表質問:上原ひでき 空港問題について

2013年6月14日 上原ひでき議員

8.空港問題について

 市長は所信表明の中で、重点施策の二つ目に、「伊丹空港の利便性の向上」による、空港を活かしたまちづくりの推進をあげられ、国内長距離便や国際チャーター便の規制緩和、そして国際便の復便を視野に入れて積極的に働きかけていくと述べられました。いつもその前段には、「安全・環境対策に万全を図りながら」という言葉はついています。

 一方、伊丹市が2002年に行ったアンケートによりますと、当時、空港利用者は1,700万人でしたが、そのうち伊丹市民は全体の利用者の1.1%でした。もちろん市民の利用者が少ないからといっても、現在でも1,400万人が利用していることから、空港の利便性向上は図っていかなければならないと思います。しかし、大阪空港は大きな制約を持っていることが前提です。

 1973年に環境庁の告示「航空機騒音環境基準」が出されましたが、そこでは「環境基準は、専ら住居の用に供される地域で70WECPNL以下、通常の生活を保全する必要がある地域で75以下。達成期間にかかわる中期改善目標として10年を超える期間内に可及的速やかに、75WEPCNL 以下とすること。これを越える地域においては屋内で60WEPCNL 以下とすること」となっています。

 環境基準の原則は、70WECPNL 以下です。伊丹市の2012年度騒音調査によりますと、年平均で、西桑津局が76.3W値、北村局が80.9W値、大野局が72.3W値で、この5年間の推移を見れば若干改善されていますが、環境基準は達成できません。達成できませんが、国との約束は環境基準達成に向けて不断の努力を図るということですから、この実現も求めていかなければなりません。

 市長は、プロペラ枠のジェット化も行われる中、国内長距離便や国際便などと具体的な提言を行っておられますが、いつもの前段部分、「安全・環境対策」では、どのような具体的な提言、騒音を減少させる提言をされているのでしょうか、見解を伺うものです。

(2回目の発言)

 今回空港を生かしたまちづくりに関して多くの質問がされ、国内長距離便の増便や国際線の復便などが答弁された。あまりにも「いけいけどんどん」というところがあり、改めて「安全・環境を前提として」、という枕詞に対して質問をした。

 言うまでもなく、大阪空港の制限は、利便性の向上はできるとしても、環境基準達成への不断の努力。騒音値を必ず低減するという制約の中での利便性であること、安全性の確保を忘れてはならない。国内長距離便は増えたが、騒音はこれだけ減った、という報告をしていただきたい。

2013年3月議会:かしば優美 ネットカフエ開店による影響

かしば優美 議員

ネットカフエ開店による青少年や地域環境への影響は?

 山田4丁目にインターネットカフェ(24時間営業)がオープンしていますが、地元周辺では青少年や地域環境への影響を心配する声があり、いくつかの点で質問を行いました。

 第一に、風俗営業等の規制および業務の適正化等に関する法律(風営法)の対象にはならない店舗ですが、店舗の特徴・利用方法など当局として掌握されているのか。

 第二に、兵庫県は青少年愛護条例の中で、個室のあるインターネットカフェ・まんが喫茶等では、18歳未満のものは深夜(午後11時から翌日午前5時まで)立ち入りできないなど規制をしています。県条例に照らして事業者の営業方針や条例遵守に関する確認ができているのかどうか。

 第三に、車の渋滞や騒音など環境への影響が発声した場合の対応について質しました。

日本共産党伊丹市議団ニュース 第268号 2013年5月26日

2013年3月議会:かしば優美の県政要望、インタ-ネットカフェについての質問全文はこちら

航空機の安全確保 党議員団、国交省と新関空会社に申し入れ

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航空機の安全確保万全に

党議員団、国土交通省と新関空会社に申し入れ

 5月6日大阪空港に着陸した目本航空ボンバルディア機にエンジン火災が確認されました。航空機事故は一歩間違えれば重大事故につながります。

党議員団は10日に大阪空港事務所ビルを訪問し、国土交通大臣と新関西国際空港株式会社社長に、「改めて事故の原因を徹底究明するとともに、規制緩和による安価な整備はやめ安全運行に徹するよう、航空各社に対して厳しい行政指導と事故防止対策をおこなうこと」を申し入れました。

日本共産党伊丹市議団ニュース 第268号 2013年5月26日

 申し入れの全文はこちら

航空機の安全確保 党議員団、国交省と新関空会社に申し入れ(全文)

航空機の安全確保万全に

党議員団、国土交通省と新関空会社に申し入れ

 5月6日大阪空港に着陸した目本航空ボンバルディア機にエンジン火災が確認されました。航空機事故は一歩間違えれば重大事故につながります。

党議員団は10日に大阪空港事務所ビルを訪問し、国土交通大臣と新関西国際空港株式会社社長に、「改めて事故の原因を徹底究明するとともに、規制緩和による安価な整備はやめ安全運行に徹するよう、航空各社に対して厳しい行政指導と事故防止対策をおこなうこと」を申し入れました。

その内容は次のとおりです。

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国土交通省に対して

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2013年5月10日

国土交通省 大阪航空局
国土交通大臣  太田昭宏 様

日本共産党伊丹市議会議員団
団長  上原ひでき 
議員  かしば優美 
議員  ひさ村真知子
事務局長 服部好廣 

航空機エンジン火災に関して、航空機の安全確保についての申し入れ

 5月6日午後0時15分ごろ、大分発の日本航空2362便ボンバルディアCL600-2B19型が大阪空港に着陸した直後、右エンジンの火災発生を示す計器表示が出ました。

 国土交通省によると、機体の外に煙や火は確認できなかったが、整備士が確認したところ、右エンジンに火災の跡があったとされています。同省は事故につながりかねない「重大インシデント」と判断し、7日、国内の航空機会社に対して、同型機のエンジンを点検するよう指示したとされています。

 航空機事故に関して、日本共産党はこのような事故が起こるたびに申し入れを行い、徹底した安全運行と環境対策を求めてきました。航空業界は、新規参入を認める規制緩和等によって、ますます競争が激化し、整備現場の人員削減や整備を海外の会社に委託する傾向が強まっています。

 航空機事故は、一歩間違えれば重大な事故につながります。日本共産党は、国土交通省に対し、改めて事故の原因を徹底究明するとともに、規制緩和による安価な整備はやめ、安全運行に徹するよう、航空各社に対して厳しい行政指導と事故防止対策をおこなうよう強く申し入れるものです。

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空港会社に対して

 

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2013年5月10日

新関西国際空港株式会社
代表取締役社長  安 藤 圭 一  様

日本共産党伊丹市議会議員団
団長 上 原 ひ で き
議員 か し ば 優 美
議員 ひ さ 村 真 知 子
事務局長 服 部  好 廣

航空機エンジン火災に関して、航空機の安全確保についての申し入れ

 5月6日午後0時15分ごろ、大分発の日本航空2362便ボンバルディアCL600-2B19型が大阪空港に着陸した直後、右エンジンの火災発生を示す計器表示が出ました。

 国土交通省によると、機体の外に煙や火は確認できなかったが、整備士が確認したところ、右エンジンに火災の跡があったとされています。同省は事故につながりかねない「重大インシデント」と判断し、7日、国内の航空機会社に対して、同型機のエンジンを点検するよう指示したとされています。

 航空機事故に関して、日本共産党はこのような事故が起こるたびに申し入れを行い、徹底した安全運行と環境対策を求めてきました。航空業界は、新規参入を認める規制緩和等によって、ますます競争が激化し、整備現場の人員削減や整備を海外の会社に委託する傾向が強まっています。

 航空機事故は、一歩間違えれば重大な事故につながります。日本共産党は、改めて貴社に対して、規制緩和による安価な整備はやめ、安全運行に徹するよう、航空各社に対する厳しい指導と事故防止対策をおこなうよう強く申し入れるものです。

2013年3月議会:かしば優美 県政要望、インタ-ネットカフェ(質問全文)

かしば優美議員の3月議会における一般質問

2013年3月8日
日本共産党議員団 かしば優美

1、県政要望について

(1) 2013年度(平成25年度)県政要望の結果について

 伊丹市は2013年度県政要望項目をまとめ県に提出したとお聞きしていますが、その結果県の当初予算に反映されているのかどうか私自身大変注目しています。

特に今回うかがっておきたいのは、

第一に、重点要望項目とされている「県単独事業にかかる市負担について」、具体的には、「『こども医療費助成事業の拡充』など、県の補助要綱により市が実施する事業は、本来県単独事業であり、それに伴う市負担については、県が行う補助を見直し、県が事業主体となって実施すること」、

第二には、一般要望項目の「放課後児童健全育成事業にかかる県補助方針の是正について」は「国の方針、基準にもとづいて補助が完全に実施されること」、

第三に、同じく一般要望項目の「県管理河川の清掃等にかかる市負担について」すなわち「本事業は県単独事業であり、また本来河川管理者が全額負担し実施すべきものであることから、県管理河川の清掃等にかかる市負担がでることがないこと」

の三点の要望に対して県はどのような対応だったのかその結果についてうかがっておきます。

(2) 市負担を求める県のあり方

① 県単独事業において市町村に負担を求めることができる法的根拠は何なのか。

② 都道府県が行う建設事業に係る市町村の負担金額は市町村との協議等を踏まえ議会の議決により決定するとしている。一方、今回のような福祉関係事業は要綱による補助で議会の議決を必要としない理由についてうかがっておきます。

③ 県単独事業に係る市負担に関して、市は「やむを得ず市の負担が伴う場合は、事前に十分な時間を持ち、県、市がその事業について協議する場を設置する」ことを要望されている。

 平成25年度中に「こども医療費助成事業の拡充」が実施される予定ときいているが、事前の協議等が実際どのような経過で行われたのかお聞きします。

(3)今後の対応について

 これまでの経過を見ると、県市間の負担区分の見直しやいわゆる「随伴補助」にかかる問題は2008年度(平成20年度)からの県行革に端を発していると考えられます。

 今日まで伊丹市が県に対してごく当然の要望を続けているにもかかわらず、県は随伴補助に関しては「県の財政状況を踏まえ、引き続き検討課題としたいと考えている。」とか、県管理河川の清掃等にかかる負担については「川沿いの宅地化が進み、地元からの河川美化に関する要望は増加する一方であり、県も財政的に厳しいことから要望に追いつかないのが現状」と、共に「財政状況」を盾にしわ寄せを市に押し付けて きています。

 これに対して当局は「県に対しましては、県と市の役割分担と地域主権をふまえ、地方団体相互間における経費の負担区分の見直しや県単独事業にかかる随伴補助の見直しなどを引き続き求めてまいります。」(2011年3月議会答弁)といわれています。

 しかしその後も基本的には改善されていないわけで、より強い対応が必要だと考えますが、見解を求めておきます。

1、インタ-ネットカフェ開店にあたって

 この3月下旬に県道尼崎宝塚線沿いにインタ-ネットカフェがオ-プンする。場所は山田4丁目地先で昆陽の里交差点から200mほど南側になります。この店は全国展開するチェ-ン店で、看板には「コミック・インタ-ネット・オンラインダ-ツ・ビリヤ-ド」と記されています。

 市の建築指導課に聞きますと、民間の建築確認機関から今年1月に報告があり、ただちに少年愛護センタ-とこども未来部に連絡したということです。当該店舗は24時間営業をうたっており、地元周辺では青少年や地域環境への影響を心配する声があがっています。こうした状況を踏まえ、以下いくつかの点で質問を行います。

(1) 風俗営業等の規制および業務の適正化等に関する法律(風営法)の対象にはならない店舗だと思いますが、ただ風営法では面積5m2以下の個室席を設置する場合は都道府県公安委員会への届出が義務付けられているとも聞ききます。店舗の特徴・利用方法など当局として掌握されているのかまずうかがっておきます。

(2) 兵庫県は青少年愛護条例の中で、さまざまな規制をしています。たとえば個室のあるカラオケハウスや個室のあるインタ-ネットカフェ・まんが喫茶等では、18歳未満のものは深夜(午後11時から翌日午前5時まで)立ち入りできない。またインタ-ネットカフェで青少年が利用するパソコンには、有害情報を閲覧することができないようにするためにフィルタリング・ソフトやフィルタリング・サ-ビスが導入されていないパソコンがある場合は年齢確認を行う必要があるなどです。県条例にかかわっての事業者の営業方針や条例遵守に関する確認できているのかどうかうかがいます。

(3) インタ-ネットカフェにかかる諸問題への対応は?

 インタ-ネットカフェの問題点としては、①店舗の構造上死角が多く置き引きや盗難が発生することもある。②自宅のブロ-ドバンドのように回線やプロバイダの契約が不要で、不特定多数が利用することから、後から利用者を特定することが難しいため、ネット詐欺などの犯罪行為に利用されたこともある。③衛生面について-24時間営業の店舗では空気の総入れ替えのような大掛かりな掃除が難しいこともあり、インフルエンザや結核といった感染症が蔓延する危険性が指摘されている。④火災などの時の避難経路の複雑さなどがあげられているが、こうした問題点に対する対応について伺う。

(4) 地域環境への影響など-車の渋滞や騒音に関して

 今回出店予定の事業者は既に尼崎西昆陽・国道171号線沿いにインタ-ネットカフェ店を営業している。私の知人の話によると、早朝の4時頃に同店舗駐車場に入るために国道171号線に列をなしているとのことです。昼夜を通してどの程度利用客があるのかは予測できませんが、車の出入りによる渋滞や騒音が発生した場合の対応について答弁を求めておきます。

〔インタ-ネットカフェに関する2回目質問の要旨〕

1、 実際に西昆陽店の内部を見ると、狭いフロアに50ブ-ス以上設置され見通しが悪くほとんど死角となっている。照明が暗い。受付で避難経路等の説明なし。オンラインダ-ツの射幸性の有無、清掃方法など不明点も多い。開店の前に店舗の具体的営業、ブ-スの位置配置状況など事業者の協力を求めて、店舗の中身を視察しておくことが必要ではないか。

2、少なくとも周辺住民への説明会開催を事業者に求める「しくみ」づくりが今後とも必要ではないか。

日本共産党伊丹市議団ニュース(第266号)を発行しました

市民のみなさまの期待を胸に心新たに奮闘します

日本共産党伊丹市議団ニュース(第266号)はこちら(画像PDFファイル)

新年明けましておめでとうございます。

 昨年12月に行われた総選挙では、日本共産党に対して暖かいご支援をいただき、心からお礼を申し上げます。私たちは、近畿ブロックで4議席確保、全国で議席倍増を目標に奮闘しましたが、伊丹市でも比例区得票率で前回より2%減らし、残念ながら全体で1議席後退する結果となりました。党議員団としてもみなさんの期待に応えることができなかったことに、責任を痛感しています。今後、みなさんのご意見に耳を傾け、これからの運動に生かしていきたいと思います。

 総選挙では、自民・公明両党で320議席を超え、自公政権が復活することになりました。しかしこの結果は、3年余りの民主党政権の失政への国民の怒りがもたらしたものであり、決して自民党への期待の表れではありません。私たちは、憲法9条守れ、消費税増税ストップ、原発をゼロに、TPP反対などを選挙中に訴えてきましたが、この訴えが届いたところでは共感が広がり、今後の運動に生かされると確信しています。

 今年は4月の市長選挙に続き、7月には知事選挙・参議院選挙が行われます。党市会議員団は、みなさんのご期待に応えるため、デフレ不況を抜け出し住民の暮らしを守り活力ある地域経済を、憲法9条を守り平和な社会・地域を、原発に頼らない社会実現と再生可能エネルギーの発展など、市政・県政・国政におけるあらゆる分野での運動の先頭に立って奮闘します。引き続き、暖かいご支援をよろしくお願いいたします。

2013年 元旦

上原ひでき 議員

高すぎる国保税の値上げやめよ

 市は、国保財政の試算で5年後には赤字が約60億円となり、毎年約3億円の国保税値上げが必要と提起。これにより5年後には国保税が約1.5倍にもなります。伊丹市の国保加入者は所得ゼロが23.6%、所得200万円以下が73.3%を占めて低所得者が中心であり、国保が貧困を拡大しているのが実態です。

 値上げをやめて払える国保税にするため、国に対する補助金増額と、一般会計からの繰り入れを増すことを求めました。

かしば優美 議員

保健センターの拡充は不可欠

 市役所周辺の施設活用について、当初旧図書館跡に保健センターを移設する計画が、昨年末防災センターの設置へと突如変更となりました。この変更案に共産党議員団は反対しましたが、結局保健センターは現状維持の計画です。しかし母子保健サービス以外の成人検診等は市役所南館で実施している現状から、市の計画案には無理があります。党議員団は、旧法務局跡地に計画している発達支援センターを増築して保健センターの一部機能を移すなど、拡充策を提案しました。

ひさ村真知子 議員

天王寺川増水時の安全対策要求

①天王寺川の西野区域は新たに市の[水と緑のネットワーク」政策で護岸工事と整備が実施され、通行者が増えています。しかし、川の増水時に通行が危険な個所があり、対策が必要となっています。増水時の安全対策と、歩道の照明の増設を求めました。

②市営住宅に在住の高齢者、障害者がバリアフリー住宅に住み替えられるよう、民間マンションの借り入れ計画の促進を求めました。

③自営業者を含め、生活困難者に生活保護の申請権の一保障を求めました。

市民病院の消費税負担改善を

 社会保険診療報酬に対して、消費税は非課税のため、医療機器などの購入にかかる消費税は、市民病院の大きな負担となっています。現行仕組みのまま税率が引き上げられると、消費税負担が増加し、病院経営を圧迫することが明らかです。

 9月議会で党議員団が問題点を明らかにして、病院側も各会派の理解を得る努力をした結果、12月議会では全会一致で意見書をまとめることができました。

教育機関になじまない「市立図書館北分館の民間委託」

 市立図書館北分館の管理を、「NPO法人まちづくりステーションきらめき」に5年間、委託する議案が提案されました。

 党議員団は、図書館は学校と並ぶ教育機関であり、期限を切った管理の委託は、職員研修機会の確保等、人材の育成が困難になることなどから、教育委員会が直接管理すべきと、議案に反対しました。

2012年9月議会代表質問:ひさ村真知子 原発再稼動に関して

2012年9月19日
日本共産党伊丹市会議員団  ひさ村真知子

2012年9月議会 代表質問

  1. 「税と社会保障の一体改革」は市民生活に何をもたらすのか
  2. 原発再稼動に関しての市長の見解を。(このページ)
  3. 介護保険施設の充実について
  4. 子どもの権利を保障し守るために
  5. 男女共同参画計画の推進のために
  6. 子ども・子育て新システムについて

2、原発再稼動に関しての市長の見解を。

 福島第一原発の事故から、脱原発の気運が各地で大変高まっています。

 代々木公園では「原発さよなら10万人集会」が開かれ、関電本社支店でも連日市民の集会が開かれています。大飯原発の再稼動に関しての安全性には多くの人々が不安を抱いています。放射能への不安は解消されていないのですから。再稼動反対、原発ストップ、即廃止の声も日に日に大きくなってきているのです。伊丹でも日本海側、福井県には全国54基の原子力発電所のうち4分の一の13基、関西電力の大飯原発、高浜原発、美浜原発、敦賀つるが原発、もんじゅ、のほぼ80キロ圏内であり、その危険性に関しても市民の関心となっています。

 市長は、放射能汚染の危険のない生活を望む市民の声に応え、市民の安全に責任もって取り組んでいただきたい。市民の安全を守るためには原発ストップの声を生かすべきと思います。

 これに関しては、6月議会で、かしば議員から詳しく発言をしています。野田首相の大飯原発再稼動発言に対して、問題点をあげています。その上、再稼動は国民の命と安全を危険にさらす最悪の判断といい、今求められているのは原発ゼロの政治的決断を行うことであること。また電力不足真夏の電力需要に対しては、「真夏の電力需要についてピーク時はどれくらいの時間帯、日数、なのか、天然ガスなどの火力の活用、電力融通、によっての供給はどれだけ増やせるのか、節電努力などでどれだけの需要を減らせるのかを具体的に明らかにせず、野田首相は繰り返し日常生活が混乱するという脅しのような言葉でした。」と示し、再稼動に関しての市長の見解を求めました。

 市長は「野田総理大臣は、当面すべての原子力発電所が止まったままでは、国民生活や経済に悪影響が出る。また、関西電力管内は電力需給が一番厳しい。大飯原子力発電所が稼動するかしないかは大きな影響があるため、大飯原子力発電所の再稼動に向けて踏み込まれたところ。」と答弁で引用されています。また市長として「原子力発電所の稼動や存廃問題といった原子行政は、国が引き続き責任を負うべき分野であると考えておるところです。」と答弁され、市長自信も本市としても安定した電気エネルギーが需給が確保されるようできる限りこうしたエネルギー政策に協力していかなくてはならないと考えている。特に関西電力管内は原子力発電利用が大きく進んでいる、その依存度が全国で一番高く、原子力発電に大きく異存してきたのも事実。」と国の方向性を容認し協力の考えを述べられています。そして今年5月、関電からの、22年夏季の使用最大電力費で15%の節電要請を伊丹市庁内でも実施したわけです。

 関電は、大飯原発の再稼動がなければ電力は不足するとし市民に「計画停電のお知らせ」を全世帯に郵送しました。節電を要請し、安定した電力供給のためにと再稼動を行いました。いつ停電するのかと市民は不安にかられた毎日でした。「政府と関電の節電計画はなんだったのか」は、市民の大いなる関心ことであります。

 以下数点お聞きします。

 関電からは、この夏の電力需要は2千987万キロワットとされていました。しかし実際には電力需要のピークは2千687万キロワットで原発以外の電力供給他社からの融通、揚水発電などは最大2千946万キロワットとなっています。これは大飯原の再稼動をしなくても(259)余裕があったということです。多くの市民は計画停電をどう受け入れればいいのか大変心配をしていました。しかし実際には電力は原発再稼動しなくても大丈夫だということが証明されたわけです。

 このことは原発はすぐにストップしても大丈夫ということが証明されています。原発以外の電力への移行を安全のためにすぐにでも行うべきではありませんか。市長も関電管内は全国で一番原子力発電に依存してきたと認識されていますが、実際には原発がなくても供給はできたわけです。

 市長は、原子力発電所の稼動や存続問題といった原子力行政は国が引き続き責任を負う分野といわれましたが。野田首相は、国民生活や経済に悪影響が出る、また関西電力管内は電力需給が一番厳しい。大飯原発が稼動するかしないかは大きな影響があると発言しました。しかし結果は全く違っていました。

 福島原発の事故は二度と起こしてほしくない。電気なしでも生活してもいいとまで真剣に皆さん心配されていました。またもや「正確な情報を隠していたのか。国民を関電も国もだましたのか」といわれても仕方ないと思います。再稼動なしでも電力は賄えたではないか、この事実に関してはどのように市民に説明することができるのでしょうか。市長の見解を御伺い致します。

・市長は、関電に対し再生エネルギーの開発、脱原発を求めるべき

 エネルギー政策に対して、市長は「市のレベルでは具体的に判断し意見を述べる情報が(原発問題?)示されていない」といい、また、今日まで国内のエネルギーを原発依存してきている現状を容認されておられます。そして、「原発の安全対策の十分議論されたうえで、将来に向けた新しいエネルギー政策が明確化されるべきと考えている」といわれています。

 が、原発の安全性が確かでないということはすでに多くの人々の認識です。今日まで安全、クリーンなエネルギーと宣伝してきたのが国と電力会社です。その結果福島第一原発の事故が起こったのではありませんか。

 犠牲になられた方々のためにも、安全性の確保のできない原発に頼るな、という市民の声に市長は応えていただき、脱原発のために関電への意思表示を行っていただきたいと思います。

 すでに宝塚市長、尼崎市長、篠山市長は連名で関電社長に23年6月30日に「再生可能エネルギーの開発、段階的な原子力発電からの脱却方向へエネルギー政策の転換」の要請を行っています。改めて市長からの申し入れを行うことを求めますが、お考えはいかがでしょう。