6月議会 「特定利用空港」についてのかしば議員の質疑・市側答弁

1:「特定利用空港、港湾」に関してです。

 大阪国際空港=伊丹空港が、その「特定利用空港」指定の候補として上がっている という問題についてです。

 17日には、伊丹市からも各議員に同趣旨の情報提供がありました。
 県内では伊丹空港の他に、神戸空港、姫路港も対象候補に挙げられています。
 私は、市内の平和団体と一緒に4月23日、伊丹市長に対して「大阪国際空港の特定利用空港指定に同意しないよう求める申し入れ」を行いました。
 兵庫県の説明では、「特定利用空港・港湾とは、自衛隊・海上保安庁が、平素から必要な空港・港湾を円滑に利用できるよう、インフラ管理者との間で円滑な利用に関する枠組みを設ける、民生利用を主としつつ、自衛隊・海上保安庁の航空機・船舶の円滑な利用にも資するよう、必要な整備又は既存事業の促進を図り、平素から円滑な自衛隊の人員・物資輸送等に資するよう、「特定利用空港・港湾」と自衛隊の駐屯地等とのアクセスの向上に向け、道路ネットワークの整備を図る」としています。
 特定利用空港、港湾とは、2022年12月16日に岸田政権が閣議決定した「安保3文書」に基づくものです。2024年4月以降2026年4月まで、合わせて国内24空港・33港湾、計57施設となっており、特に沖縄県と九州各県、北海道では一気に整備計画が進められています。

 第1の問題は、政府の戦争する国づくりと一体のものであり、伊丹市が戦争の拠点となりかねないことです。
ここで、日本平和委員会の千坂純氏の見解を参考に意見を述べます。
 2015年に強行された安全保障法制=戦争法で、日本が直接攻撃を受けなくても日本と緊密な関係にあるアメリカ等が攻撃を受け、日本の存立を脅かす事態と認定された場合、アメリカ支援の為に「武力行使を行う時」また、「日本が攻撃を受けていなくても、アメリカが海外で戦争を引き起こし、それが日本の平和と安全にとって重大な影響を与える事態と認定された場合、戦争をするアメリカを日本や自衛隊が後方支援するための環境整備、=「特定利用空港、港湾を柔軟かつ迅速に」利用することが出来るようにすることです。
 武力攻撃事態、及び武力攻撃予測事態における空港、港湾の利用、調整に関しては、「特定公共施設利用法」では、政府が自治体など、空港、港湾の管理者に対し、自衛隊やアメリカ軍等による、優先的使用を「要請できる仕組み」を定めており、自治体が要請に応じなければ、総理大臣の権限において「指示」が出せる規定になっています。
 又、平素からの訓練が重要として、戦闘機や輸送機の離着陸訓練や船舶の護衛艦等の離岸接岸訓練、各資材機器などの実働訓練、等を想定した様々な訓練を行い、緊急時、有事にいつでも軍事利用できる体制作りをしておくのが「特定利用空港、港湾」体制作りの狙いと言えるのです。
 伊丹市内自衛隊駐屯地で頻繁に行われている日米共同演習、共同作戦計画の中では、米軍が出撃や燃料補給等の拠点となる基地、港湾等の提供、警護など具体的項目ごとに警察や、地方自治体、民間の協力も含めた計画作成。医療の提供であれば、「提供する病院名、ベッド数、必要な医薬品類」等詳細に詰めることとなります。
 有事の際の空港、港湾の利用を重視しているアメリカ軍の指揮により、訓練の経由地としての緊急着陸と称して民間空港,港湾の利用が、2023年度は緊急空港利用453回と頻回になって来ている事は重大です。
 特定利用空港、港湾の整備推進は、平時からの軍事訓練使用、有事(戦時)に至るまで、更に、優先的に軍事作戦に使用されることになりうる事態であり、国際法上も攻撃の対象に日本がなってしまいかねないのです。
第2の問題として、伊丹空港の安全と環境問題、伊丹市の平和政策についてです。伊丹空港に関していえば周辺都市対策協議会(通称10市協)の協議を経なければなりません。航空問題では、航空機の騒音対策や航空、空港の安全な運用、周辺地域との調和重視が言われていますが、伊丹空港は、住宅や工場が密集した都市中心部に位置する空港であり、軍用機等の発着時には莫大な騒音被害も生じます。伊丹市は平和都市宣言都市であり、特定利用空港の指定を認めてしまえば施策に逆行するとともに自衛隊が常用出来る空港になりかねない、戦争への道を加速させることにもつながります。

 このように、特定利用空港化を進める国の動きに対し、上記の二つの問題点を考慮し、伊丹空港を特定利用空港として指定することに反対の立場を明確にすることを求め、以下の質問をします。

① 2023年から3年間での米軍機、自衛隊機の伊丹空港離発着の回数

② 伊丹空港が特定利用空港指定の候補となっている事に対する課題認識
 ・市中空港としての危険性、騒音問題、時間規制緩和等、今後想定される諸問題

③ 周辺自治体(10市協)と、新関西国際空港株式会社等との協議は進んでいるのか、また今後どのような立場で臨もうとされているのか。

【市側答弁】

1.大阪国際空港(伊丹空港)が特定利用空港指定の候補となっている事に対する答弁
(都市活力部長)

 特定利用空港につきましては、令和4年12月に策定された国家 安全保障戦略に基づくもので、内閣官房のホームページによりますと、自衛隊・海上保安庁が、国民保護への対応や平素の訓練、また有事の際の迅速な展開などを目的として、必要な空港を円滑に利用できる体制を整えることを目的としています。

 具体的には、国が空港管理者との間で「円滑な利用に関する枠組み」を設け、その対象となった空港を「特定利用空港」に指定し、この枠組みにより、自衛隊や海上保安庁の航空機が必要な際に迅速かつ円滑に空港を活用できるよう、あらかじめ調整・整備を行います。基本的な考え方として、あくまでも民生利用が主体であり、日常的な民間航空の運航を妨げることなく、自衛隊・海上保安庁の航空機が必要に応じて円滑に利用できるよう、施設や運用面での必要な整備を進めるとされています。また、特定利用空港と自衛隊駐屯地などを結ぶ道路ネットワークの整備も合わせて図られることとされており、空港単体の整備にとどまらず、周辺インフラも含めた総合的な対応力の強化を目指すとされています。

 議員ご案内のとおり、令和8年3月30日に、国から兵庫県に対して、大阪国際空港及び神戸空港を特定利用空港の対象候補として検討している旨の説明があったこと、また、神戸市においても、神戸空港の空港管理者として、同様に国から説明を受けたことが公表されております。

①「2023年度から2025年度までの3年間における、米軍機及び自衛隊機の伊丹空港への離発着の回数」について

 本市が独自に航空機の種別ごとの離発着回数を集計している ものではございませんが、空港運営会社である関西エアポート株式会社に確認し、提供を受けた資料によりますと、伊丹空港における米軍機及び自衛隊機の離発着回数は、2023年度は、米軍機が0回、自衛隊機が10回、2024年度は、米軍機が4回、自衛隊機が0回、2025年度は、米軍機が6回、自衛隊機が6回でございます。3年間の合計では、米軍機が10回、自衛隊機が16回、合計26回となっております。

 なお、個々の運航目的や詳細な運航内容につきましては、安全上の問題を理由に詳細を聞き取ることが出来ない案件もあり、本市においてすべてを把握できるものではございませんが、災害対応、緊急輸 送、訓練、業務上必要な関係者の移動など、さまざまな目的による利用であると認識しております。

②「伊丹空港が特定利用空港の指定候補となっていることに対する本市の課題認識」について

 先日の大津留議員への答弁でも申し上げましたとおり、伊丹空港が特定利用空港に指定された場合、自衛隊や海上保安庁による利用が想定されることから、市民の皆様の中には、防衛利用の強化や、通常の民間航空とは異なる航空機の利用、訓練、活動等により、騒音や安全面で新たな影響が生じるのではないかといった不安や懸念を抱かれる方もおられるものと承知しております。
 こうした不安や懸念に対しては、まず国において、制度の趣旨、指定された場合の具体的な運用内容、想定される利用形態、施設整備の有無、航空機の種類や運航頻度への影響、騒音や安全対策などについて、丁寧かつ十分な説明がなされることが必要であると考えております。

③「周辺自治体10市協と新関西国際空港株式会社等との協 議は進んでいるのか。また、今後どのような立場で臨もうとされているのか」について

 伊丹空港に関する諸課題につきましては、 これまでも空港周辺の10市で構成する大阪国際空港周辺都市対策協 議会において、騒音対策、安全対策、空港運用、周辺地域との調和などについて意見交換を行ってまいりました。今回の特定利用空港に 関する件につきましても、本市単独の課題にとどまらず、空港周辺自治体全体に関わる重要な課題であると認識しております。
 現時点では、国や新関西国際空港株式会社から本市はもとより、大阪国際空港周辺都市対策協議会に対して、特定利用空港に関する説明がなされておりません。そのため、本協議会に対して適切な情報提供が行われるよう、本年度の運動方針に係る具体的要望事項とすることを検討しているところでございます。
 今後、国から本市や大阪国際空港周辺都市対策協議会に対して、特定利用空港の指定に関する説明がなされる場合には、その内容を十分に確認したうえで、必要に応じて、国や新関西国際空港株式会社に対して、空港周辺市と連携しながら適切に対応を検討してまいります。今後も国の動向を注視するとともに、市民の安全・安心、騒音環境対策、生活環境の保全を第一に、関係機関からの情報収集に努め、大阪国際空港周辺都市対策協 議会と連携しながら適切に対応してまいります。

6月議会 「子ども誰でも通園制度」についてのかしば議員の質疑・市側答弁

6月議会 「子ども誰でも通園制度」についてのかしば議員の質疑・市側答弁

2:子ども誰でも通園制度試行を経ての本格実施進捗状況と今後の対応

 子ども誰でも通園制度は、2025年度の制度化、2026年度から本格実施にむけた「子ども ・子育て支援法」改正法によって2024年6月5日に成立しました。

 財政面では「子ども子育て支援特別会計の設置」で、新たに医療保険料に上乗せして徴収する支援金制度が財源となります。

 親の就労の有無に関わらず、保育所などを時間単位で利用できる(概ね月10時間、1日2時間)仕組みで、0~3歳未満の未就園児の親の育児負担軽減や孤立を防ぐこと、全ての子どもの育ちを応援し、子どもの良質な生育環境や遊び、生活の場を与えることが目的の施策です。子どもは未就学であることが条件とされ、国の事業、支援給付として公的制度に位置つけられました。

 統計局のホームページ2025年4月1日では、国内の0~2歳児(未就学の乳幼児)は約222万人。

 この年代の約5割53.5% は保育所や幼稚園に通わず、主に家庭で子育て、在宅育児の状況にあるとされ、3歳以上では、幼稚園、保育所などの施設に通う子供が8~9割。 低年齢になるほど、親が自宅で子どもと向き合い続けて育児に疲れたり、孤立を深める(弧育て)状況であると指摘されています。

 家庭内の問題はなかなか把握しづらく虐待や、子どもが障害を抱えていても発見が遅れがちになるなどの特長があります。
 子ども誰でも通園制度は、親のリフレッシュに繋がり、保育所などで子供が他児と関わる機会が持てる、保育士から助言を受けたりできるなど、孤立化の防止にもつながることが期待され、事業内容は①子どもに適切な遊び場と生活の場を与える、②保護者と面談して子どもと保護者の心身の状況や養育環境を把握すること、③保護者に対して子育てについての情報、助言、その他の援助を行う。とされています。

 事業の概要では、実施の対象となる施設は、保育所、認定こども園、小規模保育事業所、家庭的保育事業所「、幼稚園、子育て支援センター、企業主導型保育事業所、認可外保育施設、児童発達支援センター等が想定されていますが市長村の条例を満たす必要があるとされています。

 この制度の予約方法は施設に於いて、受け入れる子どもの年齢、人数、障害児の受け入れは可能か、医療的ケア児の受け入れは可能か、アレルギーのある子供の受け入れは可能か、申し込み期限はいつまでとするか、親子通園は可能か、等、双方が確認、納得の上での契約になります。

 今回、市内で子ども誰でも通園制度を実施している4施設のいくつかに電話でのインタビューをさせていただきました。

 その中で、「保育士不足の中、シフト上、保育士が少ない曜日等は受け入れできないため、曜日を限定して受け入れ枠としている。」「1日に1~2人の枠で受け入れている。(それ以上の受け入れは、在園児の対応に支障を来たす為)。保育所在園児の空き枠での対応となる。」「おおよそ、1日2時間、月に10時間と短期間の利用では、子供との関係性を築くのは難しく、泣きっぱなしの子も多く、親の同伴をお願いしている。」「昼食の提供、食事の介助に関しては、対応していない施設もあり、多くは、保育士が対応できないので付き添ってもらっている家族に依頼している。」「新年度を迎え、新しく入園した子ども達の対応で、4~5月は子ども誰でも通園制度に対応できていないが、6月から始める予定である。」等のお返事でした。

 繰り返しになりますが、「本来の保育園の、入園時は、慣らし保育を経て園の友達や保育士、雰囲気に慣れて行く過程を経ていく中、子ども誰でも通園制度は一回、2時間という短い時間と、月10時間の限られた中で、面談や、親子同伴を依頼したりしながら、慣れてもらえるよう対応している。」と共通していました。

 「定期で利用していても、制度上、利用途中で3歳になれば利用が出来なくなるので、やめざる負えない状況の利用者もあり、また、現場では、一時預かり保育との区別がつきにくく、スタッフの中で一部混乱もあります。」等、貴重なお話を聞かせていただきました。

 しかし、見えてきたのは、子どもに適切な遊びと生活の場の提供、保護者への子育て情報や助言、保護者のリフレッシュの場、養育環境の把握支援等、本来の目的とはかけ離れた現状であり、障害のある子どもや医療的ケア児を受け入れる余裕はなく、保育士不足等マンパワー不足が事業を進めていく上での大きなネックになっている事。施設側の努力では限界があるということではないでしょうか。

 実際、試行期間を経て、本格実施が始まった現在まで、伊丹市での「子ども誰でも通園制度」の進捗状況や今後の見通し、対応はどのようにお考えでしょうか

 以下7点、質問を行います。

① 試行期間の状況(利用延べ件数)
② 本格実施後の利用状況、
③ 保育士育不足の中での施設の状況
④ 今後、(実施する保育施設を増やす計画はあるか等)の市の対応について
⑤ 子どもの視点で取り組まれている施策なのか
⑥ 利用者サイドのメリットを市はどのようにとらえるのか
⑦ 他の保育施策への影響

【市側答弁】

2.こども誰でも通園制度試行を経ての本格実施、進捗状況と今後の対応への答弁
(こども未来部長)

 「こども誰でも通園制度」についてですが、子ども・子育て支援法に基づき、全てのこどもの健やかな成長を保障する観点から創設された制度であり、在宅で子育てをしている家庭を含め、子どもの育ちを支援する新たな子育て支援策であります。特に、子どもの誕生前から幼児期までのいわゆる「はじめの100カ月」と言われるものは、人の生涯にわたるウェルビーイングの基盤となる最も重要な時期であると言われています。保護者の就労や子どもの就園の有無など、子どもの置かれた環境にかかわらず、全ての子どもの「はじめの100カ月」の育ちを等しく切れ目なく保障することが重要であり、子どもは大人との「アタッチメント(愛着)」を土台として、「遊びと体験」を繰り返しながら成長していくことを社会全体で支援・応援していくことが必要だと認識しております。本制度は、令和8年度から新たな給付制度として全国の自治体で実施されるものでございますが、本市におきましては、本格実施に先行し、令和7年7月より試行的に実施してまいりました。

①「こども誰でも通園制度試行期間の状況と実施施設数」について

 令和7年7月よりいずみ幼稚園、トレジャーキッズ伊丹保育園、アートチャイルドケア伊丹の3施設で受入を開始し、同年9月には伊丹おうち保育園が加わり、合計4施設で受入をしているところです。令和7年度の試行期間中における利用延べ人数につきましては、44人となっております。

②「本格実施後の利用状況」について

 新規入所希望者が最も多い年度当初の保育施設では、多くの新入園児を同時期に受け入れるため、子ども一人ひとりの生活状況、発達状況、家庭での様子などを把握するため、保護者との面談や情報共有、個々の子どもの状態に応じた保育計画の調整など、通常の保育に加えた対応が発生します。こうした状況のなか、子ども誰でも通園制度を安全に実施していくためには、配置基準を上回る保育士の確保や受入体制の準備などが必要となります。保育所入所児や誰でも通園利用者、また施設の職員に過度な負担が生じないよう、現場の状況を踏まえた対応で実施してきた結果、令和8年4月及び5月の市内施設利用延べ利用者数は6人となっております。

③「保育士不足の中での施設の状況と市の支援」について

 全ての施設で保育士の配置基準を満たしてはいるものの、常時、それを上回る保育士を確保することは困難な状況です。保育の実施を目的とする保育所では、こども誰でも通園制度の子どもが通園することで、通常の保育に支障が生じないよう対応する必要があります。そのため、職員の休日等も考慮しますと、現在のところ、一つの施設で常時、受入枠を設定することは困難な状況にあります。こうした状況の中、国においては、安定的な事業運営を可能とするため、乳児等のための支援給付費の1時間あたりの基本分単価を0歳児は1,700円、1・2歳児は1,400円に設定し、令和7年度単価より増額したことに加え、面談時等における加算分単価を新たに設けるなどの予算措置がなされたところです。本市におきましては、国が定める公定価格に基づき、実施施設に対し乳児等支援給付費として適切にお支払いすることで、運営に係る経費を支援してまいります。また、こども誰でも通園制度においては、子どもによって在園時間や利用頻度が違うこと、日々利用する子どもの顔ぶれが異なること、また保育所に慣れる時期が分散すること等、保育所等における通常保育とは状況が異なっております。こうした状況を踏まえ、国においても動画による研修の実施や「子ども誰でも通園制度の実施に関する手引き」を本年3月に改定し、通園初期の対応や年齢ごとの関わり方等について具体的な方法等を示しているところです。本市もこうした情報を施設にお示しするなど、施設の運営を支援してまいります。

④「今後、実施する施設を増やす計画はあるか等の市の計画」について

 現在の実施施設のみで受入枠を増やすことは困難であり、実施施設数を増やしていくことで受入枠の確保を図っていきたいと考えております。現在、民間保育事業者等の意向を確認しながら、実施に向けて複数の施設と調整しておりますが、「すべての子どもの育ちを支える」という観点を踏まえながら、利用ニーズと受入体制のバランスを見極め、より多くの家庭が利用できる環境整備に努めてまいります。

⑤「子どもの視点で取り組まれている施策なのか」について

 子どもにとりましては、家庭とは異なる経験や、地域に初めて出て行って家族以外の人と関わる機会が得られることで、子どもの育ちの機会が広がるメリットがあるものと捉えております。実施施設においては、利用前の面談を通じて、親子の様子を確認しながら、個々の子どもの特性等を可能な限り把握してこどもの理解を深めるとともに、通園初期においては、子どもが新しい環境に慣れるまでに時間がかかることも想定されることから、保護者と子どもが一緒に施設を利用する「親子通園」を取り入れることで、子どもの不安を軽減させるなど、子どもにとって安心できる環境整備に努めているところです。

⑥「利用者サイドのメリットを市はどのようにとらえるのか」について

 本制度は、就労要件を問わず利用できるため、在宅で子育てをしている家庭も利用できることから、育児の不安や孤立感を軽減し、子育てを家庭だけで抱え込まないための支援になるとともに、子どもへの保護者の接し方を見ることにより、子どもの成長過程等を客観的に捉えることができます。また、親子通園の期間が終了して以降は、短時間でも子どもを預けることで、休息、用事など、保護者自身の時間を確保でき、子どもと向き合う余力にもつながるものと認識しております。

⑦「他の保育施策への影響」について

 本制度の実施にあたっては、既存の子育て支援施策との役割分担や連携が重要であると認識しております。例えば、主に保護者支援の観点から実施する一時預かり事業や地域子育て支援拠点事業については、目的や利用形態、対象者、支援内容が異なりますことから、こども誰でも通園制度が単純に置き換わる施策ではないものと認識しており、これらの施策とは相互に連携を図りながら、持続可能な制度運用に努めていくことが必要と考えております。こども誰でも通園制度をはじめとした子育て支援施策により、全てのこどもの育ちを応援し、こどもの良質な成育環境を整えてまいりたいと考えております。

3.保育所の待機児童に対する今後の施策と保育ニーズに対する答弁
(こども未来部長)

①「待機児童と入所できなかった児童の定義上の違いについて」

 保育所等への利用を申し込まれた児童が保育所等を利用できない場合には、「待機児童」として取り扱っております。ただし、利用を希望する保育所等以外に利用可能な保育所等の情報を市が提供したにもかかわらず、特定の保育所等を希望し、待機している場合などには、国の基準に基づき「待機児童」に含めず、「入所保留児童」として取り扱っております。具体的に申し上げますと、各年度4月の利用調整につきましては、年度替わりには利用可能な枠が増加することや、入所申し込みを11月頃に締め切ることで、利用調整に時間をかけることが出来ますことから、空き状況を保護者へ個別に情報提供するなど丁寧に利用調整を行っております。その結果、国の基準に基づき、特定の保育所を希望する等により入所が決まらなかった児童については「入所保留児童」として取り扱っております。なお、年度途中につきましては、入所利用の可能な枠が少なくなり、また、保護者のニーズに対応するため利用申し込み期限を利用月の前月10日としておりますことから、利用を希望する保育所等以外で利用可能な保育所等を保護者へ個別に情報提供することが出来ない状況となっています。そのため、待機児童と入所保留児童を区別することなく、保育所等を利用できないすべての児童を「待機児童」として取り扱っております。

②今後の保育所誘致予定について

 令和9年4月の開所を目指して、南小学校区で60名定員の保育所1か所の整備を進めているところです。これは大規模マンション開発等により急激なニーズの増加が見られる市南部地域において対策を講じようとするものであります。その後の民間保育所誘致については、伊丹市子ども・子育て支援事業計画におけるニーズ量の見込み等も踏まえ、適切に判断してまいります。

③未就学児童数の推移と本市における保育ニーズの見通しについて

 本市の0歳から5歳の人口は、令和4年は10,289人であったものが、令和5年は9,990人、令和6年は9,598人、令和7年は9,308人、令和8年は9,253人、と減少傾向にあります。近年、児童数の減少がやや鈍化していることも踏まえ、短期的には、本市における保育ニーズは引き続き高い水準で推移することが見込まれますが、中長期的には、全国的な少子化傾向の中、本市においも保育ニーズが減少する状況が想定されます。

④年度途中の保育所入所への対応について

 昨年度における年度途中の入所申請件数は、概ねひと月あたり70件から110件の間で推移しております。年度途中につきましては、可能な枠が少なくなり、実際に入所できる件数は月平均で25人程度となっております。こうした年度途中の入所希望に対しましては、新たな保育定員の拡充は見込めないことから、私立保育所等を中心に既存施設のなかで弾力的な受入れなどについてご協力をいただくため、保育士等宿舎借上支援事業、保育人材就職促進事業、保育士等奨学金等返済支援事業などにより、私立保育所等における保育人材の確保を支援し、年度途中における保育ニーズに対応しております。今後も、すべての子どもが質の高い幼児教育・保育を受けることができるよう、引き続き、良好な教育保育環境の構築に努めてまいります。

6月議会 かしば議員の意見要望

2回目は意見要望とさせていただきます。

かしばふみ議員

1・伊丹空港の特定利用空港指定についてです。

改めて特定利用空港指定とは、「日本は戦後、最も厳しい安全保障環境の下に置かれている」として国が「このような安全保障環境を踏まえた対応を実効的に行うために」「平素から」「有事」に備えて自衛隊などが民間空港、港湾を「円滑に利用できるよう」にするものです。

 内閣官房作成のQ&Aの31項目では、利用目的を「武力攻撃事態のような有事の利用を対象とするものではない」述べられていますが、インフラ整備を進め、自衛隊や海上保安庁の訓練を想定するとして、国民保護のための戦闘機や輸送機の離陸訓練、資材や機材、人員等の輸送、展示訓練、災害対応、人命救助等、対応に必要な訓練が想定されています。

 改めて、災害対応や人命救助での利用まで否定するものではありません。しかし、伊丹市は、総監部、千僧駐屯地等、自衛隊施設が空港に近く、アクセスを最大利用した民間空港利用を本格的に進めることが大きな狙いであることは間違いありません。

 全国では2024年4月から2025年4月迄の特定利用空港の自衛隊利用は空港、港湾含め1万1906回に上るとされます。(赤旗が紹介)

 街中とは距離があるとはいえ、昨年4月に指定された南紀白浜空港では4機のF15戦闘機によるタッチアンドゴー等の訓練が強行され軍事利用や騒音に対し、住民から抗議の声が上がっています。

 現在、国や県からの伊丹空港に対する今後の具体的協議、説明などはなされていないとの事ですが、想定される課題や影響は計り知れません。

 何よりも、市中空港である伊丹空港に於いては、市民、近隣市にまで影響が及ぶ事を十分鑑み安全な暮らし最優先のご判断を市長にはお願いするものです。

 伊丹市は平和都市宣言を行っている事の歴史的経緯も踏まえ、改めて特定利用空港候補の辞退を要求いたします。

2・子ども誰でも通園制度試行を経ての本格実施進捗状況と今後の対応についてです。

 子ども家庭庁の「子ども誰でも通園制度検討会のとりまとめ」(2025年12月)の中では、配慮が必要な子どもや医療的ケアが必要な子ども等の受け入れについても言及していますが、現状をお聞きし、伊丹市に限らず、実現は厳しいものであることが理解できます。

 繰り返しになりますが、子ども誰でも通園制度の本格実施と協力園を増やして行くには、どの園も保育士の配置基準は満たしているものの、通常保育に支障が出ないようにするためには保育士マンパワー不足が大きなネックになっていること。

 この制度は保健センターやむっくむっくルーム、市の広報等でも紹介をしているとの事ですが、制度を十分知らない保護者も多いのではと感じます。

 一方、この制度の中で国は、子ども誰でも通園制度の従事者は「保育士その他」であり、保育士の資格が無くても、県、市町等が行う一定期間の研修を受けた者でも可能。有資格者が1人いれば…との文言があります。これも保育士不足が根底にあり、大きな制度問題と考えます。

 更に、子どもの発達や生育環境を整えることが大きな目的とされ、子どもの視点からの施策であると強調されていますが、限られた利用時間数の中で、成長や変化の多い3歳未満の乳幼児の保育の機会が果たして安全安心を担保できる制度なのか。子どもも保護者も他者との関係性をもてる、保育に触れる機会であり保障すべきものである点は理解します。

 今後も、子ども誰でも通園制度について、保育施設の抱える問題や、利用者の視点で進捗状況や制度の行方を見ていきたいと思います。

3・保育所の待機児童に対する今後の施策と保育ニーズについて

 「保護者の就労や疾病などを理由に保育所などの利用を申し込む場合、市町村は保育所などに入所できるように調整を行います。これは待機児童の解消は市町村の責任において最大限努力しなければならないという児童福祉法第24条に基づき、なされます。」とあります。

 待機児童はこの間、多くの自治体でも解消に向けて努力がなされた結果、解消されつつありました。

 今年度、伊丹市では、大型マンションの建設に伴う人口流入により保育所不足が生じたとのことと、一方、で伊丹市の未就学児童数は減少傾向にはあるが、短期的に、一気に減少するのではなく、当面、保育ニーズは高い水準で推移すると述べられました。

 保育施設の誘致計画は今後の推移を見ながら対応していくとの事ですが、保育ニーズが高い反面、需要に対する施設の不足が続けば、今後も、待機児童の解消が図れないのではないかと懸念するところです。

 保育需要は地域差もありますが、他市からの転居で保育所を探したが入所が難しいと言われた、等の声もお聞きすることから、以前同様に年度途中の保育所入所についても状況をお聞きしました。

 国の保育士配置基準が見直され、1歳児については6:1から5:1への改善を進めるとし、5:1では加算措置がされるようになりましたが、人材不足の解消や施設誘致が進まなければ保育ニーズの解消や年度途中の入所にも繋がっていかないものと思います。

 潜在保育士も多いとされています。保育士の処遇改善と引き続き保育環境の整備をお願いいたしまして私の質問を終わります。

 

日本共産党伊丹市議ニュース(第446号)9月議会始まる

9月議会始まる(9月2日~10月14日)
市民要求実現へ全力

 日本共産党伊丹市議ニュース446号のダウンロードはこちら

【1面】
9月議会始まる(9月2日~10月14日)
市民要求実現へ全力

日本共産党伊丹市議ニュース446号1面

【2面】

日本共産党伊丹市議ニュース446号2面

 

日本共産党伊丹市議ニュース(第444号)近畿中央病院診療休止に対し申し入れ

近畿中央病院による診療休止の「お知らせ」に対し伊丹市と近畿中央病院、兵庫県に申し入れ

 伊丹の地域医療をよくする会は6月6日、近畿中央病院が来年3月に診療を休止することを明らかにしたことに関して、伊丹市長に対して申し入れを行いました。

 日本共産党伊丹市議ニュース444号のダウンロードはこちら

【1面】
近畿中央病院による診療休止の「お知らせ」に対し伊丹市と近畿中央病院、兵庫県に申し入れ

【2面】(申し入れ 続き)

日本共産党伊丹市議ニュース(第443号)かしばふみ議員 個人質問

伊丹市議会6月議会
かしばふみ議員 個人質問

6月11日(水)1時45分頃より

 日本共産党伊丹市議ニュース(第443号)ダウンロードはこちら

市民負担の軽減、保育所充実、近畿中央病院診療休止に伴う問題について問う

1.国民健康保険税の市民負担軽減を
 ① 県下統一となる際の保険税の平均増加額
 ② 国保税引き上げについての今後のスケジュールと対応
 ③ 伊丹市独自の減免制度を求める
2.年度途中の保育所入所と保育士配置について
 ① 年度途中の保育所入所について
 ② 国の保育士配置基準改定後の伊丹市の状況は
 ③ 保育士の離職と対策について
3.近畿中央病院の診療休止について
 ① 近畿中央病院の利用者と地域住民への説明
 ② 職員の処遇対応と伊丹市の支援
 ③ 近畿中央病院診療休止後の医療施設誘致

日本共産党伊丹市議団ニュース(第441号)3月議会の報告

3月議会の報告

 長年求めてきた市民の要求が実現!
 今年度当初予算は927億円で史上最高額となりました。
 物価高騰で、暮らしも生業も厳しい状況の市民に対し、行き届いた施策が求められています。

 日本共産党伊丹市議団ニュース441号のダウンロードはこちら

【1面】
長年求めてきた市民の要求が実現!
日本共産党議員団は、市民の願いを実現するために奮闘しました。
その結果、今年度予算でいくつか実現した施策を紹介します。

【2・3面A】

議員を減らせば議会が効率的・効果的になる??
危険な大阪関西万博に子どもたちを連れて行かないで‼
大阪関西万博に1基100万円ベンチを5基設置!

日本共産党伊丹市議団ニュース441号1面【2・3面B】

老朽市営住宅を建替えて!
高齢単身・若年者に家賃補助を!
統合新病院と近畿中央病院跡地活用

日本共産党伊丹市議団ニュース441号2面a

【2・3面C】

アイホール(市立演劇ホール)廃止でいいのか?
「子ども誰でも通園制度」 問題山積!
中学校部活動の地域移行

日本共産党伊丹市議団ニュース441号2面b

【4面】

伊丹市政の問題点
 自衛隊へ18歳・22歳の個人情報を毎年電子データで提供
 市営住宅を建替えず、家賃補助制度も作らない
 障がい者の医療費補助を充実しない
 国の施策に前のめりで、市民の個人情報を危険にさらす

日本共産党伊丹市議団ニュース441号3面