2013年6月議会代表質問:上原ひでき 水道事業会計補正予算について

2013年6月14日 上原ひでき議員

3.議案第54号 水道事業会計補正予算について

本補正予算で、第4期拡張事業、兵庫県水道用水受水施設整備工事の見直しが提案されました。

党議員団は、2009年3月議会に提案された、第4期拡張事業の見直しによる継続費の補正予算、すなわち現在の原形予算には反対しています。

当時の補正予算は、総額約200億円を50億円減額して、6000トン規模の池を3池つくる計画を2013年度から3カ年で2000トン規模の受水池をつくることへの変更でした。反対の理由の第1は、災害や不測の事態によって県営水道水の供給が断たれた場合でも、圧が低いとか、最初のうち赤水が発生するなどのリスクはあるものの、千僧浄水場から直接配水によって当該地域へ給水することは可能であるということ。第2の理由は、水道会計に与える影響という点で、給水量の伸び悩みに伴う料金収入の減収や減価償却費の大幅増により収益的収支が圧迫されていること、約15億円の受水池が建設で、新たに減価償却費で6000万円、企業債利息で3500万円、合わせて1億円近い費用の増加が見込まれることです。

2003年8月の伊丹市使用料手数料等審議会答申の多額の経費が伴うことから財政に与える影響にも考慮し、水需要の動向などを見ながら過大投資とならないよう配慮するとともに、事業費についてはできる限り平準化することが望ましいと指摘をしていることをあげ、継続費補正に示された事業は先送りをし、受水池の建設時期についてはより慎重に対応されることを求めました。

今回の補正予算では、地上池とすること等で事業費を3億3,400万円減額して11億8千万円とし、国庫補助金、出資金を新たに措置することで、企業債を14億4千万円から3億6千万円に減額できるというものです。そこで改めてお伺いします。

一つは、かつて、災害や不測の事態によって県営水道水の供給が断たれた場合、千僧浄水場からの水道水の供給は不可能ではないとの答弁がされていますが、それでもなお県水の受水地が必要な理由はなにか。

二つには、財政への影響について、当初予算で措置された千僧浄水場の耐震化工事も重なり減価償却費が増加することや水需要の減少による料金収入の減少など、負担が大きくなりますが、その影響についてどのような試算をされているのでしょうか、お伺いします。