2020年3月議会 上原秀樹:本会議討論

2020年3月議会 本会議討論 一般会計等審査特別委員会

日本共産党伊丹市議会議員団 上原秀樹

 日本共産党議員団を代表して、議題となりました議案のうち、議案第10号、24号、30号に対して反対の立場から討論します。

 はじめに、議案第10号 令和2年度伊丹市一般会計予算に対してです。

新型コロナウイルス対策についての意見・要望

 最初に、新型コロナウイルス対策についての意見・要望を述べます。

 第1に、中小企業をはじめとする企業倒産とリストラ・失業の連鎖を起こさないことを経済政策の大きな目標に据える必要があります。そのために、中小企業への無担保無保証人制度を思い切って増やすとともに、雇用調整助成金を10分の10へ、またフリーランスをはじめ雇用保険の対象にならずに働いている人への所得補償制度を充実することです。さらに、消費税5%への緊急減税を本格的に検討し、実行すること、国保税をはじめ社会保険料の緊急減免などの措置をとることを国に強く求めていただきたいと思います。

 第2に、政府の「全国一律休校要請」が各地で深刻な混乱と被害を引き起こしている問題です。とくに子どもたちの受けた被害は深刻です。長期の休校は、「基本的に自宅ですごす」という子どもの生活にそぐわない方針のもとで、子どもの心身の健康を損ねるおそれすらあります。学ぶ権利の保障の問題も重大です。

 そこで、伊丹市教育委員会として、学校への子どもの受け入れや校庭・体育館の使用、図書館などの公的施設への子どもの受け入れの促進等、子どもの心身のケアを重視することを強く求めます。また、突然の長期休校は、障害のある子どもにとって特に深刻です。子どもの生活が昼夜逆転する、パニックになる、親のストレスが限界に達するなど放置できない状況が広がる可能性があります。障害に応じた教育的ケアなどができるよう、特別支援学級を含め、教育委員会として改善されることを求めます。さらに、小中学校では、3週間の授業がなくなってしまいますが、この回復に関しては、学校・教員に最大限の裁量を保障し、個々の実情に応じた無理のない計画で、授業の遅れを取り戻せるようにすることを求めます。

 第3に、検査体制の問題です。かかりつけ医などの民間の医療機関では検査を受けることができず、PCR検査も兵庫県内では4か所しかありません。諸外国と比べて検査体制が遅れていることが重大な事態につながる恐れがあります。
 そこで、国と県に対し、急いで検査体制を強化し、民間診療所が必要と判断すれば検査ができるようにし、PCR検査体制を抜本的に強化すること、コロナウイルス感染症患者の入院病床の確保を求めていただきたいと思います。

一般会計予算について

 では、一般会計予算について述べます。

 はじめに歳入についてです。個人市民税では納税義務者の増によって5千万円の増加となっていますが、増えたのはパートやアルバイトなどの非正規雇用で、給与所得は逆に0.31%のマイナスです。法人市民税でも、資本金10億円以下の中小企業の欠損法人が増加しています。いずれにしましても、消費税増税による消費不況の影響が市民の暮らしと中小企業に深刻な事態をもたらしていることがうかがえます。さらに、安倍政権の下で全世代型社会保障の名のもとに、高齢者医療費自己負担の増や年金の削減等が行われようとしていることも重大です。
 来年度はこの情勢のもと、市民の暮らしを守る施策が強く求められています。

来年度予算における問題点

 次に来年度予算における問題点についてです。

 第1に、市立伊丹病院と近畿中央病院の統合再編の問題です。この問題の発端は、社会保障費削減の方針の下、安倍政権が医療費を抑制するために2025年に向けて必要な医療機関の病床数を33万から37万床も削減すべきとしたことにあり、伊丹市における病院の統合再編もその流れから出された問題です。

 問題の一つは、統合再編によって病床数を200床削減する問題です。県の地域医療構想においても、北阪神準圏域では2014年対比で2040までにすべての病床あわせて382床不足し、なかでも回復期が約1,300床不足します。この伊丹市の病院統合再編でさらに病床数が200床不足することになります。これでは医療難民を生みかねません。

 二つには、市内南部から総合病院がなくなることです。近畿中央病院は、約60年間、地域に根差した総合病院として大きな役割を果たしてきました。長年にわたる周辺住民の身近なところでの総合医療を受ける権利を奪うことになります。

 三つには、今回の新型コロナウイルスへの対応を考えた場合、感染症対策に緊急を要する事態に公立・公的病院が果たす役割は大きく、公的総合病院が一つなくなることで十分な対応できなくなる可能性があります。

 一方、病院統合再編基本方針(案)では、新病院の運営形態を伊丹市の直営として公営企業法の全部適用としたことや、近畿中央病院の跡地への民間病院の誘致の検討、公共交通機関による新病院への交通アクセスの検討等、今後周辺住民とともに生かすことができる点も含まれています。引き続き住民とともに協議を続けていただきたいと思います。

 第2に、伊丹市市営住宅等整備計画(案)において、伊丹市の市営住宅の目標管理戸数を約200戸減らし、1,700戸としたことです。その目標管理戸数の算出方法は、国土交通省が示した「ストック推計プログラム」により、著しい困窮年収未満の世帯数を基礎にしたものです。しかし、著しい困窮年収未満の世帯の収入基準は、市営住宅入所基準の所得の約2分の1、月額所得8万円です。このような低い所得基準を基礎に必要な目標管理戸数を推計することでは、住宅セーフティネットの根幹である公営住宅の役割を果たすこととはできません。また、市営住宅の建て替えをしないことも大きな問題です。伊丹市は、公営住宅法第1条に書かれている「健康で文化的な生活を営むに足りる住宅を整備」する責任があり、一部の住宅にエレベーターを設置することを検討されていることは評価しますが、今後、市営住宅建て替えも含めて、若年者から高齢者まで、必要な人が入居しやすい住宅への改良や民間住宅の家賃補助制度の創設等を求めるものです。

 第3に、職員の人事評価です。公共を担う公務員には、全体の奉仕者の立場から、市民の声を聞き、提供する市民サービス、人権保障のあり方を職場で自由に議論し、決定する権限が与えられています。そのような場に「能力」「業績」などという測ることが困難な尺度で5段階評価することは、単純なことではなく、評価によっては公務員の労働意欲の向上や創意工夫の発揮を阻害することにもつながります。今後、人事評価の問題点を十分認識していただき、5段階評価はやめることなどを含めて、職員の力が十分に発揮され、市民福祉の向上に向けて働きやすい職場とされるよう改善を求めます。

 第4に、マイナンバーカードの問題です。カードの交付が2016年1月から始まって4年になりましたが、目標に比べて大幅に遅れています。カードの普及が進んでいないのは、国民が必要としていないことともに、カードをめぐる様々な問題が噴出していることがあります。マイナンバーを記載した行政文書の誤送付や、国・自治体によるマイナンバー付きの情報の漏洩が頻繁に起きています。また、他人がマイナンバーカードを取得する事件やカードの偽装が発覚しています。

 このようなもとで、国はマイナポイント制度等によって一気に普及を加速しようとしていますが、今後、税や銀行預金、医療・福祉の個人情報がカードでひも付されれば、政府は一人ひとりの健康やその履歴、財産などを瞬時に入手できるようになり、「安心・安全」どころか危険な国民監視社会を加速させかねません。

 第5に、教育の分野では、全国学力テストへの参加と市独自の学力テストの問題です。来年度はコロナウイルスの関係で4月は取りやめることになりましたが、中止されていません。国は、今後どうするかは検討するとのことですが、特に来年度は授業をどう進めるのか見通しが立っていないもとで実施することは、子どもの学習にとっても、教員の働き方にとっても大きな負担となり、中止すべきです。学力調査が必要な場合、数年に一度の抽出調査で十分です。改めて検討を求めます。

評価する点

次に評価する点です。

 ①保育所待機児童解消に向けて、定員180人分の民間保育所整備を支援することとともに、民間保育事業者の保育士確保のための支援されることです。

 ②妊娠出産包括支援事業によって、産前産後のサポートが受けられない妊産婦の不安や負担軽減を図る事業を行うことです。

 ③パートナーシップ宣誓制度を創設されることです。

 ④かねてから要望していました合葬式墓地を整備されることです。

要望

 次にいくつかの要望をします。

 ①保育所における3歳から5歳児の副食費の保護者負担に関して、国に対してその撤廃を求めるとともに、伊丹市として補助制度を創設することを求めます。

 ②職員の働き方改革に関しては、一定の努力されていることは認めますが、時間外労働は月45時間、年間360時間以内にするよう、一層の改善を求めます。

 ③みやのまえ文化の郷再整備事業における博物館の廃止に関して、社会教育施設である博物館はその調査・研究と一体的なものであることから博物館は残し、その上で文化・歴史・芸術の連携を図るべきと考えますので、検討を求めておきます。

 ④夜間中学校の問題では、近隣の尼崎市で開校している夜間中学校に近隣自治体からも入学できるよう改善を求めます。
 以上、そのほか本会議での文書による発言や委員会での審議で出しました提案・要望を今後検討していただきますよう求め求めるものです。

伊丹市立児童会館条例

 次に、議案第24号 伊丹市立児童会館条例の制定についてであります。

 本条例案は、児童福祉法第40条に規定する伊丹市立児童会館を設置しようとするものです。その法第40条では、「児童厚生施設は、児童遊園、児童館等、児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、または情操を豊かにすることを目的とする施設とする」としています。

 本条例案の問題は、第4条 指定管理者による管理です。伊丹市が設置する児童厚生施設は3か所あり、内1か所は市が直接管理する施設であり、もう1か所は地域組織が管理し、地域に根差した運営がされています。いずれもこどもの権利を保障する重要な施設となっています。特に本施設は市内の中心に位置し、全市域における子どもの健全な育成に寄与するものです。

 よって本施設は指定管理による管理ではなく、伊丹市が直接管理すべきと考え、反対とするものです。

職員の給与に関する条例など

 次に、議案第30号 一般職の職員の給与に関する条例及び伊丹市企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例の制定についてであります。

 本条例案は、伊丹市の給料表を改定して、国家公務員の給料表に全面改正するとともに、所要の規定整備を行おうとするものです。

 問題の一つは、現給補償はされますが、新たに職員となる人にとっては、将来にわたる生涯給料は現在に比べて引き下がることになります。

 二つには、伊丹市が自治体独自の給与票を持っていることに関して、県からの技術的助言があったことが契機となっていますが、国家公務員の給与表に改正された自治体は阪神間でも少数にとどまっています。自治体職員の給与は自ら決めるものであり、技術的助言とはいえ、国や県が関与するものではありません。

 三つには、教育職給与表(二)を廃止することによって、一般行政職の給与表となり、幼稚園教諭の給与が引き下がることになります。こども園も幼稚園、保育所も幼児教育が大切だとして、教育委員会の所管になりました。こども園での同じ職場で働く両者の給与を同じにするならば、むしろ保育士の給与を引き上げるべきです。

 よって本条例案に反対とします。

臨時休業に伴う児童受け入れ状況(3月6日)

 本日の代表者会で、当局から小学校、公立幼稚園の子どもたちの受け入れ状況の資料が配布されましたのでお知らせします。

 児童くらぶの受け入れは、在籍者数1,365名うち概ね半数の638名(46.7%)。

 小学校での受け入れは232名で在籍数の2.0%です。(3月4日現在)

 臨時休業に伴う児童受け入れ状況(3月4日現在)(PDF)

市対策本部会議における新型コロナ対策に係る決定事項

伊丹市の通知を紹介します。

令和元年度第1回伊丹市感染症対策本部会議における新型コロナウイルス感染症対策に係る決定事項について(通達) 伊丹市長 2020.3.1

(幼稚園)新型コロナウイルス感染症対策による臨時休業について(第2報) 伊丹市教育長 2020.3.2

(小学校)新型コロナウイルス感染症対策による臨時休業期間中の児童の受け入れについて 伊丹市教育長 2020.3.2

(幼稚園)新型コロナウイルス感染症に関する臨時休業に伴う園児の受け入れについて 伊丹市教育長 2020.3.2

新型コロナウイルス対策への対応(臨時休校)について

新型コロナウイルス対策への対応について

2020年2月29日
日本共産党伊丹市議会議員団

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、安倍晋三首相が、全国すべての小中高校などに対し3月2日から臨時休校を要請すると突然表明し、国民の不安と批判を広げています。

 伊丹市は、2月28日13時に「伊丹市感染症対策本部」を立ち上げ、急遽この問題で協議。伊丹市として、市立幼稚園、小・中学校、特別支援学校、高等学校を3月3日から25日までを休校とすることを決めました。期日は推移をみて柔軟に対応するといっています。

 全国一律の休校要請は、25日に政府が決定した基本方針に盛り込まれていません。しかし、首相の口からは、なぜ判断を変えたのかについての説明はありません。政府が設置した「専門家会議」のメンバーから「感染が起きていない地域で同じ対応をとることにどれほどの効果があるかはわからない」「感染症対策として適切かどうか一切相談なく、政治判断で決められたものだ」などの指摘が出ていると報道されています。

 全国一律の休校要請という極めて異例の方針が、専門家会議での議論も経ないで決められたことは、あまりに問題です。社会全体に大きな影響を与える方針が、どのような根拠にもとづいて決定されたのか、首相には国民に詳しく説明する責任があります。

 伊丹市でも大混乱です。小学校1年生、2年生の保護者から電話があり、「共働きで子どもだけを家においておくことができない。「児童くらぶ」は夏休み対応というけど、うちは今まで夏休みしか申し込んでいなかった。今から申し込んでも入れる保障はない。何とかしてほしい」というものです。昨日も教育委員会に電話殺到したみたいです。

 感染拡大への対処という命と健康に関わる大問題で、安倍政権によって一方的な方針転換をいきなり行うのは乱暴です。場当たり的やり方は、国民の不信を増幅させるだけです。いま重要なのは、専門家を国会に招致し、科学的知見を共有し与野党を超えて抜本的打開策に取り組むとともに、思い切った財政措置です。正確で透明性のある情報提供は不可欠です。国民の信頼と理解・納得がなければ、真に有効な感染症対策は実行できません。

 3月2日しか保護者と子どもにたいする説明の猶予はありません。子どもたちの過ごし方、「児童くらぶ」にはみんな入れるのか、指導員は確保できるのか、卒業式や入試はどうなるのか、通知表はできるのか、やむを得ない場合の保護者の休暇はほんとに認められるのか…きちんと説明しなければなりません。このような市民の声を伊丹市に届けたいと思います。

以上

2020年3月議会 上原ひでき:代表質問の予定内容(3月4日)

3月4日の上原秀樹議員 代表質問の予定

2020年2月28日
伊丹市議会議員  上原 秀樹

1.市長の情勢認識と対応について

1)消費税増税の影響と国民の暮らしについて
2)安倍政権による「全世代型社会保障改革」について
3)核兵器禁止条約の批准を、市民あげて国に求めよう

2.市立伊丹病院と近畿中央病院の統合再編について

1)回復期病床をどうするか
 伊丹市として具体的にどのようにして病院を誘致しようとお考えなのか、改めてお聞きする。

2)市内南部、尼崎市北部からの交通アクセスについて
 近畿中央病院に通院・入院されている人からの調査が必要だが、どう調査するのか。同病院の周辺住民への説明も必要と考えるが、見解を聞く。

3)医師会等との連携について
「保健医療分野」を独立させ、地域医療に関して具体的な計画として市民に示す必要があると考えるが、見解を聞く。

3.新型コロナウイルス対策について

4.子ども・子育て施策について

1)公立幼稚園の3歳児全員入園の状況と今後の公立幼稚園のあり方について
2)保育所3歳から5歳児の副食費に補助制度をつくることについて

5.公立学校における1年単位の変形労働時間制について

 教育委員会の「変型制」に対する見解を改めてお聞きするとともに、伊丹市教育委員会として今後どのような方法で学校、教員の意向を調査されるのか、また兵庫県教育委員会の考え方についてもお聞きする。

6.伊丹市営住宅整備計画(案)について

1)市営住宅目標管理戸数を1,700戸と設定することについて
①将来の著しい困窮年収未満の世帯の収入基準はどうなっているのか。その基準が収入分位25%以下となっている理由は何か。
②安倍政権による「全世代型社会保障制度」での社会保障負担増、年金引下げ等の社会的要素は含んでいるのか。

2)長寿命化等改修計画について
①エレベーターの設置箇所を増やすことについて見解を聞く。
②改修内容に住宅の内装の改修もすべきではないか。

3)市営住宅の建て替えについて
 10年間は建て替えしないとされているが、10年後の見通しをどう考えるのか。

7.マイナンバー制度について

1)現在のカード発行の体制について
市民の重要な個人情報を取り扱う職場で臨時職員任せには問題があるのではないか。
2)今後の対応について
政府のカード交付の予算拡大に対して、伊丹市としてはどのような体制をとられるのか。正規職員の配置はどうなるのか。

2020年3月議会 上原ひでき:2019年度補正予算に対する質疑

2020年3月議会 2019年度補正予算に対する質疑

2020年2月21日
日本共産党議員団 上原秀樹

 議案第1号「令和元年度伊丹市一般会計補正予算」第7号)」に関して、第10款教育費、第2項から第5項までの施設整備事業費のうち、LAN整備工事についてお聞きします。

 説明によりますと、Society5.0時代に生きる子どもたちのための教育における「GIGAスクール構想の実現」に基づき、児童・生徒一人一台の端末整備にかかる高速大容量の校内通信ネットワークの整備を行うとされています。補正予算金額は4億5,856万4千円で、国の補助金は2分の1となっています。

 本補正予算は、政府が2023年度までに全国の小中学校で一人につき1台パソコンの情報端末を配備する方針を決め、国の補正予算で「GIGAスクール構想」の実現として、2,318億円を計上したことによるもので、今後4年間で4,000億円を投じようとするものです。来年度以降、一人1台パソコン整備が行われることになり、国の予算では1台当たり上限4万5,000円、国が負担するとされています。

 1月24日に開催された中央教育審議会では、これからの小・中・高等学校などの教育のあり方に関する「論点取りまとめ」が報告されました。先端技術の活用で一人ひとりの子どもに「個別最適化された学び」を推進するなど、学校教育を大きく変える内容を盛り込んでいます。「個別最適化された学び」は、情報通信技術(ICT)や先端技術を使い、一人ひとりの子どもの学習傾向やスポーツ・文化活動などのデータを分析して、それぞれの子どもに「最適化」された学習内容を提供するというものですが、この方針に対して、公教育への企業の参入をいっそう進め、集団的な学びがおろそかにされ、教育の画一化につながる恐れがあるとの懸念の声が出ています。

 1月26日の読売新聞の社説「一人1台のPC 投資に見合う教育効果あるか」でも、「配備されるPCを使ってどのような授業をするのかが、見えていない。1人に1台が本当に必要なのか。子どもの学力に応じて、それぞれのPCに難易度の異なる問題を出せば、個別に最適化された学習ができると、文科省は説明する。仮にそんな授業を行うのなら、教員にかなりの指導力が要る。PCを授業で使いこなせる教員は7割にとどまるとの調査結果がある。文科省は、教員の役割や指導力の向上策を検討するとしているが、何とも心もとない」「早い時期から、PCでドリルの反復練習をしていると、長い文章をじっくり読んで意味を考えることがおろそかになりかねない。PC学習では読解力は身に付かないと指摘する専門家もいる。PCの使い方次第では、かえって子どもたちにマイナスの影響を与えることにならないか。配備されたPCを使うこと自体が目的化すれば、本末転倒である。学校現場が目的意識をきちんと持って、適切にPCを活用しない限り、巨額の投資は無駄になる。そのことを文科省も教育委員会も肝に銘じてもらいたい」とかなり厳しく指摘しています。

 教育現場のICT環境の整備自体は重要なことですし、個々の子どもにあったが学習をきちんと保障することも大切です。しかし、政府が進めようとしているGIGAスクール構想に応じて伊丹市が予算化され、今後の教育を大きく転換しようとされていることから、以下の点についてお聞きします。

① すべての学校においてLAN整備工事を行い、一人1台パソコン整備をするとされていますが、そのことが子どもたちにとって、どのような教育的効果があるとお考えなのでしょうか。お聞きします。

② 文部科学省によれば、子どもたちが端末でそれぞれ異なる課題に取り組むことも想定されていますが、このことで集団の中での学び、人格の形成を目指す学校教育のあり方を根底から変えることになるのではないかと危惧するものですが、見解をお聞きします。

③ 来年度から小学校でプログラミング教育が本格的に始まります。いまだに現場は混乱して振り回されている状況ではないでしょうか。英語教育等も含めて、次々と新たな課題が教育現場に押し寄せてきています。今後、教師の負担はどうなるのでしょうか。また、これらの課題に対してどれくらい教職員は増員されるのでしょうか、お聞きします。

(2回目の発言)

○一人1台端末の教育的効果について答弁いただきました。この答弁に対して再度お聞きしたいと思います。

・今年度と来年度で2500台の端末は整備されることになっています。一人1台までは至りませんが、ほぼ二クラスの児童・生徒が同時に使用可能となります。となれば、端末の使い方や、先ほど答弁された調べ学習や表現・創作活動などは十分できます。端末を使っての教育が、全体の教育の一つのツールと考えれば、一人1台が必要なのかどうか。現在は答弁されたとおり各校に40台の端末がありますが、現在の端末を使用した教育と一人1台端末の教育でどんな変化を期待されるのか、改めてお聞きします。

・先ほどの答弁で、個々の生徒の学習履歴が自動的に記録されると言われました。そうして蓄積されたデータを活用することによって、個別的な支援ができるということです。しかし、経済産業省のある研究会の提言では、学習塾や音楽・スポーツ教室など民間教育サービスまで含んだ学習ログを幼児期から蓄積するように要求し、高校や大学入学者選別への活用や、民間企業が利用できるようにすることも求めていることには驚きます。そこで、学習履歴のデータはどの機関保存し、いつ削除するのか、データの内容はどんなものを残すのかお聞きします。

○最初の質問で、ある新聞記事に基づいて、「早い時期から、PCでドリルの反復練習をしていると、長い文章をじっくり読んで意味を考えることがおろそかになりかねない。PC学習では読解力は身に付かないと指摘する専門家もいる。PCの使い方次第では、かえって子どもたちにマイナスの影響を与えることにならないか」ということを紹介しました。答弁では、PISA調査で日本の生徒たちの読解力が低下していることがわかったことから、端末を活用してその力をつけようということです。しかし「長い文章をじっくり読んで意味を考えることがおろそかになりかねない」という指摘に対してどうお考えでしょうか、端末を通じて「読解力の育成」は可能なのかどうか、お聞きします。

日本共産党伊丹市議団ニュース356号を発行しました

3月議会始まる

日本共産党伊丹市議団ニュース 第356号

2020年2月20日 日本共産党伊丹市議会議員団

伊丹市議会 3月議会始まる 会期2月18日~3月24日
○2月補正予算案審議
○2020年度予算案審議

日本共産党議員団から上原議員が議案質疑 2月21日午前10時~

 日本共産党伊丹市議団ニュース356号はこちら(PDF)

2019年12月議会 上原ひでき:本会議 請願討論

2019年12月議会 本会議 請願討論

2019年12月23日
日本共産党議員団 上原ひでき

 議長の発言の許可を得ましたので、議題となりました請願第4号から6号まで、賛成の立場から討論します。

請願第4号 指定難病医療費助成制度で、「軽症」とされた難病患者を同助成の対象とするよう国への意見書提出を求める請願書

 まず、請願第4号 指定難病医療費助成制度で、「軽症」とされた難病患者を同助成の対象とするよう国への意見書提出を求める請願書についてです。

 請願趣旨にも書かれている通り、2015年1月から「難病患者に対する医療費等に関する法律」(「難病法」)が施行され、新たな指定難病委旅費助成制度が始まりました。このことにより、「重症度基準」による選別が行われ、この基準で「軽症」と認定されると医療費助成の対象外となってしまいました。

 2017年12月31日の経過措置終了によって、14.6万人が不認定となり、医療費助成がなくなったため、患者の通院頻度は大幅に減少し、患者から受診抑制による重症化の不安の声が上がっています。

 当事者団体である一般社団法人日本難病・疾病団体協議会には、不認定になった人が、その後、入院しているため再申請に行けず困っていること、「臨床調査個人票」の記載を医師に依頼したが、軽症となるから申請してもメリットがないといわれ、お願いしても書いてもらえなかった人、提出書類が複雑でわからず申請をあきらめた人などの相談が相次いでいます。また、毎日新聞の取材でも、「潰瘍性大腸炎」の人で、体調には波があり、大学病院を受診した時にはたまたま血便が収まっており「体調はいいです」と伝えたところ、「軽症」と認定された。その後体調が変化し下痢と血便に悩まされたが、「軽症」であるため申請をあきらめた。以前の受診に比べて4000円負担増。難病関連の情報が入らなくなることなどが掲載されています。

 「難病法」は、医療・研究面に焦点を当てただけではなく、病気を持っている人が尊厳をもって地域社会で生きられるよう、必要な支援をすべきとの理念で定められました。難病患者の場合、症状が安定して、ほぼ問題なく日常生活を送る人も増えていますが、いつ急変するかわからない不安を抱えており、完治することが困難ため、軽症を維持していても、定期的な通院と服薬等、生活における自己管理が必要となります。したがって、地域社会で尊厳を持って生活するためには、定期的な通院・服薬は必要であり、継続的に受診しなくなれば、研究に必要な難病に関するデータの蓄積がなくなってしまします。

 よって、本請願事項で、指定難病医療費助成制度について、重症患者基準による選別をやめ、「軽症」者を含めたすべての指定難病患者を同助成の対象とするよう、国に対して求めるとされたことは含意妥当であり、賛成するものです。

請願第5号 【小学校5年生から中学3年生まで、当面35人学級の実現】を県に要望することを求める請願書

 次に、請願第5号 【小学校5年生から中学3年生まで、当面35人学級の実現】を県に要望することを求める請願書についてです。

 少人数学級は、子どもの悩みやトラブルに対応するうえでも、子どもの発言の機会がふえるなど学習を豊かにするうえでも、重要な教育条件です。欧米でも20人から30人学級が当たり前です。ところが安倍政権は、国会が全会一致で決議した〝小中学校の35人学級の全学年実施〟に7年連続で背を向け、35人学級を小学校1年と2年でしか認めていません。国として35人学級を早期に全学年で実施し、地方独自の教員加配などの措置とあいまって、少人数学級を推進することは重要な課題です。このことは、2010年の中央教育審議会初等中等教育部会提言でも、「40人という学級規模では学級経営が困難」と指摘されている通りです。

 一方、過労死ラインを大幅に超えて仕事をされている教師の働き方改革の観点からみても、少人数学級実現のため定数改善を行い、教師がゆとりをもって子どもに向き合うことができる体制をつくることも必要です。

 よって、本請願趣旨で言われている通り、子どもたちに豊かな人格としっかりとした学力を身につけてほしいという国民の願いにこたえるためには、少人数学級の実施など教育条件の改善を図ることが必要です。国がいつまでも決めたことを実行しないのであれば、兵庫県が小学校4年生まで35人学級を実施されていることから、引き続き中学3年生まで35人学級の実現を求めることは、含意妥当と考え、賛成するものです。

請願第6号 『核兵器禁止条約』に署名・批准を求める意見書提出のお願い

 次に、請願第6号 『核兵器禁止条約』に署名・批准を求める意見書提出のお願い についてです。

 「核兵器の開発、実験、製造、備蓄、移譲、使用及び威嚇としての使用の禁止ならびにその廃絶に関する条約」、いわゆる「核兵器禁止条約」は、国連において、国際条約として、2017年7月7日、122か国・地域の賛成多数により採択されました。なお、日本政府は、この条約に反対し、国連会議に参加しませんでした。一方、核兵器禁止条約の国連総会への採択を含め、条約の推進には核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の貢献が大きいとされ、同団体は2017年10月6日にノーベル平和賞を受賞されました。2年半が経過した2019年12月現在、署名国80カ国、批准国は34カ国となりました。この条約は、50ヵ国が批准して90日後に発効することになっていますが、発効まで時間の問題となっています。

 この条約の前文には、日本語の被爆者という言葉がそのまま使われ、「ヒバクシャが受けた、容認できない苦しみと被害を心に留める」と記されています。広島、長崎の被爆者が、長年、壮絶な被爆体験を世界中で語り続け、核廃絶を求めてきたことへの敬意が込められています。その上で、「国際人道法に反する」として、核兵器の「開発」や「保有」それに「使用」などを禁じるとしています。さらに、核兵器の使用を前提にしての「威嚇」も禁じています。これは、核抑止の考え方を明確に否定することを意味しています。

 この条約のその他の特徴は、1つには、この条約は必ずしも実際に存在する核兵器を直ちになくすものではなく、核兵器は残虐兵器であり、残虐兵器である核兵器を非合法化するということ。2つには、核不拡散条約(NPT)条約の欠点である保有国と非保有国の不平等性を改めたという点。3つには、核兵器に関わる主要な活動、生産・保有・移転・移転の受領・使用と威嚇・支援と勧誘など、ほとんどを明確に非合法化し、同時に核兵器被爆者、被害者への支援が締約国に義務付けられていること。 4つには、核兵器保有国が一つも参加しなくても条約が発効するという点です。

 日本政府は「核兵器保有国も同意できる内容でない。非現実的だ」「コンセンサスが必要だ」と署名も批准も拒否しています。日本政府のいう核兵器保有国も含む合意ということに関していえば、日本やアメリカも批准しているNPT条約があります。もともとこの条約は核保有国が核独占体制を維持するためにつくられたものですが、第6条で核軍備撤廃の交渉義務を明記したことで、NPT再検討会議での交渉は一定の前進が作られてきました。しかし20年経ても核兵器廃絶は実現できず、核兵器は逆に増大しています。これが現実です。一方、これまでのNPT再検討会議での到達点を踏まえ、核兵器廃絶への道筋をどう切り開くのかが、国際社会に問われています。それが核兵器禁止条約です。

 日本政府は、アメリカの「核の傘」への依存を強め、世界の流れに逆行しています。核保有国と非保有国との橋渡しをするといいながら世界で核兵器保有国は増えました。圧倒的多数の核兵器禁止の声にアメリカと歩調を合わせて背を向けることで、核保有国と核兵器禁止を願う国々との溝をさらに大きくしてきているのが今の日本政府が果たしている役割です。

 ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が広島、長崎などを訪問され、その地でスピーチをされました。その内容は、戦争のための原子力を使用することは、犯罪以外何物でもなく、人類とその尊厳に反する。核兵器の保有は、それ自体が倫理に反している。紛争の解決策として、核兵器の脅威による威嚇をちらつかせながらどうして平和を提案できるのでしょうか。核兵器禁止条約を含め、核軍縮と核不拡散に関する主要な国際的な法的原則にのっとり、飽くことなく迅速に行動し、訴えていく。などと述べられ、核兵器のない世界が可能であり必要であるという確信の下、核兵器が人類にもたらした惨禍を真正面から受け止め、核兵器廃絶への決意とともに、核兵器禁止条約の実現に向けた不退転の決意も述べられたことは、政府も深く受け止めるべきことです。

 日本政府に求められているのは、唯一の「戦争による被爆国」であり、多くの被爆者の苦しみをわが事として受け止めることであり、その思いを国際社会に向けて発信し、世界から核兵器の脅威をなくすために努力することではないでしょうか。そのためにも、世界の核兵器禁止の流れに遅れることなく、速やかに署名・批准すべきと考えます。

 今回、「伊丹市原爆被害者の会」から提出されている請願は、被爆の当事者からの請願であり、請願書にもあるとおり、「この願いが被爆者のみではなく、国民的意義があること」を伊丹市議会としても思いを重く受け止めるべきです。

 よって、本請願に賛成するものです。

 以上、議員各位のご賛同をお願いいたしまして、賛成討論といたします。

2019年12月議会 久村真知子:一般質問 生活保護の運用/体罰と子どもの権利条例

2019年12月議会 一般質問

2019年12月6日
日本共産党議員団 久村真知子

1.生活保護の運用について

 最近の生活保護受給者の状況についてお伺いいたします。

 総務省統計局の高齢者人口統計では、2016年(平成28年)には33,461万人で過去最高となっていると発表されています。今後も増える予想となっています。高齢者が増える状況について様々な問題が指摘されていますが、生活面での経済的な心配が多くあるのではないでしょうか。

 健康問題は病院に相談することが常識となっていますが、仕事ができない年齢が近づくと、生活をどうすればいいのかと多くの方が不安に思っている状況だと思います。60歳以上の方々と話をすれば多くの方が、今後どうやって生活していこうかと真剣に悩みを語られます。厚生年金の方は何とか切り詰めれば生活ができそうな話のようですが、手取り平均5万円での国民年金の方は、どうなっていくのか大変心配に思いますので、数点お聞きいたします。

① 伊丹での生活保護受給者の状況ですが、高齢者の生活保護受給者は、全体の生活保護受給者の占める割合はどうなのでしょうか。また若くても非正規で働く方々や、低賃金で生活が困窮している方々の相談などはいかがでしょうか。状況をお伺いいたします。

② また今後についてですが、高齢者がしばらくは増加する状況ならば、今まで以上の方が相談に訪れるのではないかと思われます。今後の相談状況に対してどのような見解をお持ちでしょうか。お伺いいたします。

③ ある方からお聞きしましたが、「昨年度の事ですが、市内でアパートを出なければならなくなり、何件も入居の相談に行ったが、高齢で一人暮らし、では断られてばかりだった。」ということでした。まだまだ高齢者の一人暮らしの方の入居や生活保護の方の入居に関してのイメージに問題があるのかもしれません。緊急連絡先がない。生活受給者の家賃滞納のトラブルや、孤独死で遺品整理などのトラブルなどに関して、市内での状況はどのように把握されておられますか。お伺いいたします。

④ このようなことを解決するために、家賃に関しては、平成18年3月31日付けで厚生労働省社会・救護局保護課長から「民間の住宅をお借りするための家賃滞納のトラブルを防ぐために、家主に直接、住宅扶助費を支払う、代理納付の制度を、生活保護法の特例に係る留意事項」として通知されています。

 また「全国賃貸住宅経営者協会連合会」からも、家主さん向けに、生活保護受給者に安心した生活を送っていただくためのガイドブックを厚生労働省や国土交通省の協力、内閣府の後援で作成されておられます。

 家賃滞納の心配に対しては、代理納付の手続きなどを紹介し、緊急連絡先がない方に対しては、緊急連絡代行サービスなどの紹介、また孤独死での遺品整理についてのサービスの利用をパンフレットで案内されており、家主さんに対して、生活保護受給者の住居の確保のために協力してほしいとパンフレットには書かれています。

 「住まいの安全安心」を実現するためにも、またトラブルを防ぐための方法として示されているのですが、この内容をきちんと関係者が知っていただくことは大変大事なことだと思いますが、この内容を家主さんに知っていただくための方法を伊丹市としては、今日までどのようにされてこられたのでしょうか。現状では、市内の不動産関係者や、家主、また保護受給者自身や関係者には、どのくらいどのくらい知られているとお考えでしょうか。お伺いいたします。代理納付は公営住宅などはされているようですが、民間の賃貸住宅にはどの程度実施されていますか。お伺いいたします。

⑤生活保護受給者のDV対応に関して。

 DVは生活保護受給者にも当然起こります。転居を決心したときに、転居費用が当然必要です。危険な状況なら当然転居費用が出るのではないかと考えますのでその点をお聞きしたいと思います。

 あるDV被害者の方が、何年もかかりやっと家を出る覚悟をして、相談に訪れました。暴力を振るわれたときに警察にも届け、告訴するか聞かれましたが、家族の事を考え告訴はしませんでしたが、家を出る決意は固まり、転居費用を出してもらえると思い相談に支援課に来ましたが、転居費用は出してもらえませんでした。その日泊まるところもなく大変不安を抱えられていましたが、なんとか友人のところに一泊させてもらいましたが、このような対応の仕方は、ことはDV被害者の人権を守る立場に支援課が立っていないと思います。友人宅は、加害者も知っているところですので大変危ないと私は思いましたが緊急のため仕方ありませんでした。このような状況の方に、転居費用を認めないということは、全く危険なところに押し返してしまう危険性がありますし、たすけてもらえないという孤立感と、生活への不安がより一層高まりこころのバランスを崩しかねないことです。

 様々な複雑な問題があるのかもしれませんが、暴力に傷ついている被害者に対して配慮が欠けた対応だと思います。被害者が安心できる対応が必要だと思います。幸い彼女は大変しっかりされていますので、前向きに生活されていますが、気の弱い方ならどうなってか大変心配です。

 彼女の場合、身近に信頼でき、助けてくれる友人が身近にいたから、心細い事や悩みを相談できたために今は自立して頑張れているのではないかと思います。このような状況に関しての対応は、本人とよく話し合い様々な条件も本人が納得のいく方向で支援をしていただきたいと思います。DVに関しては、DV相談担当だけの仕事では解決できないことも多くあると思います。どの部署でも様々に関係してくるのではないでしょうか。その中でも生活支援課は、その方の生活をしっかりと保障するという大きな役割があります、窓口を訪れる方々の相談は、その人の命に係わることだと思います。私はそのように思いますので、今後はぜひ、本人の意見を最大限尊重しながらの支援を行っていただきたいと思いますが、どのようにお考えでしょうかお伺いいたします。

⑥ リバースモーゲージ制度の今後について

 今このような制度が民間でも宣伝していますので、ご存知の方が増えてきているのではないかと思いますが、要保護世帯向けで公的な支援としてこのような制度があることは、まだまだ市民の方はご存じないのではないでしょうか。特に持ち家はあるが生活が困窮しているという高齢者には大変喜ばれる制度ではないかと思います。

 この制度に関して支援課でお聞きしましてもまだ詳しくは説明がもらえないような状況でしたが、持ち家のある方が仕事を退職された後は、厚生年金であっても、生活ができない不安を抱えておられます。まして国民年金の方は全く生活のめどがなく不安を抱えておられます。家があれば生活保護は受けられない、しかし高齢になり仕事も、もうできないという方に対しては、持ち家があってもこの制度が利用できるという方は、喜ばれるのではないでしょうか。

 今後特に高齢者の方で家はあるが生活費がなく困っている方が増えると思いますので制度の内容もお知らせいただきたいと思います。現状では市民にこの制度は、どの程度知られているとお考えでしょうか。この制度の利用はどのような状況でしょうか。お伺いいたします。(伊丹ではまだ利用されている方はいないとお聞きしていますが)。

 今日までは、家があれば生活保護は受けられないと一般的に思っておられます。住宅があるが生活困窮者や、高齢者の方でリバースモーゲージ制度に該当される方の相談に対しては、内容は少し複雑ですので、きちんと正しく知らせながら、生活支援課での対応をしていただきたいと思いますが、いかがお考えでしょうか。

2.体罰問題と子どもの権利条例について

(1) 初めに、学校法で禁止されている体罰はあってはならないことであるが、なぜ根絶できなかったのかに関してお伺いいたします。

 体罰の根絶に対して2013年3月の定例議会で質問を行いましたが、その時は大阪市立での体罰による生徒の自殺問題がニュースで大きく取り上げられていました。そのような中で、教育長は、答弁の中で、「今後体罰がないようにしていく」と言われ、同時に「教育は人を幸せにするために行うものであり、被害者も加害者も不幸にする体罰は絶対にあってはならないと考えていると」言われました。私は大変頼もしく思っていました。他市では子どもの虐待や学校での体罰問題がまだまだ頻繁に起こっていますが、伊丹は大丈夫だろうと、教育長の言葉を信じておりました。しかし先日新聞に伊丹での体罰が載ってしまいました。このような事態がなぜ起こってしまったのでしょうか。個人の問題だけとして納めることはできないと思います。様々な理由があったとしても、教育長が言われますように、生徒、子どもに対しての体罰は絶対にやめるべきです。

 教育長としては、学校での体罰はなくし起こらないようにするというあの時の決意はどうだったのでしょうか。当時も様々な研修を行ってきたことも報告されていました。「体罰禁止に関する教職員への指導の徹底強化について」「部活における体罰禁止の徹底について」の教育長通知を全学校園にだし、各学校長には、「体罰禁止に係る研修会を実施するように」という事なども行われていました。あれから、5年も6年たてばこのような大切な取り組みは忘れられてしまっていたのでしょうか。体罰禁止は言い続けないと学校内では徹底できないのでしょうか。せっかく体罰防止に関して様々なことをされてきたことが引き継がれていないのでしょうか。体罰がなぜなくならないのか大変疑問に思います。

①体罰は根絶するといわれている教育長の決意が変わらないのならば、「なぜこのような事態になってしまったのか、なぜ根絶できなかったのか」に関してきっちりと検証すべきだと思いますので、どのようにお考えか、お答えいただきたいと思います。    

*子どもたちの痛みは、目には見えない心の痛みとなり一生消えないかもしれません。子どもたちの成長での人格形成に関しての影響も大きくあると思います。このようなことを考えますと、体罰が子どもたちに与える影響については、取り返しがつかないことではではないかと心が痛みますが、どのようにお考えなのでしょうか。お伺いいたします。

*体罰をなくすには家庭や地域の協力の中で、認識の一致も大切な要素だと思いますが、その点は今日までどのようにされているのでしょうか。

*2013年以降も体罰のアンケートを行うとは言われていましたが、そのような調査はされているのでしょうか。今日までの体罰の状況は把握されているのか。取り組みはどうであったのか。お伺いいたします。

 また今後このようなことが起こらないためには、どのような手立てが改めて必要とお考えなのかお伺いいたします。

(2) 次に子どもの権利条例を策定することに対しての見解をお伺いいたします。

 今日まで何度か質問を行い、伊丹市でも「子どもの権利条例」の制定を求めてきましたが、体罰を起こさないようにするためにも、条例を制定し、条例内容を生徒も、大人も理解できるようにしていくべきと思います。そのことから「子どもの人権条約」に定められている子どもの人権とは何かなどを理解することができるのではないでしょうか。権利条約には児童に対するあらゆる形態の身体的もしくは精神的な暴力、虐待からの保護についてなども定義されています。

 このような内容は、すべての子ども達、また大人にもしっかり理解できるようにすべきと思います しかし国連の児童権利委員会からは、学校における体罰が法律によって禁止されていながら、学校における体罰の禁止は、効果的に実施されていない。家庭での体罰は法律によって完全に禁止されていない。等の勧告を行っています。このような内容につながる条約をすべての人々が関心を持ち、子どもたちにも理解できるようにすることは、体罰をなくすことに大きくつながることだと思います。

 体罰からは何の教育もできないと思います。子どもたちの体も傷つき、心までも傷つくのではありませんか。今後も伊丹の家庭や教育からは体罰、暴力、いじめ、虐待が起こってはならないと思います。そのためにもぜひ子どもの権利条約の内容がよくわかるように、皆さんが深く理解できるようにすべきではないかと思います。そのためには、「子どもの権利条例」を伊丹でも制定していただくことが必要ではないかと思います。どのような見解をお持ちなのか、お伺いいたします。

2019年12月議会 上原秀樹:一般質問 病院の統合再編/認可外保育施設

2019年12月議会 一般質問

2019年12月6日
日本共産党議員団 上原秀樹

1.市立伊丹病院と近畿中央病院の統合再編について

 伊丹市と公立学校共済組合による共同調査研究事業、すなわち市立伊丹病院と近畿中央病院の統合再編の問題に関しては、伊丹市より10月23日に市立伊丹病院検討特別委員会に中間報告がされ、一定の質疑を行った。今後12月24日に基本計画案が示されることとなっているが、中間報告における質疑で不十分だったと思われることに関して改めて質問したい。

1)安倍政権による強引な「地域医療壊し」について

 厚生労働省が、公立・公的病院の統合再編に向けた議論を促すとして全国424の病院名を一方的に公表したことに、地方自治体などから厳しい批判が上がっています。厚労省の分析で診療実績が少ないなどと判断した病院を公表したといいますが、地域ごとの実情を踏まえたものとはいえません。全国一律の基準を設け、地方に押し付けようというやり方は、乱暴という他ありません。公立・公的病院のあり方は、住民の命と健康に直結する大問題であり、厚労省の姿勢に地域の不安は高まるばかりで、強引な推進は許されません。このことに関して、全国知事会など地方3団体は「地域住民の不信を招いている」とする意見書を出しました。厚労省が今月開始した各地の説明会でも、病院側などから「病床削減すれば住民にとって医療サービスが落ちることになる」「地方創生に相反する」という声が相次いでいます。安倍政権は、「団塊の世代」全員が75歳以上になる2025年に向け、公的医療費を抑え込むための制度改悪を推進しています。地域医療の再編統合もその一環です。

 伊丹市内の公立・公的病院は阪神圏域が人口100万人を超えているため対象外でしたが、類似かつ近接性にすなわちB基準に該当するとして、阪神圏域と神戸圏域内の5病院のなかに市立伊丹病院と近畿中央病院がリストに上がっています。安倍政権が進める強引な病院再編による医療資源削減に対して、市長はどうお考えでしょうか。見解を伺います。

2)伊丹市と公立学校共済組合による共同調査研究事業について

①新たな病院の病床数を600床としたことについて

 伊丹市と公立学校共済組合による共同調査研究事業の中では、市民の国保と後期高齢者医療のレセプトすべてを分析した結果、新たな機能、高度急性期と急性期の既存機能、回復期等の既存機能を合わせて600床とされました。

 このことに関して、私は特別委員会で、一つは人口推計が国立社会保障・人口問題研究所による推計値であり、伊丹市の地方創生人口ビジョンによれば当然増加すること、二つには病床稼働率を90%に設定したことに無理があるのではないか、仮に現在の稼働率だと659床になること、三つには回復期におけるける一定以下の診療点数の88床を切り捨てていること、四つには兵庫県地域医療構想で、2040年における阪神北準圏域での必要病床数は、回復期等も含めて2014年比で382床増やさなければならないことを取り上げ、二つの病院の統合再編では600床は少ないのではないかと質したところです。さらに、2018年3月の伊丹市による「「市立伊丹病院の中長期的な課題に関する調査報告書」では、2010年から2040年までの30年間で、阪神地域における一日当たりの入院患者数は全体で28.6%、4,000人以上増加するとされています。これによると、2018年度の二つの病院における入院患者603名なので、機械的に28.6%をかけると必要病床数は775名になります。これらを踏まえるならば、統合再編による市内及び阪神間における病床数は明らかに不足すると考えざるを得ません。

 二つの病院は許可病床数859床、稼働病床数800床の規模があり、市内のみならず、圏域の中核をなす役割を担ってきました。したがって、新たな病院の病床数をどうするかということだけではなく、統合再編にあたって、ピークとなる2040年に向けて、伊丹市、阪神北準圏域においてどれだけの入院ベッド数、医療資源が必要なのかということを考えなければなりません。ちなみに最近のデータによると、阪神北準圏域における病床数は6,923床、ピークとなる県の地域医療構想における2035年の必要病床数は7,091床で、168床不足します。特に当局も認識されていると思いますが、回復期等の病床数が不足することは明白です。新たな病院を600床とすることは、統合によって現在の稼働病床数から200床減少させるということであり、将来的に不足する病床数をどうするのかを、公立学校共済組合との協議で、また兵庫県との調整会議で議論しないと、伊丹市、阪神北準圏域における地域医療は守れなくなる可能性があります。

 先ほど上げた病床数に関する指摘も踏まえていただき、高度急性期、急性期、回復期、慢性期における今後2040年の市内及び圏域における必要とされる病床数に関する見解を改めて伺います。

②近畿中央病院はどうなるのか

 特別委員会で近畿中央病院はどうなるのかを質問したところ、「新病院は両病院の入院患者はすべて受け入れられる」との答弁とともに、公立学校共済組合としては、今まで通りの急性期医療を担う病院は断念されているという趣旨でした。確かに、安倍政権が将来必要とされる医師数を確保する努力を十分行わず、医療費抑制政策を続ける中、大学病院による医師の派遣状況を考えると、今まで通りの病院は困難であることは予測されます。しかしこの問題は、先ほど述べた通り特に回復期をはじめとする病床数が不足するのではないかということと関連します。さらに、新病院では病床稼働率を90%にすることを目標に置かれていますが、そうなれば回復期にあたる患者さんの退院指導を強化せざるを得ません。今回の中間報告でも、一定の診療報酬以下の患者さんは、今後早期退院を促すとされています。したがって新病院の後送病院は必要となるわけで、少なくともその病院を近畿中央病院の地につくることが必要と考えます。このことは、先の特別委員会でも両病院の協議の中で、もしくは県の調整会議の中で検討することを要望しましたが、その後検討いただいたのでしょうか。また、共同調査研究事業の協議内容の公開についても要望しましたが、どうされるのか、あわせてお伺いします。

2.認可外保育施設における指導監督基準を満たしていない施設について

 保育所の場合、児童福祉法によって「児童福祉施設最低基準」が定められています。たとえば、子ども一人当たりの保育室等の面積や保育に従事する保育士の数と資格等で、これらの基準を満たしていれば認可保育所とされます。認可外保育施設の場合、認可保育所の最低基準は満たしていないが、認可外保育施設指導監督基準が設けられ、この基準を満たしていない認可外施設に対しては指導がされているとお聞きしています。

 今年10月からの国による幼児教育・保育の無償化において、認可外保育施設の指導監督基準を満たしていない施設も無償化の対象とすること対し、国会で様々な議論が行われました。参考人質疑では、「保育の重大事故を無くすネットワーク」の代表が、基準を満たしていない施設に対して「子どもの安全を脅かす」と批判され、独自の分析をもとに「認可外施設での死亡事故の発生率は25倍以上。基準違反をしている施設での事故が多い」と指摘されています。そして、「保育内容の差をそのままにしてすべてを無償化の対象とすれば、国がどれも安全というお墨付きを与えることになる。本来は認可保育所が十分に整備されるべき」と述べられました。

 指導監督基準が満たされていない施設に関しては、5年間の経過措置を与えたうえで、無償化の対象とされています。しかしこの措置に対して参考人から、「5年間、子どもの命を危険な状態にさらすことになる。保育事故の遺族の立場からは受け入れられない」と述べられています。
 全国の中では、指導監督基準を満たすことを条件に無償化の対象とされている自治体もありますが、伊丹市においては、保育所の待機児童をなくす立場から、条例によって一律に指導監督基準を満たしていない施設を無償化の対象から外すことは現実的ではありません。しかし、なによりも子どもの命を危険にさらすことなく、安心・安全な保育施設を保護者と子供たちに提供することが求められていることから、次の点をお聞きします。

①市内における企業主導型保育事業助成施設、事業所内保育施設を含めた認可外施設はいくつあり、そのうち指導監督基準を満たしていない施設はいくつあるのでしょうか。

②指導監督基準を満たしていない施設に対して、どのような指導・監督が行われているのか、また、5年間でこの基準を満たすことができるように、伊丹市としての対策は取られるのでしょうか。

③5年間の経過措置は長すぎるとの指摘がありますが、伊丹市の条例で経過措置の期間を短縮させ、その間に基準を満たすことができるようにする必要性もあると考えますが、見解をお聞きします。
④認可外施設において、万が一事故が起こった場合、指導監督基準を満たしていない施設でも同様の補償を受けることができるようにすることが必要ですが、どのようになっているのか、またどのような指導をされているのでしょうか。

(2回目の発言メモ)

1.市立伊丹病院と近畿中央病院の統合再編について

 伊丹市と公立学校共済組合による共同調査研究事業に関して質問をさせていただいた。

1)必要な病床数について

・新病院の病床数を600床としたこと。この件に関しては、現在地における建て替えなので、この面積からすれば600床が限界だと思う。

・しかし、答弁のとおり、今回の中間報告では、2040年までの必要病床数は高度急性期と急性期の需要予測しかしていないということ。回復期等については、現在入院されている患者さんだけではなく、そこからさらに88床を差し引くという手法で出された。これでは600という数字しか出てこない。このことも答弁のとおり県の医療構想と概ね合致している。

◎では、回復期等の需要予測はどうされたのか。新病院は近畿中央病院との統合なので、高度急性期、急性期が中心となるため、回復期等の予測は必要ないということになるのか。新病院の病床数だけに限ればそれでいいかもしれないが、統合再編することによって伊丹市と特に阪神北準圏域の病床数に大きく影響することになるのではないか。先ほどの県の地域医療構想でも、2012年と2040年対比では1300床足らないとされている。回復期等の需要予測はどうされたのか、改めてお聞きする。

・1回目の発言で、兵庫県地域医療構想で、2040年にける阪神北準圏域での必要病床数は、回復期等も含めて2014年比で382床増やさなければならないこと、市の「市立伊丹病院の中長期的な課題に関する調査報告書」で2010年からの30年間、2040年まで、阪神地域における一日当たりの入院患者数は全体で28.6%、4,000人以上増加するとされていることをあげた。これらはすべて回復期等を含むもの。

・病床数削減を言っている県の地域医療構想でさえも、北阪神圏域に関して「高度急性期に対応できる急性期病床を有する公立病院・公的病院で、高度急性期病床を確保できるようにし、それらの病院では過剰となると推測される急性期病床も現状を容認することに加えて、急性期病床を回復期病床に転換することを促進」と言っている。すなわち、統合再編しても、現状通りの病床数は確保しないと回復期も含めた病床数は不足するということ。

◎これらのことを踏まえて、近畿中央病院の地に、公立学校共済組合との協議、県との協議で何らかの医療機関は残すべき。回復期等については県の調整会議で調整するとのこと。しかし、統合再編を仕掛けたのは伊丹市。県の構想でも全体としての病床数は現状通りとしていること、今回、回復期等の病床数を削減する事態をつくるのなら、市が責任をもって回復期を中心にした医療機関を残すこと、もしくは設置すること、あるいは誘致することを協議することが求められるのではないか。見解を問う。

2.認可外保育施設における指導監督基準を満たしていない施設について

・認可外保育施設指導監督基準を満たしていない施設は、10施設。県と伊丹市によって指導監督基準に適合するように指導監督することになっているということだが、子どもの安心・安全のために、また国会における参考人質疑で、「子どもの安全を脅かす」「基準違反をしている施設での事故が多い」と陳述されていることから、一日でも早く基準に適合するようにしなければならない。

◎県としては、毎年監査を行っているとお聞きしているが、基準に満たない施設が10施設残されている。では、伊丹市として、県の監査等に同行して認可外保育施設の実態は把握されているのでしょうか。その中で、基準に適合していない項目、すなわち保育士の数と保育従事者の資格というソフト面、保育室等の面積というハード面の基準があるが、具体的にそれぞれどういう基準に適合していないということを把握されているのでしょうか。お聞きします。

◎兵庫県内の自治体でも、指導監督基準に適合するため、財政支援をしているところがある。明石市では、企業主導型保育事業助成施設、事業所内保育施設以外の認可外施設17施設で、国の指導監督基準に適合していない施設が約8割あったことから、指導監督基準全
部適用施設及び一部適合施設への支援策を予算化された。これは、施設・処遇改善助成と職員等改善費の助成で、全部適合への支援の限度額は200万円、一部適合施設への支援は限度額100万円となっている。昨年の12月の補正金額は約400万円。さらに、今年度から巡回指導支援や安全、保育実務等の研修も行われている。

 答弁では5年間の経過期間の短縮は考えていないとのことだが、5年間基準不適合のままでいいというわけにはならない。

 伊丹市としても明石市のような支援をすべきと思うが、見解を伺う。

(3回目の発言メモ)

1.病院の統合再編について

・回復期に関しては、県の調整会議で調整するという答弁の繰り返し。はっきりしていることは、統合によって少なくても回復期88床は除外しようとされていること、県の構想でも阪神北圏域ですべての病床数は2012年比で2040年には380床不足すること、したがって県の構想では現状の病床数を容認して将来的に病床転換することを提案していること、伊丹市でいえば、現在の二つの病院の稼働病床数は800床であること、新病院が600床とされようとしていることです。

・回復期の病床数の需要調査はされていないというが、国保と後期高齢者医療のレセプト調査をされている。その中から高度急性期、急性期を診療報酬の点数によって振り分けられたわけで、それ以外のレセプトの数字がわかれば回復期等の需要は出るはずではないか。提示してほしい。

・先日加古川市に視察に伺いました。市民病院と神鋼病院との統合がされましたが、病床数は3床のみの削減で、市民病院の跡地に回復期を中心とした新たな民間病院を市が誘致し、結果として病床数は増えています。

 市の説明会でも、統合によって病床数を削減して、回復期の足らない分を民間任せにしていいのかという意見が出されました。公立学校共済組合との協議がされているのなら、相手があることですが、その協議の場で、共同調査による回復期等の必要秒数も提示して、伊丹市が率先して意見を言うべきと考えます。先ほどの市民の声は率直な意見であり、伊丹市はよく考えていただきたい。

2.認可外保育施設指導監督基準に適合していない施設について

・基準に適合するための財政支援は現在のところ考えていないと。本来、5年間の経過措置という制度を決めた国の責任で、もしくは直接担当している兵庫県が支援制度を創設すべき。しかし、適合できない具体的な内容に即して、何らかの支援策が必要となると考える。検討をお願いする。