日本共産党伊丹市議団ニュース 第291号を発行しました

市長提出議案への質疑
日本共産党 上原ひでき議員が9月7日(月)午前10時より行います

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【1面】

市長提出議案への質疑
日本共産党 上原ひでき議員が9月7日(月)午前10時より行います

質問要旨

1、都市安全対策費 放置自転車等対策費1,974千円について

1)JR伊丹駅西側の路上駐輪の状況等からみて、有岡城址陸橋下に駐輪ラックを設置しなければならない理由について

2)設置予定場所は、朝夕のラッシュ時には歩行者・自転車・車椅子などで大変混雑しているが、ラックを設置することによる危険性についてどう考えているのか

3)地元住民から安全性を危惧する声が上がっているが、住民の意見を聴取したのか

4)改めて住民の意見を聴き、安全性に配慮する上で見直しは考えられないのか

2、伊丹市個人番号の利用に関する条例の制定について

1)番号法第9条第1項では、法別表第1に掲げる事務に関して個人番号を利用することができるとの規定だが、「できる」規定の項目の内、どの範囲で利用しようとされているのか

2)伊丹市独自に個人番号を利用しなければならない理由は

3)法別表第1に掲げる事務は膨大だが、制度上安全は確保できていると考えるのか

3、伊丹市安全安心のまちづくりのためのカメラの設置に関する条例の制定について

1)第3条「カメラの設置」について、関係地域の意見を聴くとは。合意の必要性は

2)第4条「関係機関との連携」とは

3)第6条「権利保護」において、基本的人権擁護の配慮とは

4)第8条「管理責任者の設置等」の第1項、第3項、第4項における規制の内容は。

 なぜ規則に委任するのか

4、伊丹市個人情報保護条例の一部を改正する条例の制定について

1)第1条による改正の内、第14条の2「保有特定個人情報の提供の制限」について

2)第2条による改正の内、第14条の2「保有特定個人情報の利用の制限」第2項について、

 具体的にどんな場合なのか。

【2面】

安保法案反対 阪神総がかり行動

とき  9月6日(日)午後4時~

ところ 伊丹市三軒寺前広場

集会  超党派議員と市民グループによるリレートーク

デモ  三軒寺前広場→JR伊丹駅→ビバ伊丹・サンロード商店街→阪急伊丹駅→三軒寺前広場

2015年6月議会:ひさ村真知子 一般質問/市営住宅

2015年6月議会 一般質問

2015年6月15日
日本共産党伊丹市議会議員団 ひさ村真知子

 ただいま議長の発言の許可をいただきましたので、私は日本共産党議員団を代表して、通告に従い質問いたします。

 伊丹市の「住生活基本計画」で、市営住宅への市民要望がかなえられているかに関して伺います。

 住まいは、人が安心して心豊かに生きていく上で様々な役割をもっています。すべての人々が安心して住めるところが様々な形できちんと提供されるということが、憲法25条に示されている生存権の土台になるものだと思います。

 しかし今日安心して住むことができない状況等もマスコミなどでも取り上げられていました。貧困ビジネスで劣悪な住居に押し込められたり、ネットカフェ難民といわれ住居といえないところで寝泊りをし火災にあい命を失うなどもあります。また収入が少なくなったり仕事がなくなったりの状況の中でホームレスにならざる得ない状況など、住宅を確保できない人々が大勢いる状況等に改めて驚くばかりでした。

 憲法25条が保障する生存権が脅かされている状況が野放しにされているわけですが、「公営住宅法」第1条制度の趣旨として、憲法25条の行使の為に「国及び地方公共団体が協力して、健康で文化的な生活を営むに足りる住宅を整備し、これを住宅に困窮する低所得者に対して低廉な家賃で賃貸し、または転貸(てんたい)することにより、国民生活の安定と社会福祉の増進に寄与することを目的とする」とされています。安全安心の生活の保障のために「公営住宅法」の目的どおり、伊丹市としても低廉な住宅の供給を保障していただきたいと思いますし、誰しもがこの権利をしっかり保障されなければならないと思います。

 このことは憲法に保障された一人ひとりの大切な人権です。質問に対して、「住まいは人権」の立場で質問したいと思います。

 国は2006年に「住生活基本法」を施行し、県は2007年に「住生活基本計画」を定め、量から質の向上が図られています。伊丹市も2008年から2017年度まで10年間の「伊丹市住生活基本計画」を策定しています。計画の中にあります「公営住宅の活用」があげられていますので、その関連を数点お伺いします。

1.1点目として、公営住宅法で定められている低廉な住宅の提供は十分かですが。

 様々な市民の方から市営住宅に入居したいが、なかなか応募しても抽選に外れてしまうといわれています。市営住宅に入居の方の収入や年齢家族数など申し込み資格に当てはまれば応募されるのですが、現状では低廉な住宅を求める人の応募数から見ましても相変わらず競争倍率は高いのが現状ではないでしょうか。

 またエレベーターのあるところ等は応募率が極端に高いと思います。応募されていない方でも入居したいと思っている方もまだまだいると思いますが、この様な状況から、市民の思いに対して、十分な住宅供給の役割が現状では果たせているのでしょうか。ご見解をお伺いいたします。

2.2点目は市営住宅は、エレベーター設置が求められているのではないかに関してです。

 「住生活基本計画」の目標は、いきいきとしたくらしを支える住まいづくりとなっており重点施策の方針がいくつか掲げられています。当然高齢化社会に対応する住宅、良好な住宅環境を目指しているのですから、そうなればエレベーターの設置は行われるべきではないかと思います。

 今日まで数回質問もさせていただいてきていますが、エレベーターのない公営住宅にお住みの方々から、どこでもその声をお聞きいたします。特に病気になられた方、怪我をされた方、高齢で階段がしんどくなった方など切実な問題です。他市では実際設置の計画がされ設置もされているところも有ります。市民の生活を支えるために、伊丹市としても考えるべきでは有りませんか。

 今日までは、設置しないと答弁されていますが、計画の目的からすれば、また良好なストックのためには、エレベーター設置をの市民の声を是非反映すべきと思います。市民の声にどのようにこたえられるのでしょうか。お伺いいたします。

3.次に市内にある県営住宅では建て替えが進みエレベーターも設置され、建て替えをしていない既存住宅にも新たにエレベーターの設置もされているのですが、このような計画は、伊丹市の方向とは大きく違っています。

 県の計画には、「誰もが安心して暮らせる住まいづくり」として、公営住宅の的確な供給での主な施策として、建て替えを行うことやエレベーターを設置すること・長寿命化・集約の推進等とされています。この計画の目的については、県は、国の施策の方向と同じだと思いますが、伊丹市としては、「建て替えはしないエレベーターはつけない」などの方針が出されていますが、同じ法律での計画がこのように方向が大きく違うのは市民から見て納得は出来ないと思います。お考えをお聞き致します。

4.次に、現状の市営住宅の長寿命化、耐震化等の安全性の確保についてですが、やはり県の計画は次世代に受け継ぐ住まいづくりのため、長寿命化の推進での計画的な修繕を実施するとされています。耐久性、耐震性、維持管理の容易性、間取りの変更のしやすさなどが上げられています。

 伊丹市でも住民の安全確保のためには長寿命化や耐震化は、しっかりと行っていただきたいと思います。計画では耐震診断、耐震改修の促進となっていますが、が進んでいないようです。計画の進捗(しんちょく)現状はいかがでしょうか。またどのようにお考えなのでしょうか。お伺いいたします。

5.次に新たな市営住宅建設を行うことも視野に入れていただきたいという問題です。

 話は少しそれますが、生活保護費の住宅扶助が7月から大幅に引き下げられるという事ですが、そうなれば今の基準額でも民間の入居先は、大変少ない状況ですが、基準額が下がれば市内での対象とされる賃貸住宅は多くはなく、保護受給者は、そのまま現状の住居に住むことが出来なくなるでしょう。新たな申請者も入居先を見つけることは出来なくなるでしょう。このような方の入居の受け皿となるのは、今まで以上に市営住宅となるのではありませんか。

 そのことを視野に入れれば当然多くの方の入居先が早急に必要と思います。このような状況も含め高齢者や、子育て中の方が安心して住める住宅の確保のため新たな市営住宅建設がどうしても必要と思いますが、お考えはいかがでしょうか。お伺いいたします。以上一回目の質問といたします。

日本共産党伊丹市議団ニュース 第287号を発行しました

6月議会始まる

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4名の党議員団、公約実現に向け一般質問

 改選後初めての市議会定例会(6月議会)が3日から始まっています。

 一人増えた日本共産党議員団は全員が本会議一般質問を行ない、選挙でかかげた公約の実現に全力をつくします。

 各議員の質問日と質問内容は別表の通りです。どうかお気軽に傍聴ください。

質問日程

  • 上原ひでき議員 6月8日(月)午前10時45分頃
  • かしば優美議員 6月8日(月)午後3時45分頃~
  • 服部よしひろ議員 6月12日(金)午後1時45分頃~
  • ひさ村真知子議員 6月15日(月)午後1時45分頃~

〔上原ひでき議員の質問項目〕

1.自衛隊への自衛官適齢者名簿提出について

(1) 直近で、何人の市民の、どんな内容の個人情報を、どういう形で自衛隊に提供したのか。それはいつから続いているのか。

(2) 自衛隊はどのようにしてその情報を利用しているのか。

(3) 個人情報の提供は、本人の同意を得たものなのか。

(4) 自衛隊に対する個人情報提供の法的根拠はどこにあるのか。

2.阪神・淡路大震災における災害援護資金の返済について

(1) 伊丹市が窓口となって貸し付けた災害援護資金の内、未返済となっている件数と金額、そのうち生活保護の受給者や破産者等「徴収困難者」及び少額返済者の件数と残額を伺う。

(2) その対象者に対して1年間返済を保留し、小額返済者の所得や資産、負債、生活費をもとに返済できるかどうか検討するべきと考えるが、伊丹市の対応を伺う。

3.ルネサスエレクトロニクス(株)のリストラから雇用と地域経済を守るために

(1) 北伊丹事業所での約500名の退職者の実態を掌握し、兵庫県と労働局と伊丹市が連携して雇用対策を行うことを求めた。その後どうなったのか。

(2) 設立母体である三菱電機に対する雇用の要請を行うとされていたが、その後の経過を伺う。

〔かしば優美議員の質問項目〕

1.医療保険制度改革関連法の成立に関して

(1) 「医療費適正化計画」の見直しによる影響

(2) 都道府県による国民健康保険財政の管理について

(3) 入院食費などの患者の負担増について

2.関西広域連合の「原子力災害に係る広域避難ガイドライン」について

(1) 本市が同ガイドライン受け入れを決めた経過及び根拠

(2) 他の災害に比べて「原発災害」がきわめて異質であるとの認識及び議論の必要性について

(3) 原発再稼働を判断する場合、避難者受け入れ自治体・住民の意思が尊重されるべきとする考えについて

〔服部よしひろ議員の質問項目〕

1.独居老人対策について

(1) 伊丹市における独居老人の状態はどこまで把握できているか
 都市部における独居老人世帯の拡大
 (2011年度現在で1900万世帯、約半数が夫婦・独居)

(2) 孤独死の発生と地域見守り体制の現状について
 全国で2400人が孤独死し、そのうち約45%が60歳~74歳に集中している。稲野町での孤独死に直面して

(3) 伊丹市の「緊急通報システム」の実態と徳島県三好市の取り組みの状況について
 伊丹市のシステムでの捕捉状況はどうなっているか
 三好市の状況と比較して伊丹市の取り組みをどう考えるか

(4) 望まれる体制整備
 遠くの家族より身近な地域・行政の見守りで安全・安心な伊丹の実現を

2.航空機騒音

(1) 伊丹空港発着航空機の状況と騒音の状況
プロペラ機枠のジェット化で航空機騒音は本当に低下しているのか
A滑走路とB滑走路の使用頻度は

(2) 騒音の実態把握体制
離陸後の飛行ルート、大型機の大吹かしによる鋳物師・緑ヶ丘・大野・東野地区の騒音状況は把握できているか

(3) 地域住民の「実感」としての騒音状況・飛行ルートとの関係の把握が必要

(4) 空港の有効活用の推進と航空機騒音の低減推進の両立
 空港の有効活用を声高に叫ぶことで周辺住民に環境悪化のしわ寄せがされてはならない。また、技術の向上が環境改善に有効に働かなくてはならないが如何。

3.河川改修と洪水対策

(1) 下河原地区と箕面川
猪名川と箕面川による囲い込み状況で箕面川の氾濫があれば一気に床上浸水となる地域

(2) 猪名川堤防工事と「霞堰」
国土交通省による猪名川堤防工事で「霞堰」消滅
長年の地元の安全対策に対する聴取が十分になされなかったのでは
「霞堰」消滅への代替案が実施されず放置されている

(3) 早期の防災対策の実施を
国に対し猪名川堤防側に洪水対策を実施させることをもとめるべき

4.地域避難所指定施設の耐震化推進

(1)地域避難所の耐震化状況
教育・保育施設の耐震化は完了したが、共同利用施設の耐震化ができていない

(2)耐震診断の実施
耐震診断だけでも実施すべき。いつまでに完了できるか

〔ひさ村真知子議員の質問項目〕

1.伊丹市の「住生活基本計回」は、市営住宅への住民要望をかなえそことが出来ているか。

(1) 公営住宅法で定められている低廉な家賃の住宅提供は十分か。

(2) 市営住宅は、エレベーター設置が求められているのではないか。

(3) 県営住宅では建て替えが進み、既存住宅にエレベーターの設置もされているが、伊丹市の方向とは大きく違っている。市の考えはどうか。

(4) 現状の市営住宅の長寿命化、耐震化等の安全性の確保はどうか。

(5) 新たな市営住宅建設を行うことも視野に入れていただきたい、見解を問う。

6月議会はじまる 質問日程/国民合意なしに安全保障体制見直し行わない意見書」請願

 6月議会が6月3日より始まりました。会期は6月30日までの28日間です。
 一般質問は6月8日から始まります。4人全員が公約実現に質問でがんばります。
是非傍聴にお越しください。

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 また、国会では「戦争法案」の審議がされています。そのなかで、自民党が招致した参考人(憲法学者)も含めて3人全員が戦争法案は憲法違反とするなかでも、強引に押し通そうとする安倍内閣の暴走に批判が渦巻いています。

 そういう中で、「戦争する国づくりストップ!伊丹連絡会」と新日本婦人の会伊丹支部から「国に「国民の合意のないままに安全保障体制の見直しを行わないことを求める意見書」の提出を求める請願書」が提出されました。

国に「国民の合意のないままに安全保障体制の見直しを行わないことを求める意見書」の提出を求める請願書

 紹介議員は日本共産党議員団4人だけです。6月22日(月)10時からの総務政策常任委員会で審議が行われます。

初の5月臨時市議会が開催され、議会内役員人事を決定

4月の市会議員選挙後、初の5月臨時市議会が開催され、議会内役員人事が決定されました。

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 日本共産党市議団は、獲得した役職も活用し、選挙で掲げた公約実現と議会改革のため、全力をつくして奮闘する決意です。

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上原ひでき議員

  • 日本共産党市会議員団長
  • 議会運営委員会委員
  • 総務政策常任委員会委員
  • 総合戦略及び総合計画検討特別委員会副委員長
  • 豊中市伊丹市クリーンランド議会議員

かしば優美議員

  • 日本共産党市会議員副団長
  • 文教福祉常任委員会委員
  • 議会改革特別委員会委員

ひさ村真知子議員

  • 文教福祉常任委員会委員
  • 総合戦略及び総合計画検討特別委員会委員
  • 都市計画審議会委員

服部よしひろ議員

  • 都市企業常任委員会委員
  • 飛行場問題対策特別委員会副委員長

2015年3月議会:ひさ村真知子 2015年度一般会計予算に対する反対討論

2015年度一般会計 討論

2015年3月26日 日本共産党議員団 ひさ村真知子議員

 ただいま議長より発言の許可を得ましたので、私は日本共産党議員団を代表して、議案第12号「平成27年度伊丹市一般会計予算」に反対の立場から討論を行ないます。

 はじめに、2015年度予算編成の背景となっている経済状況の特徴点についてみますと、

 その第一は、昨年4月の消費税率引き上げによって、深刻な景気の悪化が生じていることです。消費税増税の影響は、政府が見込んだ「反動減」だけにとどまるものではありません。消費税率が3%上がると一部の消費税非課税品目があることを考慮しても、消費者物価が全体として2%程度上昇することになります。それに、円安による輸入原材料価格の値上がりなどの影響も加わって、昨年4月以降の消費者物価指数は、対前年同月比で3.1%程度の上昇となり、これは個々の家計にとって購買力が3.1%低下したことを意味するものです。

 第二は、安倍内閣の経済政策、いわゆる「アベノミクス」が、大企業や一部の富裕層には大きな恩恵をもたらしたものの、国民には恩恵どころか、苦しみを強いるものであり、格差をますます広げるだけになっていることです。「アベノミクス」の「第一の矢」とされた金融政策によって、円安と株高が進行しました。これによって、大企業や富裕層には大きな利益がもたらされました。一方、労働者の賃金の増加はわずかで物価上昇に追いつきません。物価を差し引いた実質賃金は、一昨年7月以降19か月連続して前年同月比マイナスとなっています。

 経済状況の悪化で市民のくらしが脅かされている今、市政に求められているのは何よりも市民の暮らしを守ることを第一にすることであります。以下意見を述べます。

 伊丹市の2015年度予算における歳入歳出規模は、前年対比で32億円、率にして4.8%増の692億円となっています。うち歳入・一般財源では市税5億円、地方交付税7.3億円の減があるものの、地方消費税交付金が平年度化されたことによりプラスの9.3億円となっています。

 一方市税のうち個人市民税は、昨年度対比+4400万円率でいえば0.4%増にすぎません。その具体的中身では、給与所得で同+0.98%、事業所得で±0、年金所得で-1.33%と一部に「景気回復基調」といわれているものの、依然として市民全体では厳しい状況が続いています。

 こうした時、市長は市民のくらしを守り、福祉や教育の充実を目指すべきですが、一般会計予算には重大な問題を含んでいます。

 第一は、マイナンバ-制度の本格的導入についてであります。昨年前後からマイナンバ-に関連して、個々のシステム改修が行なわれてきています。そして予算には今年10月からの開始に向け、個人番号の付番など本格導入が予定されています。マイナンバ-制度とは、①全国民に重複しない番号(マイナンバ-)を付け、②複数の機関が管理している同一人の個人情報を紐(ひも)付けし相互に活用し、③そのマイナンバ-がその本人のものであることを照明するための仕組みであります。マイナンバ-が利用される範囲としては税や社会保障分野で、将来的には民間での活用拡大がめざされています。

 マイナンバ-制度の問題点の第一は、住基ネットよりはるかにプライバシ-侵害の危険性があること。第二に、必要性をほとんど検討せずに、多額の税金を使ってインフラ整備するという「ハコモノ行政」にほかならないことであります。同時に多くの国民・市民もよくわからないままの拙速なやり方をすべきではありません。

 第二は、生活保護についてであります。

 生活保護受給者は、今年1月現在昨年と比べてさらに増加しています。平均被保護世帯数は昨年対比で115増の2205世帯、人員は85人増の3101人で、人口に占める割合は1.57%、およそ60人に1人となっています。その他世帯の伸び率が鈍化する中、高齢世帯が今後大きく増えることが予想されます。

 生活保護制度は最後のセフティ-ネットと言われていますが、この間国により相次ぐ予算の削減が行なわれています。2013年度から3年間かけて生活扶助費を段階的に削減し、15年度はその最終年となっています。さらにそれに加えて、15年度新たに住宅扶助と、生活扶助の冬季加算の削減が実施されようとしています。予算委員会の中で、3年間の生活扶助費段階的削減の影響が、若年3人世帯では一か月12,000円の減額にもなることが明らかとなりましたが、扶助費の削減は大きな問題であります。

 第三は、人権同和教育に対する問題です。

 同和問題に関しては長年にわたる行政と市民の努力によって部落問題の解決に向けて大きく前進してきたこと、同和問題の解決した状態とはどのようなことなのかを市民に明らかにして、解決の展望を示し同和教育は終了すべきです。伊丹市人権・同和教育研究協議会への補助金の廃止、同和・人権推進課の名称から「同和」を削除し人権推進課と改めることを求めます。

 第四は、定時制の統廃合に関することです。

 2月28日に伊丹市定時制高校の最後の卒業式と閉校式が開催されました。もともと定時制の移転に関しては多くの反対の声や不安があり、党議員団はせめて今までの学びやで卒業できるようにと移転に反対してきました。くしくも式典の式辞の中で学校長が「移転に反対した」と述べるとともに、生徒のあいさつの中で「文化祭も演劇鑑賞だけになってしまった」との言葉にあったように、定時制の統廃合と移転によって学校生活がなおざりにされたといっても過言ではありません。4回に分けて支払う県への最後の「統合負担金」が予算計上されていますが、改めて必要のない負担金支出であると指摘しておきます。

 次に日本共産党議員団が以前から要望し、今回実現の運びとなった数点の施策について評価するものです。

 第一は、中学校給食施設整備事業です。汚染土壌対策が必要となり完成時期が少しずることになりますが、確実な推進を求めるものです。同時に給食調理部門は民間委託ではなく市直営での実施を重ねて要望するものです。

 第二は、保育所の耐震化事業について、荻野保育所に続いて新年度民間のあそか苑かおり保育所と伊丹ベビ-保育園の耐震化が実施されることです。

 第三に、消防局における救急体制を強化する点です。現在四台で運用している救急車を増台し、2016年度からの常時5台の運用によって救急体制を強めるもので、今後予想される救急需要に的確に対応していただくことを求めておきます。

 第四に、(仮称)児童発達支援センタ-整備事業であります。来年4月開設に向け着実にすすめていただくよう要望しておきます。

 次の4点にわたり要望しておきます。

 第一に、一般職の職員の給与に関して、行政職や消防職給料表等を一律4%引き下げるとしていますが、これは人事院勧告の「給与制度の総合見直し」に追随するもので、職員の生活、士気に大きな影響を与えるものであり問題です。今後3年間は減給保障する、地域手当の支給割合を引き上げるとしていますが、給料表の見直しを強く求めておきます。

 第二に、ルネサスの移転問題では、今年2月中にはほとんどの従業員が関東に移転されるとともに、社員や関連会社社員合わせて500人近くが職を失う事態となっています。今後改めて、労働局、県と連携して情報の掌握と再雇用対策に万全を期すこと、市長を先頭に三菱電機に対し雇用を要請すること、10人近くの障害をもつ人の現状をつかみ万全な対応を求めるものです。

 第三に、こどもの医療費助成の拡充については、今年兵庫県下では中学校を卒業するまで入院も通院も無料にする自治体は41のうち30自治体、75%まで広がります。子どもの医療費無料化の拡大は、子どもの命と健康を守るとともに、OECD報告書で、合計特殊出生率を引き上げるためには子どもの直接費用の減少が影響するとの指摘もあり、この面でも重要と考えるものです。国に対して制度創設を求めるとともに、伊丹市においても中学校卒業までの無料化に向け医療費助成の拡大を実施されるよう求めておきます。

 第四に、公立幼稚園のあり方について、来年度新しい子育て支援制度が施行されますが、幼稚園保育料は3年の経過措置をへて公立も私立も同じになります。このまま公立幼稚園を統廃合すると、徒歩による通園が困難となり、保護者は3年保育や預かり保育、送迎バスを運行する私立幼稚園を選択するのは必然であり、公立幼稚園に大きな影響となります。

 1校区1園制は子育て面で伊丹市を選ぶ大きなポイントとなります。統廃合はやめ、3年保育と預かり保育の実施を改めて求めておきます。

 第五に、保育所待機児童解消についてであります。新しい子育て支援制度が施行さける中、市は2016、17年度にかけて計210名の保育定員を拡充し、待機児童ゼロを目指すとしていますが、この4月には150名ほどの待機児童がうまれるとしています。整備中の民間保育所を早急に完成させるとともに、新年度計画の小規模保育事業はA型での実施を求めておきます。

 その他本会議や委員会で要望しました内容については、ぜひ検討・実現していただくことを求めまして討論とします。議員各位のご賛同をよろしくお願いします。

2015年3月議会:ひさ村真知子 障がい者の参政権行使/中学校給食調理の民間委託

日本共産党議員団 ひさ村真知子 議員

1、「障がい者の参政権行使は保障されているか」について

 ただいま議長の発言の許可をいただきましたので、私は共産党議員団を代表して質問いたします。

 障害者の参政権行使は保障されているか、に関してですが、参政権は、政策形成過程に参加する権利,つまり,国民が主権者として直接あるいは代表を通じて,国の政治に参加する権利です。日本では,原則として,国民の代表者によって国政が運営されることになっているので,国民の意見を忠実に国政に反映させて,国民の人権を守り、実現するために,「参政権」の保障はとても重要なことだと思います。なかなか投票率が上がらない現状がありますが、身体的事情により行きたくても行けない等の事情もあります。しかしそのような方も含め、すべての国民に憲法で保障されている参政権の行使にたいして、行政は責任を持たなければなりません。

・私は、この立場から、障がい者の参政権、投票権の行使に関してお伺いいたします。

 「障害者基本法の一部を改正する法律」が、2011年8月に公布,施行され、障害者の定義が見直されて,新たな規定が追加されました。障がい者の定義については、身体障害,知的障害,精神障害(発達障害を含む。)という点です。

 当然このような障がい者の方々が選挙に参加できるようにしなくてはなりません。そのためにこの法には、選挙時における配慮として新たに、国及び地方公共団体は,法律又は条例の定めるところにより行われる選挙,国民審査又は投票において,障害者が円滑に投票できるようにするため,投票所の施設又は設備の整備その他必要な施策を講じなければならない。とされています。この法に関連してお伺いいたします。

 伊丹市としては「改正、障がい者基本法」をうけて、投票に関してどのような施策を行っているのでしょう。

① 今日まで、重度の障害や要介護5等の認定者で、投票所に行くことが困難なかたを対象にした郵送による不在者投票制度がありますが、皆さんにどれだけ周知しているのでしょうか。対象者の方がどれだけこの制度を利用しているのでしょうか。お伺いいたします。

② 次に投票所ですが、すべての投票所は、バリアフリーとなっているのでしょうか。
 毎回投票に行っている人が、「体が弱ってきているので、会場までは歩いていけなくなったし、階段もあるので、今回はあきらめるわ」といわれた高齢の方、このことは今後高齢化社会の中で誰にでも起こることです。私も自分のこととして不安を感じました。その方も熱心に投票に行かれていた方ですので大変残念な思いをされているだろうと感じました。

 また車イスの方が、何回も投票しなければならないのに投票所が狭くて動きにくかったという声も有りました。

 このような状況は急いで改善されなければならないと思いますが市内の投票所のバリアフリーの状況はどうでしょうか。お伺いいたします。

③ また、高齢者等移動が困難になってきている方への対応が必要ですが、現状をどのように把握されているのでしょうかお伺いいたします。

④ 知的障がい者の支援に関しては、いかがでしょうか。現状ではその権利が十分に守られているとは思えないのですが。対象となる方の投票率はどうでしょうか、また、どのように本人の意思確認を行われているのでしょうか。

 いつもと違う環境におかれるのは、誰しも同じではじめての選挙は大変緊張するものです。会場に入れば、緊張もしますのでなれない若い人が行かないという気持ちも少しはわかるような気もしますが、このような中での知的障害の方の受ける緊張感というのは計り知れないかもしれません。何とか緊張をほぐして投票を行うようにもって行くのは大変ではないかと思います。しかし家族の方も周りの方も、権利の行使を願っていると思います。あるお母さんは「周りの事を気にして連れて行かないようにしてしまう」ということを言われていました。このような状況を変革していかなければなりませんが、どのような手立てを伊丹市として行っておられますか、お伺いいたします。ある方は子どもが数字を少し書けるので候補者名のところに数字を打ってほしい。また写真を見せての意思確認を行ってくれれば投票に連れて行けるのにともいわれていました。 

 このような問題で様々な要望が障がい者や家族から出ていると思います。様々な障害により要望もそれぞれに違っていると思いますが、きめ細やかな施策を行うためにはそのような声を施策に取り入れ、障害者の権利をしっかりと守っていただきたいと思います。

⑤ 病院、施設に入所されている方は投票がそこで出来ますが、投票を書くところを見られているので書きにくかったなど耳にしたこともありますが、投票が厳格に行われているのでしょうか。また選挙情報、広報などはすべての対象者に行き届いているのでしょうか。

 病状も様々でしょうが、投票の仕方も政党名を書く、また個人名を書く、○や×等もありますので、きちんとした説明が行き届かないと大変難しいことになってしまい正しく投票が出来ないという状況も生まれてきます。どの程度理解できる手立てが行われているのでしょうかお伺いいたします。

2、中学校給食の調理部門の民間委託に関して

 市民の皆さんは、安全でおいしい給食をと願われやっと実現することを大変喜ばれています。

 しかし調理部門の民間i委託に関しては不安の声もあります。市民団体でこの問題を街頭で「中学校給食は市の直営で」の署名のお願いをしましたら結構反応はありますので、やはり伊丹市への信頼や、食の安全に関しての関心が高いのだと感じます。伊丹市の中学校給食をセンター方式で調理部門を民間委託で始めることに関して、伊丹市として市民への説明をしっかりと、しなければならないと思います。

 今回私たち共産党伊丹議員団が、アンケート活動を行い、給食の民間委託に関してもお聞きいたしました。その答えは、小学校のように直営に、賛成の方、312人わからないが、277人。安全性に関しての「不安だ」という意見の書き込みが多くありました。

 「メリット・デメリットがわからない。民間委託で給食が業者の儲けの対象になっては困る。親が作るべきだ」など様々な意見が書かれています。このような状況から見て市民の理解はまだ半分にも達していないと感じますし、「わからない」と言ってる方が、正直このままわからないで終わってしまうこともいいとは思いません。

① 伊丹市としてのこの施策に関して市民の理解はどうなのか考えるべきだと思いますが、どれだけの理解がされているとお考えなのかお伺いいたします。

次に② 給食を実施すれば大なり小なりの様々な問題が起こるかもしれません。

 民間委託の一番の問題は議会でも何度も上原議員、加柴議員も質しておりますが、偽装請負の問題があります。伊丹市の管理栄養士が、現場で直接民間の調理員に指導をしてはならないのが鉄則ですから、現場で注意せざる得ないことや緊急な問題などがあれば誰が指揮をして動くのかと不安があります。

 ですから民間会社に対しての作業に関しての検証などが必要と思います。たとえば、東京の小金井市で9校の小学校のうち5校での民間委託が行われていますが、委託で、「質は落ちていない」という教育委員会は言われているということですが、同委員会がその根拠としているのが毎年度実施している、「検証」作業と、その結果をまとめた「学校給食調理業務等委託評価報告」があります。

 検証委員会は、教育委員会事務局、学校調理員、栄養士代表らで構成され、最近では毎年1回、中学校5校と小学校1校に出向き、給食内容、衛生面などの6項目について評価を行っている。

 報告に中で、食器や釜の洗浄方法が不適切(第1中)、じゃがいもの水のさらしが不十分(第2中)、ドライ運用の床が濡れていた(東中)、白衣を脱いで仕事をしていた/異物混入の可能性があり好ましくない(緑中)、すすぎが不十分なまま食器を食器洗浄に投入していた(南中)など各校ごとに調理員らの厳しい指摘がなされている。ということですが。このような検証は伊丹でも必要なのではないでしょうか。民間委託の一番の問題は、管理栄養士が現場で直接調理員には指示できないということです。この問題をどうカバーするのかが問題ではないでしょうか。作業の仕方などに対して誰が検証するのか、小金井市のように評価する機関が必要だと思います。

 おいしさに関してもこのような問題や先ほどの例の細かい問題に関しても、現場での対処が必要でしょうが、どのように誰がきちんと行うのかなどの、対処の仕方や、緊急時には、その指揮命令が誰がきちんと行うのかなどに関しては、市民の方も関心と不安を持たれているのではないでしょうか。

 問題が起こって生徒に影響が出てからでは遅すぎます。どのようにお考えでしょうか。楽しく給食を食べることが食育に大きく関係します。先ほどの検証例は他市のものですが、やはり民間委託では市民から見て責任の所在が明らかでは有りません、学校給食法には、給食は教育の一環と位置づけられていますから、やはり伊丹市教育委員会が直営で行うことが市民から見れば一番安心です。

 民間委託に関しての考えはしっかり市民の説明も行い、意見も聞き新たな方向を探ることも必要ではないかと思いますが、いかがお考えかお伺いいたします。

2015年3月議会 ひさ村議員、かしば議員が個人質問

ひさ村 真知子 議員 
【3月11日(水)午後1時40分~ 】

〔質問項目〕

1、障がい者の参政権行使は保障されているか

 障がい者基本法の一部を改正する法律では、障がい者の定義が見直されています。また障がい者が投票を円滑に出来るよう支援策を講じなければならないとされていますが、伊丹市としてこの法を受けどのような施策を行っているのか

・重度心身障害の方が利用できる郵送による投票の利用の現状は

・投票所のバリアフリーはされているのか

・高齢者等移動が困難な人への対応が必要だが、現状をどのように把握しているか

・知的障害の方に対する意思確認の工夫がいるがどのようにしているか

・病院・施設での投票は適切に行われているか、また情報は行き届いているか

2、中学校校給食の調理部門の民間委託は再度考えるべき

 ・調理部門への民間委託は、市民へどれだけ理解されていると考えるのか

 ・給食への問題などが起こった場合はどのような指揮命令になるのか

かしば 優美 議員
【3月12日(木)午前10時~ 】

 〔質問項目〕

1、総合交通計画の策定検討にあたって

(1)「総合交通計画」の目的は何か

(2)都市計画道路網の見直しについて

(3)幹線道路未整備区間の安全対策について

―県道「塚口長尾線(札場の辻以南)」の歩道等整備が急がれている

2、災害援護資金返済免除要件の拡大を国に求めること

阪神淡路大震災から20年、伊丹市では返済残252件金額で2.6億円余り

3、公営住宅入居者の地位の承継承認基準について

 2015年第1回定例市議会が2月19日から始まります

 2015年第1回定例市議会が2月19日から始まります。

 主な内容は、昨年11月に国において施行された、「まち・ひと・しごと創生法」に則り、伊丹市でも「人口ビジョン」と総合戦略を策定することになります。

 また、地方創生の芽だしとしての財源で行われる、「見守りカメラ」設置事業、駐輪対策を起点とした地域通貨制度創設、プレミアム付商品券などが補正予算で上がっています。

 これらに対して、党議員団が議案質疑をする予定です。

 次の日程で行われますので、是非傍聴にお越しください。

2015年(平成27年)第1回伊丹市議会(定例会)

会議 (本会議・委員会) 予定表

2月

19 木 本会議第1日(招集日) 補正予算等提案説明

20 金 ※議案質疑発言通告期限 正午まで

21(土)

22(日)

23 月

24 火 本会議 第2日 契約案件議決
            補正予算等質疑(党議員団が質疑します)・常任委員会付託

25 水 本会議 第3日 議場コンサートが行われます。施政方針並びに各案提案説明

26 木

27 金 付託議案審査常任委員会 ○総務政策常任委員会(上原議員

28(土)

3月

1(日)

2 月 付託議案審査常任委員会 ○文教福祉常任委員会(久村議員

3 火 付託議案審査常任委員会 ○都市企業常任委員会(加柴議員

4 水 (予備) ※代表質問発言通告期限  正午まで

5 木 ※個人質問発言通告期限  正午まで

6 金 本会議 第4日 代表質問

7(土)

8(日)

9 月 本会議 第5日 代表質問(A.M10時、上原議員) 個人質問

10 火 本会議 第6日 個人質問

11 水 本会議 第7日

12 木 本会議 第8日 個人質問 補正予算等報告・議決 特別委員会設置・付託

13 金 (予備)

14(土)

15(日)

16 月 予算等審査特別委員会
     ○一般会計予算等審査特別委員会
     ○特別会計並びに企業会計予算等審査特別委員会

17 火 同上

18 水 同上

19 木 同上

20 金 (予備)

21(土)

22(日)

23 月

24 火

25 水

26 木 本会議 第9日(最終日) 当初予算等報告・議決

日本共産党伊丹市議団のアンケートに基づく要望書を市に提出

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 日本共産党伊丹市会議員団と畠山かずお県政対策委員長、服部よしひろくらし雇用対策委員長は、2月12日、議員団が行った市民アンケートに基づく市長宛の要望書を副市長に手渡ししました。

 道路整備や危険個所の改修等、ハード面での要望は市民の声をそのまま反映したもので、市長から回答をもらうことにします。

日本共産党伊丹市会議員団のアンケートに基づく要望書はこちら(PDFファイル)

以下は、要望書の内容です。(PDFファイルと同じものです)

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2015年2月12日

伊丹市長 藤原保幸様

日本共産党伊丹市会議員団のアンケートに基づく要望書

日本共産党伊丹市議会議員団
団 長  上原 秀樹
議 員  加柴 優美
議 員  久村真知子
くらし・雇用対策委員長  服部 好廣
県政対策委員長  畠山 和雄

 日本共産党伊丹市議会議員団が昨年より取り組んだアンケート(全戸に配布)に767人から回答していただき、多くの要望が寄せられていますので、下記の通り要望します。実現に向けた施策を実施していただきますようよろしくお願いします。

1.子育て支援策、教育について

(子育て支援策について、重要だと思うものを3つ選ぶ)

○保育所を増やす 297人
○保育所保育料を引き下げる 224人
○子どもの医療費への助成  203人
○保育時間の延長      197人
○いじめ対策        196人
○お産のできる病院を増やす 195人
○30人学級など少人数学級の推進 154人
○公立幼稚園での3年保育・預かり保育の実施 154人
○その他 75人

要望事項(自由意見の主なものから抜粋)

・子どもの小さいうちは、長時間労働は子どもにとって生活リズムや食の乱れを起こし、精神的にもよくない。長時間労働をなくし、地域でゆったり子育てができ、職場に復帰できる環境を整備してほしい。

・伊丹市は保育料が高すぎる。これで住む町を比較する夫婦がいる。引き下げてほしい。

・保育所はいつまでたっても待機だし、いつまでたっても働けない。保育所をたくさんつくってほしい。

・子どもを急に預けたいときに、快く預かってくださる施設がない。認可保育所はなぜこんなに冷たいのか。改善してほしい。

・若者支援、結婚したら住宅(空きや、空き室)の提供、生活保障、市内での就労保障などの各段階に応じた支援体制を整備してほしい。

・父親が子育てに参加しやすい社会制度をつくること。

・民間における産休・育休が取りにくく、出産か退職の二択が現実。改善してほしい。

・公立幼稚園の保育料値上げや統合はやめてほしい。伊丹市は小学校のそばに幼稚園がありすばらしい環境だと思う。

・今年7月から年間97万円以上の収入のある母子家庭の医療費助成がはずされました。西宮・宝塚は今までどおりで、しかも外来も中三まで医療費が無料。母子家庭の生計は一人です。持病があれば医療費が生活を圧迫します。助成制度を元に戻し、中三まで無料にしてほしい。

・発達障害のある子どものことで、気軽に相談できる場所がわからない。

・ボール遊びがしやすく、小さい子どもも遊べる公園や広場を充実してほしい。

・母子家庭だけど何の助けももらえず大変。もう少し補助を考え、情報がほしい。金銭面では自立しているが、残業や休日返上があるので、その間子どもが見られないことに対する助けがない。対策を考えてほしい。

・子育て中の専業主婦の交流の場を充実してほしい。引越ししてきて知り合いがないので困っています。

・保育所も米飯持参ではなく、暖かい完全給食を実現してほしい。尼崎では数年前、川西市では10年も前に完全給食になっている。

・子どもをいつでもどこでも安心して出産できる病院を増やしてほしい。

・2月に4人目を出産予定。もっと育児などのサポート補助金等があっても良いと思う。

・子供が3人いるが、学費の心配がある。安心して(経済的に)子育てができるよう、多子世帯への援助があれば、もう一人くらい生みたい。

・宝塚や西宮のように、中学3年まで医療費を無料にしてほしい。

・県外の私立高校に通う子どもについて助成金がない。毎月10万円くらい費用がかかり母子家庭にはとても大変。尼崎市は助成金があり、市町でも偏りがある。県から年間3万円しか助成がない。母子手当てや医療費すべて減らされ医療費3割負担している。改善してほしい。

2.中学校給食について

(調理部門を市の直営にすることについて)

○賛成 312人  ○反対 104人  ○わからない 227人

要望事項(自由意見の主なものから抜粋)

・民間だと安全が不安。それより市民の声を聞いて、小学校とともに米飯の良い給食を提供してほしい。

・委託の業者だと儲けに走りかねない。民間は今のところ信用できない。安全性に不安がある。何かあったとき民間任せでは信用できない(責任の位置)。

・給食は学校教育の一環であり、直営方式は当然です。

3.8月、9月の集中豪雨について

(被害の有無について)

  • 被害はあった  62人
  • 被害はなかった 611人

(被害があった場所)

  • 国道171号線の新開橋の下流、約50m地点で箕面川の積み石が崩れて危険な状態。早く整備してほしい。
  • 伊丹市桜ヶ丘
  • 御願塚8丁目駐車場
  • 産業道路沿い
  • 船原、伊丹小学校北側
  • 北本町2丁目
  • 駄六川周辺
  • 荻野1~3丁目天神川沿い

(被害のあった場所は以前から危険なところでしたか)

  • 以前から改修を求めていた 19人
  • 初めて 21人

要望事項(自由意見の主なものから抜粋)

・市は以前から要望しているにもかかわらずまったく無視。

・用水路など増水しやすいところを再点検してほしい。

・他市との連携で集中豪雨など対応してほしい。

・短期集中豪雨に対しての基準を見直してほしい。

水害に合う場所は毎回同じなので、事前に対策してほしい(北本町東消防署付近)。

正木橋より北方面の整備を、全面的に早く補修整備してほしい。

阪急伊丹駅の地下駐輪場、冠水時警報を入場禁止のシャッターを。

・水の流れ込み対策を考えてほしい。短時間豪雨で毎度道路が川になる。必ず道路の両端に溝を作ること。

4.高齢者福祉、国保について

要望事項(自由意見の主なものから抜粋)

・市営住宅に入居したい。年金がないので老後が心配です。→ エレベーターのない市営住宅では、高齢者が入居するのは困難。民間住宅の空き家・空き室を利用して、家賃補助等を講じることで安価で良質な住宅を提供できる施策を行うこと。

・(一人暮らし)整骨院でのカイロプラテックで、腰椎がずれ、脊柱管狭窄症になって下半身に痛みが出てつらい。弁護士と相談中。介護認定を申請したがNOの返事が来た。痛みで辛いので早く死にたい。安楽死を認めてほしい。→ 支援策を考えてほしい。

・今後介護保険の利用者が増えると思うので、安心して利用できるように利用料を安く、内容を充実してほしい。介護職の待遇改善も。

・国保税が高い。制度を維持するとともに保険税を軽減すべき。

・後期医療になって保険料が高すぎる。高いのに医療費も3割。改善してほしい。

・養護老人ホームの施設費が高い。国民年金で入れる施設を市内に立ててほしい。

・介護施設の職員の増員と給料をアップしてあげてください。

5.障害者福祉、医療について

要望事項(自由意見の主なものから抜粋)

・引きこもりになっている若者、高齢者の実態を把握し、ケアなどの対策を考えてほしい。

・特定認定疾患病等の更新は毎年ですが、3年ごとくらいにならないか。更新時の病院の文書料が高い。考えてほしい。

・障害者に住み良いまちづくりをしてほしい。助成金を増やしてほしい。

・知的・精神障害のある方への雇用と作業所への補助金を増やしてほしい。

・無料がん検診、種類を増やしてほしい。

・親亡き後の高齢者的障害者の居場所を設置してほしい。

・長男は生まれて45年余り、障害者のため医療費は無料でした。それが4~5年前から3割負担になった。仕事もない、収入はゼロ。自治体の無策、超弱者にすることではない。生存権について疑いを持つ。考え直してほしい。

6.道路・公園整備、環境、市バスについて

要望事項(自由意見の主なものから抜粋)

・自転車の通る道を増やし、あわせて歩道の確保をしてほしい。

・天神川の整備をしてほしい。川の中がゴミの山です。

伊丹緑道の下、北本町付近では、落ち葉が多く毎日掃除をしている。ゴミ袋の提供など市からの支援はないのか。何とかしてほしい。

裏が落ち葉で困っている。紅葉は美しいのですが、家の「トユ」にたまり、掃除ができない、屋根に登れない。

ラスタホールの横側の道路、片側にガードレールがないのでいつも車がすれすれで怖い。

・近畿中央病院から帰りのバスが、昼までしか伊丹駅行きがなく不便。

伊丹スポーツセンターの天神川周辺は、自転車で飛び込みそうで夜は特に怖い。手で開けられるガード板など、対策を考えてほしい。

雪印工場の横の道の整備を。通学路なのに片側歩道で、自転車も多く、ビバホームができてからは車も増え、危険を感じる。夜間は街灯が暗く不安。

産業道路の阪急バス伊丹営業所の信号は、押しても無反応。

新幹線から北、堀池のバスどおりをよく利用するが歩道がなく狭くて危険。考えてほしい。

・街路樹は何のためにあるのか。伊丹市はいつも樹木を丸裸にする。考えてほしい。

梅ノ木4丁目の道路が、アスファルト部分や端のほうのコンクリートなどが崩れている。整備してほしい。

・足が弱くなって杖で歩いているが、歩道が大きく車道に傾いていて、段差が斜めになっていて滑りそう。改善してほしい。

山本団地付近、公園が古くて汚いので子どもを遊ばせる気がしない。改善してほしい。自衛隊の土地を有効利用してほしい。

「王たるキリスト教会」側から阪急新伊丹駅に向かう歩道がでこぼこが多く、非常に歩きにくい。改善してほしい。

・飛行機・ヘリコプターの騒音が10年前に比べてひどくなった。豊中よりうるさい気がする。対策を考えてほしい。

飛行機の飛行路が、最近早く南西に回っているので、緑ヶ丘地区の騒音がひどくなっている。改善を要望してほしい。

寺本交差点、寺本東バス停(JR行き)への横断歩道がない。地下道は怖い。対策を考えてほしい。

・R171の自動車騒音と排ガスで困っている。生活地域だけでも道路のカプセル化をお願いする。

イオンモール伊丹の南側の甲武橋に歩道をつけてほしい。

電灯が少なく、遅い時に北伊丹駅から自宅に帰る時間が怖い。街灯を設置してほしい。

中野墓地のトイレが汚い。新設してきれいにしてほしい。

昆陽池公園のトイレが汚い。きれいにしてほしい。

札場の辻から塚口方面の県道は、歩道もなく車も多いので危険。道幅が広くなるそうだが、それまででも早急に改善してほしい。

7.その他

要望事項(自由意見の主なものから抜粋)

・市の日本語サークルに参加していたが、中国人用のテキストはあるが、白人国用のテキストが全くなくてやめた。もっと充実してほしい。

・外国人に優しい環境が整っていない。市役所での英語対応ができる人が1人(?)しかいない。改善してほしい。

・労働者が不利益をこうむらないように企業に規制をかけてほしい。

・伊丹市のホームページで、ごみの関係のところが見難いので改善を。

・水道使用量が減ってもライフラインであれば水道料金を上げないでほしい。

 アンケートに寄せられた主な要望事項は以上です。なお、下線部分については、文書で回答をお願いします。