➜ 議会報告2018年春季号はこちら(PDF)
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【1面】
公立幼稚園・保育所統廃合計画
保護者・地域住民参加での見直しに道ひらく
子育てママパパ 伊丹市政を動かす!
伊丹市が1月臨時市議会に提出した「幼児教育推進計画」に基づく条例5件のうち、補正予算案と就学前施設再編条例を修正可決、3件を原案通り可決しました。
保護者・市民の運動が市長原案を通さなかった!、
●就学前施設(公立幼稚園・保育所・認定こども園)再編計画は当初案を修正
幼稚園16園を5園+認定こども園3園、保育所3か所廃止
⇓ ⇓
幼稚園を5園+1分園、こども園3園、
保育所2か所廃止
●市立ありおか幼稚園 ➜ 伊丹幼稚園ありおか分園として存続(市の修正)
●市立こばと保育所 ➜ 市立保育所のまま近隣市有地に新築移転
(議員修正)
●就学前施設再編時期を明記せず
(今後保護者・関係者・地域住民参加による見直しへ)
●預かり保育実施(伊丹幼稚園・荻野幼稚園で今年4月から)
●公立幼稚園での3歳児保育実施(2020年度から)
就学前施設再編条例に対する付帯決議
1.市民への説明責任を果たすため、伊丹市幼児教育推進計画に固執することなく市長も含めた当局と保護者、地域住民等で十分協議すること。
2.公立幼稚園が閉園となる場合、跡地は教育、子育てのために活用するよう努めること。
3.保育所待機児童を解消すること。定員を超えた待機児童の受け入れは極力避けること。
4.3歳児の希望者全員が幼稚園に入園できるようにすること。
5.特別に支援が必要な子どもは、抽選によるのではなく、全員が身近な幼児教育施設に入園(所)できるようにするとともに、さらに充実すること。
6.認定こども園の規模は幼児教育・保育の質を考慮して計画すること。
7.通園距離が遠いケースには柔軟かつ適切な処置を実施すること。
8.施行日は、当該地域の関係者の意見を聞くとともに、当該地域の保育ニーズまたは幼児教育ニーズを的確に把握したうえで決定すること。
【2面】
■伊丹市 ◆市民と議会
2017年
■8月、市は「幼児教育の段階的無償化」と「幼児教育推進計画」を発表。
◆日本共産党市議会議員団は、市議会報告(全戸ビラ)で計画の内容と保護者・関係者の声を紹介。ビラ添付のアンケートを呼びかけ。
◆ビラで事実を知った幼稚園・保育所保護者、関係者から大きな反響.アンケートにネットも含め290通の回答。「計画に反対・見直し」が圧倒的多数に。
◆「伊丹市の子どもの未来を考える会(考える会)」が呼びかけた「当事者の声を聞いて計画を見直して」という市長への要望署名が瞬く間に2万筆に(最終23千筆)。11月末・要望書を市長へ提出。同趣旨の請願書も議会へ提出し、市議会各派と積極的に採択へ向け要請を展開。別途「伊丹市の幼児教育を考える親の会(親の会)」も市長に要望書提出。
■市長、12月議会に「幼児教育推進計画」関連条例案提出を断念。1月議会へ先送り
◆市議会は連日子ども連れの傍聴と要請行動でにぎやかに。
市議会の雰囲気が一変。
◆「伊丹市の子どもの未来を考える会」請願(1.保護者・地域住民・関係者の意見を聞いて計画を見直すこと2.小学区ごとにこ丁寧な説明をすること)を、12月市議会で賛成多数で採択。(賛成=フォーラム伊丹創政会・共産党)
■市、市議会終了後3日目の12月25日、「計画案」を修正した「見直し案」を発表。
全額無償化・ありおか幼稚園を伊丹幼稚園の分園として存続
2018年
◆「くらしとまちに元気を伊丹市民の会(市民の会)」と「考える会」が連携して市民へ宣伝。
■市、1月13日いたみホールで「見直し案」を市民向けに説明会開催。
◆1月17日、1月臨時市議会開会。「見直し案」に基づく条例案提出。
関連請願7件提出。
◆市議会、予算修正案と就学前施設再編計画を白紙にもどす修正案を可決。(賛成=フォーラム伊丹・創政会・共産党)
■市長、拒否権発動し、「再議」となる。
◆再議の結果、「修正案」否決。
「再修正案」を議員提案。全会一致で可決。
8項目にわたる付帯決議を採択。
関連請願7件すべて賛成多数で採択。
「再編計画」の実施時期を明記せず、今後改めて地域・関係者の意見を聴くことに。計画見直しに道ひらく。
「身近な幼稚園・保育所に通いたい」の声にこたえて
伊丹市には小学校区に一つの公立幼稚園が存在しますが、園児数が減少する中、伊丹市は2度にわたって再編計画を出してきました。党議員団は、そのたびに3年保育と預かり保育を実現すれば「一校区一園制」は維持できると要望しましたが、市はこれを放置したため、園児数が一けた台の幼稚園が生まれる事態になりました。
党議員団は、今回の再編計画にあたって市民と運動をする中で、「近くの幼稚園、保育所にかよわせたい」という保護者の願いに応え、ともに力を合わせることにしました。