7月29日 全国学力テストの件で伊丹市教育長との懇談

7月29日 全国学力テストの件で伊丹市教育長との懇談

フォーラム伊丹(保田、岸田)、創政会(新内)、共産党(上原)

全国学力テストの件で伊丹市教育長との懇談

右から、申し入れを受け取る木下教育長、申し入れをする
フォーラム伊丹(保田議員)、創政会(新内議員)、共産党(上原議員)

pdfアイコン 全国学力・学習状況調査の中止について(申し入れ)

pdfアイコン 申し入れ 別紙 教職員アンケート 

 最初、教育長から今回の学力テストの活用の考え方について「熱く」語っていただきました。その主な点は下記の通りです。

 私たちからは、申し入れに書かれている通り、長期間の休業による子どものストレス、格差の拡大、さらに教員の負担の増大の観点から学力テストは中止することを改めて求めました。教育長は、学力テストで今年の子どもたちの「学力」を知ることが今後の教育の課題につながること、今年の小6、中3の子どもにも今まで通りのやり方をすることが子どものためになるとのい考えを語っています。

 しかし、最後には、このことは無理やり押し付けるものではない、よく学校で議論してほしいと言わざるをえませんでした。大きな成果です。

教育長の考え…

① 昨年の学力テストでの課題は、伊丹の子どもは時間内に回答できる子どもが少なからずいたこと。そのことに対して今まで、この課題を解消するために努力をしてきた。今年の小6・中3の子どもにも、今まで通り、どの位置にあるのか、成果はどうだったかを確かめたい。そしてその改善のためにテストの結果を使いたい。その子の教育のために生かしたい。エビデンスとして活用する。

② 伊丹市教育委員会として、学習指導員の確保に全力を尽くしてきた。6月補正通り、小学校1校3人、中学校1校2人全員を確保できた(合計67人)。教員の負担の軽減に努力をしてきたことと合わせて、今回の全校で学力テストをするという判断をした。

③ 子どものストレス、格差の拡大という状況があるにもかかわらず実施することに関しては、だからこそ余計に子どもたちの状況を把握して今後の教育に生かすことが必要と考えている。求められている「学力」を知りたい。どこに問題があって、何が必要かを知り、今後の課題に生かすべき。

④ 現場の教師から反対の声が多く出ていることに関しては、教育委員会の考えを理解してほしいと。賛否を問われたら反対が多いかもしれないが、やるべきと考える。他の市町がやらなくても伊丹市はやることを理解してほしい。しかし、組合から反対の意見が出されていることは理解している。全県どこもやらないと聞いているが、伊丹市は今年の子どもを犠牲にしたくない。

⑤ 分散登校で少人数教育がいかに大事か理解している。だからこそ学習指導員の確保に全力を尽くした。

⑥ いずれにしても、教員の中から反対の声などがあることから、学校でよく議論をしてほしい。校長、教頭には教育長の考え方は十分説明してきた。このことを無理やり押し付ける考えはない。