2014年6月議会代表質問:ひさむら真智子 公衆トイレのあり方について

2014年6月13日 ひさむら真知子議員

1.公衆トイレのあり方について質問します。

 公衆トイレは今日ではあって当然と思っていますが、多くの方が安心して外出できるのは公衆トイレがあるからではないでしょうか。そしてトイレが、清潔で明るく感じがよければ、楽しい気分にもなれます。

 最近ではユニバーサルデザインや防災の観点からも誰もが安心して使える公共トイレの重要性が増しています。街づくりの観点からも公共トイレはその場所のイメージを左右し、時には集客にも影響することから、街づくりや施設設計の上で最優先課題ともなってきています。たとえば大都会の新宿でも新宿を訪れる人にとって歩くことが楽しくなる街、美しい町、を創っていこうと計画し、まちを歩き楽しむ上で誰もが利用できる清潔で綺麗なトイレが無くてはならないとして「清潔で綺麗なトイレづくりのための指針」を作られています。

 千代田区でも「公衆トイレに関する検討委員会」など作って検討されてきています。また大分市では、店舗や公共施設のトイレを小さな美術館とし、芸術際を行うことを「アートを生かした街づくり検討委員会」が提案しています。市街地を訪れる人を増やそうと市職員が発案し、芸術や街づくりの専門家、学識者で作る検討委員会が議論するということがされていました。

 また福岡市では商業施設では消費以外の分野である「女性用トイレ」で集客を狙う競争が繰り広げられています。トイレをめぐっての動きは大変注目すべきものとなってきています。それだけ公共的なトイレが街づくりには大切だということだと思います。考え方としては、伊丹市でも同じだと思いますのでいくつか質問をさせていただきます。

① 公衆トイレ設置箇所のわかりやすい表示がされているのでしょうか。に関してです。

 立派なトイレを設置してもどこにあるのかわからなければあまり意味が無いと思います。市内で人が一番多く往来するJR伊丹や阪急伊丹なども含め公衆トイレに関してはご存知ない方が多いように見受けられます。初めて訪れる人にもわかるようにサインの設置が必用と思いますが、なぜサインが無いのでしょうか不思議に感じます。わかりやすく設置すべきと思いますがいかがでしょうか。

② 次に市内の公衆トイレの設置数は十分か。についてですが

 コンビニさんが今はトイレを気持ち良く使用させていただけますから大変助かっていますが、本来は、公衆トイレの設置の必要なところがまだあるのではないかと思います。どのようにお考えでしょうか。特に中心市街地では、「三軒寺ひろばはトイレを借りにくいね」という話が耳に入ってきます。

 様々な催しが開かれ多くの人が集まられていますし、市外からも催し目当てでこられています。そのような場所には、使いやすいトイレの案内票がいると思います。新しくトイレを設置しなくても、最近他市では民間のトイレを貸してもらう「市民のトイレ制度」といわれる制度を作られています。観光地や、お隣の宝塚市でも公共施設にも「市民のトイレ」という表示を出されています。そのよう制度を伊丹でも作れば安心して使わせていただけるのではないでしょうか。ぜひ参考にして実施していただきたいと思いますがいかがでしょうかお伺いいたします。

③ 公園の公衆トイレも含め、安全安心となっているかについてですが。

 必要なところへ公衆トイレの改善も行われつつあると思いますが、立派なトイレを費用をかけて設置しても、まだまだ公衆トイレのイメージは4kといわれる、「汚い、くさい、暗い、こわい」などであり公共トイレの設計・設置だけでなくその後の利用管理のあり方の問題や利用者の側のマナーの問題もあると思います。器具が壊されているということもお聞きしています。ですから4kでなくて「壊れている」をいれれば5kとも言われているようです。そして不安な体験の割合は女性が多いという調査結果が様々なトイレ研究者から出ています。伊丹市のトイレに関してはこのような5kの評価はいかがでしょう利用者の意見などの聴取されているのでしょうか。トイレの安全安心対策はどのように取り組んでこられたのでしょうか。今後の計画などいかがお考えでしょうか。お伺いいたします。

④市民の声を生かして明るいトイレ安心して使えるトイレつくりを、に間してですが

 公園のトイレや公衆トイレは、ぜひ明るく皆さんがいいトイレという感想が持てるように改善すべきだと思います。学校のトイレは、今は大変きれいになっていますが、以前はにおいがしてトイレの前を通るのも大変だったときもありましたが今は改善され、子供たちが喜んでつかえるトイレとなっています。子どもたちも気持ちが明るくなっているでしょう。学校のトイレの改善時には全国的にはこともたちの意見も取り入れながらともに作り上げてきたという学校も多くありました。そのような学校はトイレを大事に使っていると報告されていました。

 公園のトイレもこのように市民参加で作り上げるのが創ってからの管理も協力してもらえるのではと感じます。

 昆陽南公園は「公園つくり協議会」を結成され地域の皆さんの意見を取り入れながらともに作り上げた公園ですが、他市でも先に述べたように様々な会を作りトイレの改善に取り組まれています。トイレの改修のために「トイレ協議会」など作り、地域の方の声を取りいれながら一緒に改修を進めることは、皆さんが安心して使えるトイレになるのではないでしょうか。高齢者の方や健康体操に公園を利用されている方、緑道を利用し歩く人々の声も改めて求め生かしていくことや、子育て中の方の意見なども子供が安心してトイレを使うためにぜひ意見の集約もしすれば、子供たちが安心して使える場所に共にしていくことになるのでは思います。ご見解をお伺いいたします。

「3.関西電力大飯原発の再稼動差し止めの福井地裁の判決について」はこちら

「2.阪神地域合同防災訓練へ米軍参加、市長は撤回を求めるべき」はこちら