2013年3月議会:かしば優美 県政要望、インタ-ネットカフェ(質問全文)

かしば優美議員の3月議会における一般質問

2013年3月8日
日本共産党議員団 かしば優美

1、県政要望について

(1) 2013年度(平成25年度)県政要望の結果について

 伊丹市は2013年度県政要望項目をまとめ県に提出したとお聞きしていますが、その結果県の当初予算に反映されているのかどうか私自身大変注目しています。

特に今回うかがっておきたいのは、

第一に、重点要望項目とされている「県単独事業にかかる市負担について」、具体的には、「『こども医療費助成事業の拡充』など、県の補助要綱により市が実施する事業は、本来県単独事業であり、それに伴う市負担については、県が行う補助を見直し、県が事業主体となって実施すること」、

第二には、一般要望項目の「放課後児童健全育成事業にかかる県補助方針の是正について」は「国の方針、基準にもとづいて補助が完全に実施されること」、

第三に、同じく一般要望項目の「県管理河川の清掃等にかかる市負担について」すなわち「本事業は県単独事業であり、また本来河川管理者が全額負担し実施すべきものであることから、県管理河川の清掃等にかかる市負担がでることがないこと」

の三点の要望に対して県はどのような対応だったのかその結果についてうかがっておきます。

(2) 市負担を求める県のあり方

① 県単独事業において市町村に負担を求めることができる法的根拠は何なのか。

② 都道府県が行う建設事業に係る市町村の負担金額は市町村との協議等を踏まえ議会の議決により決定するとしている。一方、今回のような福祉関係事業は要綱による補助で議会の議決を必要としない理由についてうかがっておきます。

③ 県単独事業に係る市負担に関して、市は「やむを得ず市の負担が伴う場合は、事前に十分な時間を持ち、県、市がその事業について協議する場を設置する」ことを要望されている。

 平成25年度中に「こども医療費助成事業の拡充」が実施される予定ときいているが、事前の協議等が実際どのような経過で行われたのかお聞きします。

(3)今後の対応について

 これまでの経過を見ると、県市間の負担区分の見直しやいわゆる「随伴補助」にかかる問題は2008年度(平成20年度)からの県行革に端を発していると考えられます。

 今日まで伊丹市が県に対してごく当然の要望を続けているにもかかわらず、県は随伴補助に関しては「県の財政状況を踏まえ、引き続き検討課題としたいと考えている。」とか、県管理河川の清掃等にかかる負担については「川沿いの宅地化が進み、地元からの河川美化に関する要望は増加する一方であり、県も財政的に厳しいことから要望に追いつかないのが現状」と、共に「財政状況」を盾にしわ寄せを市に押し付けて きています。

 これに対して当局は「県に対しましては、県と市の役割分担と地域主権をふまえ、地方団体相互間における経費の負担区分の見直しや県単独事業にかかる随伴補助の見直しなどを引き続き求めてまいります。」(2011年3月議会答弁)といわれています。

 しかしその後も基本的には改善されていないわけで、より強い対応が必要だと考えますが、見解を求めておきます。

1、インタ-ネットカフェ開店にあたって

 この3月下旬に県道尼崎宝塚線沿いにインタ-ネットカフェがオ-プンする。場所は山田4丁目地先で昆陽の里交差点から200mほど南側になります。この店は全国展開するチェ-ン店で、看板には「コミック・インタ-ネット・オンラインダ-ツ・ビリヤ-ド」と記されています。

 市の建築指導課に聞きますと、民間の建築確認機関から今年1月に報告があり、ただちに少年愛護センタ-とこども未来部に連絡したということです。当該店舗は24時間営業をうたっており、地元周辺では青少年や地域環境への影響を心配する声があがっています。こうした状況を踏まえ、以下いくつかの点で質問を行います。

(1) 風俗営業等の規制および業務の適正化等に関する法律(風営法)の対象にはならない店舗だと思いますが、ただ風営法では面積5m2以下の個室席を設置する場合は都道府県公安委員会への届出が義務付けられているとも聞ききます。店舗の特徴・利用方法など当局として掌握されているのかまずうかがっておきます。

(2) 兵庫県は青少年愛護条例の中で、さまざまな規制をしています。たとえば個室のあるカラオケハウスや個室のあるインタ-ネットカフェ・まんが喫茶等では、18歳未満のものは深夜(午後11時から翌日午前5時まで)立ち入りできない。またインタ-ネットカフェで青少年が利用するパソコンには、有害情報を閲覧することができないようにするためにフィルタリング・ソフトやフィルタリング・サ-ビスが導入されていないパソコンがある場合は年齢確認を行う必要があるなどです。県条例にかかわっての事業者の営業方針や条例遵守に関する確認できているのかどうかうかがいます。

(3) インタ-ネットカフェにかかる諸問題への対応は?

 インタ-ネットカフェの問題点としては、①店舗の構造上死角が多く置き引きや盗難が発生することもある。②自宅のブロ-ドバンドのように回線やプロバイダの契約が不要で、不特定多数が利用することから、後から利用者を特定することが難しいため、ネット詐欺などの犯罪行為に利用されたこともある。③衛生面について-24時間営業の店舗では空気の総入れ替えのような大掛かりな掃除が難しいこともあり、インフルエンザや結核といった感染症が蔓延する危険性が指摘されている。④火災などの時の避難経路の複雑さなどがあげられているが、こうした問題点に対する対応について伺う。

(4) 地域環境への影響など-車の渋滞や騒音に関して

 今回出店予定の事業者は既に尼崎西昆陽・国道171号線沿いにインタ-ネットカフェ店を営業している。私の知人の話によると、早朝の4時頃に同店舗駐車場に入るために国道171号線に列をなしているとのことです。昼夜を通してどの程度利用客があるのかは予測できませんが、車の出入りによる渋滞や騒音が発生した場合の対応について答弁を求めておきます。

〔インタ-ネットカフェに関する2回目質問の要旨〕

1、 実際に西昆陽店の内部を見ると、狭いフロアに50ブ-ス以上設置され見通しが悪くほとんど死角となっている。照明が暗い。受付で避難経路等の説明なし。オンラインダ-ツの射幸性の有無、清掃方法など不明点も多い。開店の前に店舗の具体的営業、ブ-スの位置配置状況など事業者の協力を求めて、店舗の中身を視察しておくことが必要ではないか。

2、少なくとも周辺住民への説明会開催を事業者に求める「しくみ」づくりが今後とも必要ではないか。