2021年12月議会:上原秀樹 議案質疑 伊丹市公設市場の指定管理者

2021年12月議会 議案質疑

2021年12月
日本共産党伊丹市議会議員団 上原秀樹

議案第101号 伊丹市公設市場の指定管理者の指定について

 本議案は、伊丹市公設市場の指定管理者に、株式会社伊丹公設市場管理センターを指定しようとするものです。次の点をお聞きします。

① 指定管理者の指定にあたって、公募とされた理由。

② 選定結果によると、2,000点満点のうち1216点で60.8%。前回は59.8%で、基準となる5割は超えているが、低い評価点となっている。このことに対する見解と対応。

③ 選定基準のうち「②適正な収支のもとで市への納付金を確保する提案であるか」の得点が、400点中58点となっているが、このことに対する見解。

④ 人員配置で、前回の申請概要では統括責任者として役員1名、2名の正社員と3名のパート社員となっていたが、今回の申請概要では、統括責任者として役員1名、2名の正社員と2名の派遣社員となっている。その理由は何か。

⑤ 収支計算書では、人件費が前回の3年間は12,248となっていたが、今回は初年度が7,045、次年度以降6,941とされたのはどんな理由か。

(2回目)

① 公募とされた理由については、基本指針等によって「原則公募」とされていること等が理由であると。しかしこの指定された法人は、もともと事業協同組合として公設市場にかかわってきた団体が市場を管理することを目的に新たに法人化したもの。公募とした理由で、民間事業者の有する経験を生かして管理運営を行うことが可能である施設とされたが、指定された法人が一番市場管理の経験を持っているということになる。従って、特定指定でも問題はないとも解されるが、改めてこの件に関する見解をお聞きする。

② 「市の納付金を確保する提案」については、あまりにも得点が低すぎることへの疑問としてお聞きした。答弁をお聞きして、得点の設定が適正の評価は別にしてとして低得点の理由は分かった。2020年度決算における納付金は約402万円、2021年度予算は400万円。人件費のこともお聞きしたが、経費削減で人件費を抑制する意図があるのではと危惧したところ。納付金の確保でどんなことを期待されてこの基準とされたのか。 

(参考資料)
公の施設の指定管理者制度導入にかかる基本指針

(2)指定管理者の指定

 指定管理者の指定を行うに当たっては、原則公募によることとし、地方自治法第244条の2第3項の規定に基づき、公の施設の設置目的を効果的に達成する観点から、法人その他の団体を問わず、広く募集の上、指定管理者を指定する。

 なお、現行の管理委託団体においても例外ではなく、当該団体の必要性、役割についても原点に戻った検討を行うとともに、一層の専門性やサービスの向上、経営の合理化 を図るものとする。

 ただし、以下の場合については、特定の団体を指定することができる。

① 市民参画・協働のため、地域の人材を活用する場合や特定施策の一体的な推進のため、 特定の団体以外ではその推進が困難であると認められる場合。
② 併設の施設において、一体的に管理した方が、安定的・効率的に運営できると認められる場合や、PFI法の活用により、一定期間、施設の管理運営を特定団体に指定する場合。
③ 公募による応募がなかった場合や選定基準を満たす応募者がなかった場合。