議会報告2017年秋季特別号を発行しました


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 8月に伊丹市・伊丹市教育委員会が提案した(仮称)伊丹市幼児教育推進計画(案)に対し、党議員団は「大規模な統廃合計画市民的議論をつくせ」と題した全戸配布ビラを作成。計画の全容と問題点、党議員団の提案とともにアンケートに取り組みました。

 アンケートには290人(11月2日現在)から回答を寄せていただきました。

 寄せていただいた年齢層は、20代、30代で42%、40代を含めると60%を占め、若い年齢層からの関心が強く、公立幼稚園・保育所の再編計画に反対が94%、3年保育実施の要望が70%となっています。幼児教育無償化に関しても、反対が62%、賛成が23%ありながらも、再編による財源を充当することに反対が91%を占めています。また、当局が12月議会に計画(案)を提案しようとしていることに対し、97%が12月議会にこだわらずもっと議論すべきと答えています。

 幼稚園が閉園予定の地域の説明会でも、「3歳児保育を実施すれば園児数は回復する」「知らない人が多いのに12月議会で決めないで」「この地域から幼稚園をなくさないでほしい」などの意見が多く出されています。10月末日までのアンケート回答結果をまとめ、市長に提出しました。

 当局はこれらの意見に耳を傾け、12月議会にこだわらず市民の意見を聞き、議論をつくすべきです。

党議員団の提案

①大幅な再編計画の提案に対して12月議会にこだわらずもっと議論を尽くすべき。

②「一校区一園制」を守るためにも、すべての園で3歳児保育、預かり保育を実施すること。

③幼児教育の無償化計画は再編による売却益を財源とせず、国の動向を見ながら低所得者を中心に可能な範囲から実施すべき。

● 稲野幼稚園をなくさないでほしい。すぐ近くには昆陽池公園があり、よく出掛けます。季節の移ろいを肌で感じ、生き物の生態を身近に観察できるなど、幼児教育にはもってこいの環境です。校区内に幼稚園が一つもないというのはひどい。地域の活性にも悪影響があるのでは。

● 有岡は元々私立が無いので「あらゆる幼稚園、こども園がなくなる」ため、幼児は行き場が無くなるのが問題です。駅前の地区で小学校は児童数増加のため校舎を増設している程なのに! またありおか幼稚園は幼小連携の先進園です。来年度の小学校生活科の教科書で、その取組が掲載されます。今後幼小連携を重視して教育の質を上げるとうたうなら、決して無くしてはならない園です。教室数が少ないだけで廃園対象にするのは疑問です。

● 3年保育の代わりにこども園にするということなのでしょうが、体制の見通しもつけず、幼稚園と保育園を一緒にするこども園で果たして質の高い幼児教育が可能でしょうか?現場の混乱、質の低下は目に見えていると思いますが、その辺の一切議論はされていません。

 市民のことを考えた、市民の意見を取り入れた計画とは全く思えません??

 なぜ公立の保育園幼稚園を廃止するのかまったくわからない。私の2歳の息子も家の近くの公立の幼稚園に入れたいと考えています。遠いのは危険すぎる。

 3歳児保育、預かり保育を公立幼稚園で実施できるのであれば、公立幼稚園を残してほしいです。同じ地域で友達ができる環境は大切だと思います。またそれが難しく、家から幼稚園が遠くなるのであれば車の送り迎え可能などにしてほしい。

● 大きな改革なのに話し合いが不充分。市が一方的に進めすぎる。
前から話してたように言っているが、全く知らなかった。一部だけに知らせて、すませるのは、やめてほしい。

 女性児童センターを認定こども園にするのは、反対です。鈴原小学校、南小学校の子供たちは、この施設をよく利用しています。鈴原校区では唯一ボール遊びができる公園です。どうして、小学生がたくさん利用している場所を子供園のために、小さくされなくてはいけないのか??と疑問です。

 また、プールもたくさんの市民が利用しています。女性児童セン
夕一のプールがなくなると、困ります。

 子供たちがのびのび過こせる楽しい場所を奪わないでください。

紙面の都合で一部しか掲載できません。全てのご意見はホームページでご覧ください。

【2面】

 わが党議員団のニュースや各地で開催された説明会で事態の重大さに気づいた市民・保護者の皆さんが自主的に「計画見直し」を求める署名活動を始めています。

 市長に「12月議会での議決はしないで」「当事者の意見を聞いて計画案の練り直しを」「市民に丁寧な説明を」求める署名は、急な取り組みにもかかわらず、市民のネットワークで急速に広がり、すでに1万筆におよぶ署名が集まっています。

 

 市長は市民の声を真摯に受け止め、12月議会への関係議案提出を取りやめ、計画を見直すべきです。

都市計画道路 山田伊丹線延伸計画は見直しを

 10月23日、都市企業常任委員協議会が開催され、「都市計画道路山田伊丹線の概要と道路整備による効果等について」の報告があり、災害時における緊急輸送道路への直結、中心市街地への利便性等の道路整備の効果があること、騒音対策、コミュニティ維持の取り組みも行うと説明。今後、2018年度中の事業認可取得、以降7年後の完成をめざし、12月議会に測量と概算計画の策定のための補正予算を提案するとのことで
す(委員協議会の数日後に説明あり)。

 しかし、地元泉町自治会からは「都市計画決定、事業化の見直し」の要望書が出され、対象地域にあたる木ノ本の住民からは立ち退きの補償に不安の声が出されています。

 党議員団は、12月議会への補正予算の提出により、さらなる住民の間に混乱が生じることになることから補正予算提案は見合わせることを求めました。

中央公民館の「機能移転」  市はスワンホールへの移転を提案

 市は10月31日の文教福祉常任委員協議会で中央公民館のスワンホールへの「機能移転」を提案しました。

 中央公民館は社会教育法で定められた社会教育施設であり、一般の公共施設とは同列に扱えない機能を持っています。

 市は「利用者の声を聴いた」と言いますが、党議員団が実施したアンケートでも7割が「機能移転でなく建替えを」でした。

 市の説明では機能移転で移転するのは「ソフト部分」で、施設管理はスワンホールの指定管理者となります。現在は施設全体が中央公民館であり、施設の管理維持は公民館の裁量で実施できますが、機能移転後は公民館施設まで「民間事業者」が管理することになります。

 スワンホールにはすでに本来の機能「勤労者福祉」「青少年会館機能」に加え「市民まちづくりプラザ」が同居しており、さらに中央公民館を受け入れれば部屋が借りにくくなる、駐輪・駐車しにくいなど様々な困難が予想されます。何よりも、市民に中央公民館の存在が見えにくくなります。

市民アンケートでは「新築建替え」を求める声が多数

 市は、「中央公民館機能移転に係る基本計画」に対する市民意見公募(パブリック・コメント)を11月15日~12月14日まで実施します。お気軽にご意見をお寄せください。

 党市議団ホームページへもご意見をお寄せください。