2019年12月議会 上原秀樹:専決質疑 駐車場指定管理者の取り消しで補正予算

2019年12月議会 専決質疑

日本共産党市会議員団 上原秀樹

報告第25号 地方自治法第179条の規定による専決処分報告のうち、専決第16号令和元年度伊丹市一般会計補正予算(第4号)について

 報告第25号 地方自治法第179条の規定による専決処分報告のうち、専決第16号令和元年度伊丹市一般会計補正予算(第4号)に対して質疑をします。

 一般会計補正予算における本専決処分は、中心市街地駐車場及び文化会館駐車場運営業務に関して、伊丹市は11月15日付けで、指定管理者であった「一般社団法人 日本駐車場工学研究会」に対して、11月末日をもって指定管理者の指定を取り消す旨の通知を発送されました。このことにより、11月18日付で本補正予算を専決処分されたものです。その内容は新たに中心市街地駐車場使用料の収入を措置するとともに、指定管理者利用料金の収入を減少させようとするものです。

1)中心市街地駐車場及び文化会館駐車場運営業務の指定管理者である「一般社団法人 日本駐車場工学研究会」の指定を解除する理由として、納付金の支払い遅延、財務書類等の虚偽の報告等が基本協定書に規定する指定の取り消し事由に該当するとされています。その具体的な内容を伺います。

2)指定管理者の議会の議決が昨年の12月議会で行われ、今年度から5年間、前回に引き続き指定管理者として指定されたわけですが、選定委員会の中で財務諸表等経営上の問題はなかったのかどうか、審査基準の中の「施設の管理を安定して行う能力を有していること」では、当該団体は630点のうち403点というポイントであり、他の団体より下回っていたということに関して、特段問題とならなかったのかどうか、お聞きします。

3)利用料金制度に関して、指定管理者は毎年一定の金額を市に納付することになっています。当該団体の計画によれば、今年度は97,200千円となっています。利用料金制度を導入されるときに質疑もしましたが、この市への納付金を納付することによって経営が圧迫されるようになる時もありうるわけであり、そうなると賃金引下げ等働く人たちの労働条件が引き下げられることがあるのではないかという問題です。本指定管理において、正規社員の推移と賃金の推移をどのように見ておられたのでしょうか。お伺いします。