日本の青空公式ホームページ

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ごあいさつ

「日本国憲法」が施行されてから今年で60年になります。戦後の日本が60年もの間、かろうじて戦争をすることなく歩んでくることができたのは、この平和憲法があったからこそです。
しかし今、この平和憲法を「戦争のできる」憲法に変えてしまおうとする動きがあります。
一方で、平和憲法守りたいという運動が広がる中、私は、映画人として憲法を守る運動に参加したいと考えていました。2004年のお正月でしたが、「憲法の劇映画だ!!」と思いつきました。これまでドキュメンタリー映画では憲法がテーマの企画もありました。ドキュメンタリー映画は学習としてはいいですが、一般の人には少しむずかしい。劇映画ならいいのではないか、より多くの人に観てもらえるのではと思いました。また、私はこれまで、介護の問題や不登校の問題など、社会派のテーマにこだわって映画を企画・製作してきましたが、その延長として、いまの憲法の動きのなかでこのテーマは必ず求められる、と感じたのです。しかし、そのころまわりの映画人にこの企画を話しても、実のところ乗ってきてくれる人はほとんどいませんでした。
劇映画の製作には、膨大な資金が必要です。たいていは企業などから資金集めをするのですが、このテーマでは、それは考えられませんでした。そこで、110万円を2000口の目標で、市民のみなさんの協力をお願いして、製作資金を集めることにしたのです。おかげさまで、ようやく映画が完成しました。製作資金を集めるために発行した製作協力券は13万枚、13万人のみなさんにご協力いただいたことに値します。ご協力をいただいたみなさん、本当にありがとうございます。
国民投票法が成立した今、憲法のことを改めて考えてみる機会として、この映画を一人でも多くの人に観ていただかなくてはと思いを強くしています。

「日本の青空」製作委員会委員長
プロデューサー

小室皓充

 

 

 日時:11月18日(日) 午前9時30分

 場所:いたみホール6階中ホール

 主催:いたみ・九条の会

 費用:1,300円

(ストーリー)

沙也可(田丸麻紀)は「月刊アトラス」編集部の派遣社員。部数復活をかけた企画「特集・日本国憲法の原点を問う!」で、先輩達が白洲次郎(宍戸 開)、ベアテ・シロタ・ゴードン、など著名人の取材を検討する中、沙也可も企画を出すようチャンスを与えられる。そんな折、母(岩本多代)の助言により、沙也可は全く名も知らなかった在野の憲法学者・鈴木安蔵(高橋和也)の取材を進めることになる。安蔵の娘・子(水野久美)と潤子(左 時枝)への取材に成功した沙也可は二人の証言から、戦時下での在野の憲法学者としての安蔵の苦労と崇高さを知る。そして沙也可は_子から託された古びた安蔵本人の日記帳を手がかりに、安蔵を支えた聡明な妻・俊子(藤谷美紀)の存在や、日本国憲法誕生を巡るドラマの核心を明らかにしてゆく
 戦後まもなくの日本では民主主義国家の形成に向けて知識人たちがいち早く行動を開始する。大日本帝国憲法にかわる、真に民主的な新憲法は民間人から生まれてしかるべきだという気運が彼らを取り巻いていた。安蔵はそんな時代の流れの中で高野岩三郎(加藤 剛)、森戸辰男(鹿島信哉)、室伏高信(真実一路)、岩淵辰雄(山下洵一郎)、杉森孝次郎(坂部文昭)らと民間の「憲法研究会」を結成する。メンバー唯一の憲法学者である安蔵を中心に、彼らは新しい時代に求められるべき憲法を探るため草案完成に向け論議を重ねて力を尽くす。
 日本政府によって作成された憲法草案は大日本帝国憲法と基本的には代わり映えしないものでGHQ側にあっさりとはね返された。対して、「憲法研究会」が熟考を重ね、GHQに提出した草案は、真に民主的なものであると高く評価され、GHQ案に多大な影響を与えることに・・・・

カラー/ビスタ/123分