日本共産党伊丹市議団ニュース(第276号)を発行しました

3月(予算)議会日程決まる

安倍肉閣・藤原市政と「対決・提案」し奮闘します。

  • 代表質問:上原ひでき(3月7日午前10時~)
  • 個人質問:かしば優美・ひさ村真知子(3月7~12日)
  • 予算委員会質疑:全議員(3月14~20日)

日本共産党伊丹市議団ニュース(第276号)はこちら(画像PDFファイル)

日本共産党市会議員の各地視察報告

議会改革特別委員会 上原ひでき議員

 1月29日、30日、議会基本条例に関して上越市議会、加賀市議会を視察しました。

 上越市議会では、①代表者会も含めてすべて原則公開。②市民との意見交換の場、議会報告会の開催。③請願者からの意見陳述の場が保障されていることなどです。

加賀市議会は、①夜間議会の開催。②請願者の意見陳述と質疑の保障。③議員倫理条例の制定。④市民主役条例を議会が提案、制定したことなどです。

 伊丹でも来年度の制定に向け、全議員で議論しているところです。

飛行場問題対策特別委員会 かしば優美議員(委員長)

 1月22日に国土交通省、29日に新関西国際空港株式会社に対し、大阪空港にかかる要望を行いました。

 国土交通省では、「大阪空港が市街地にあることを十分認識し騒音・環境対策は万全を期すこと等」を求め、新関空会社には「事故・トラブルを未然に防止するため、航空各社への指導を徹底すること。近い将来計画されている『運営権の売却』にあたっては速やかに情報提供すること等」を求めました。

「中心市街地活性化・交通安全」等対策特別委員会 ひさ村真知子議員

千葉県柏市(中心市街地活性化 2月3日)

柏市の中心市街地活性化基本計画で再開発されたJR柏駅東かさあげしき口前「歩行者専用嵩上式広場」を視察しました。

 公民の連携拠点である「広場」で継続してイベント開催ができるよう「まちづくり勉強会」で情報交換を実施しています。20~30代の若者の足を止めさせる努力をしている様子。

 広場には様々な店舗が並んでいて目を引きました。

神奈川県鎌倉市(交通安全 2月4日)

 鎌倉市では「自転車の安全利用を促進する条例」を13年度から施行、「鎌倉市自転車安全総合推進計画」が策定されました。鎌倉市も伊丹市と同様「自転車運転マナーの低下、交通事故トラブルの増加」という状況で、交通安全教育の充実、ルールの周知徹底、自転車損害賠償保険加入促進、走行環境の整備などの対策に力を入れています。

 自転車放置条例の徹底で、駅周辺の放置自転車ゼロでした。

伊丹市会報告2014年新年号 消費税増税の負担を市民にしわ寄せするな

2013年12月市議会 消費税増税の負担を市民にしわ寄せするな

今年も“日本共産党市会議員団”は市民の暮らしをまもって奮闘します

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伊丹市会報告2014年夏号はこちら(PDFファイル 3.28MB)

【1面】

消費税増税で市民生活圧迫

料金改定で市民に転嫁

公共料金への転嫁反対、「増税ストップ」貫く

教育、福祉には「指定管理者=民間委託」はなじまない

【2面】

上原ひでき 一般質問

 子ども・子育て支援新制度について

ひさ村真知子 一般質問

 「伊丹市健康づくり計画」における食育推進計画について

かしば優美 一般質問

 障がい者総合支援法施行と障害者福祉の課題

議会改革による一問一答方式」質問がスタート

当面35人学級の実現を県に求める請願 委員会では採択 本会議では1票差で不採択

中学校給食は自校調理方式で

提出議題に対する各党派・議員の態度

あまりにも高すぎる国保税の引き下げを

 伊丹市の国民健康保険会計は、多額の累積赤字をかかえてきましたが、医療費が前年度より減少したことなどの原因により、2012年度決算では一転黒字となりました。市はこれまで赤字を理由にほぼ毎年のように保険税の値上げを行っていました(2013年度も全体で2億9千万円の値上げ)が、収支が改善したことを踏まえ党議員団は、被保険者の負担能力をはるかに超えている国保税の軽減・引き下げを強く求めました。

現在の国保税負担額 給与所得(夫婦+子供)の場合

年間収入 国保税額
120万円 110,700円
200万円 245,300円
320万円 384,400円
400万円 460,100円

今後の会計の見通し 給与所得(夫婦+子供)の場合

  年度 収支額(千円)
2011年度 -399,813(赤字)
2012年度 +126,765(黒字)
2013年度 +561,019(見込)
2014年度 +874,390(見込)
2015年度 +604,887(見込)

「日本共産党伊丹市議団ニュース 第275号 2014年1月1日」に掲載

日本共産党伊丹市議団ニュース(第275号)を発行しました

安倍内閣の暴走ストップ! 市民の暮らしを守る!
今年もがんばります

日本共産党伊丹市議団ニュース(第275号)はこちら(画像PDFファイル)

安倍向閣の暴走ストップ! 市民の暮らしを守る!
今年もがんばります

 「しんぶん赤旗」読者、後援会員のみなさまにおかれましては、お健やかに新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。

 昨年中は、参議院選挙での心強いご支援、真にありがとうございました。おかげさまで、改選議席3名から8名に躍進、非改選議席と合わせて11議席となり、議案提案権と参議院本会議での討論もすることができるようになりました。年末の秘密保護法案に対する討論も自民党と日本共産党だけで、まさに「自共対決」の様相です。

 それにしても安倍自・公政権の暴走には目に余るものがあります。憲法の国民主権、基本的人権、平和主義をことごとく蹂躙する違憲立法、秘密保護法案をわずかな審議時間で採決強行、「武器輸出三原則」を蹂躙する韓国軍への小銃弾提供、安倍首相の靖国神社参拝等々、日本共産党は、広範な人たちとの共同で、歴史逆行と戦争への道をゆるさず、必ず秘密保護法を撤廃するため奮闘します。

 また、今年4月には消費税が8%に増税となります。中小零細業者を直撃し、国民の消費購買力を奪い、景気を一層悪化させることになります。大企業には減税と大型公共事業で大盤振る舞い、業者や国民には増税と社会保障切り捨てによる負担の押し付け…とんでもありません。

 伊丹市においては、長年の運動によって中学校完全給食が実現しますが、教育委員会は「センター方式」による給食を考えており、「自校調理方式」実現に向けた運動が必要です。また、「子ども・子育て支援新制度」、要支援はずしの「介護保険計画」、「障害者総合支援法」の具体化の年にあたり、子どもや高齢者、障がい者の立場に立った計画も求められています。

 日本共産党議員団は、今年も、国政においては安倍内閣の暴走と正面から対決し、県政、市政においても市民の暮らしと権利を守るため、具体的提案を示して共同を広げ、全力でがんばります。変わらぬご支援、よろしくお願いします。

 日本共産党伊丹市議会議員団長 上原ひでき

あまりにも高すぎる国保税の引き下げを

 伊丹市の国民健康保険会計は、多額の累積赤字をかかえてきましたが、医療費が前年度より減少したことなどの原因により、2012年度決算では一転黒字となりました。市はこれまで赤字を理由にほぼ毎年のように保険税の値上げを行っていました(2013年度も全体で2億9千万円の値上げ)が、収支が改善したことを踏まえ党議員団は、被保険者の負担能力をはるかに超えている国保税の軽減・引き下げを強く求めました。

現在の国保税負担額 給与所得(夫婦+子供)の場合

年間収入 国保税額
120万円 110,700円
200万円 245,300円
320万円 384,400円
400万円 460,100円

給与所得(夫婦+子供)の場合 今後の会計の見通し

  年度 収支額(千円)
2011年度 -399,813(赤字)
2012年度 +126,765(黒字)
2013年度 +561,019(見込)
2014年度 +874,390(見込)
2015年度 +604,887(見込)

日本共産党伊丹市議団ニュース(第272号)を発行しました。

12月6日 ~一般質問始まる

共産党議員団は12月6日午後 傍聴においでください

■日本共産党伊丹市議団ニュース(第272号)はこちら(画像PDFファイル)

12月議会(12/3~12/20)

かしば議員

1、障害者総合支援法施行と障害者福祉の課題

(1) 障害支援区分認定について

個々の支援の必要量や希望が保障される仕組みを構築すること

(2) サービス等利用計画相談支援の充実を

(3) グループホームとケアホームの一元化に関して

安心して暮らせる場にふさわしい体制や条件整備を

(4) 対象が拡大される重度訪問介護への対応について

2、来年度実施(予定)の全国学力テストについて

(1) 文部科学省が、2014年度から自治体による学校別結果の公表を容認すると方向転換したことについて

(2) 全国学力テストへの参加を見直すべき

ひさ村議員

1、「伊丹市健康づくり計画」における食育推進分野について

・食育推進の指標と目標値に関しての評価はどうか、また今後の目標達成に向けての見解をうかがう。

・学校では食育の工夫などに力を入れることが求められている。生きた教材としての給食の活用のためには、各校に学校栄養職員・栄養教諭が必要ではないか。

・各地では様々な特色ある食育を行っているが、伊丹での特色ある食育はどうか。

・地域との結びつきでの食育の取り組みは食べ物に興味がもてるきっかけとなると思うが今後の計画はどうか。

・地域の食育推進に関しては、食育基本法に市民ボランティアの力が必要と示されていることについて。

上原議員

1.子ども・子育て支援新制度について

(1) 児童福祉法第24条と待機児童解消について

・保育が必要な子どもの保育は認可保育所の整備で行うこと。

・認可保育所の整備が追いつかない場合、地域型保育事業で対応せざるを得ない場合も保育条件は認可保育所と同等の基準で行う。

(2) 障がい児の保育所における保育について

(3) 放課後児童健全育成事業(児童くらぶ)について

(4) 公立幼稚園のあり方について

・一校区一園制のもとでの3年保育と預かり保育について

2.生活支援課における「医療扶助適正化事業」について

(1) 問題に対する市長並びに担当部長の見解を伺う

(2) 過去2年間の再審査請求が行われていなかった分の過誤調整について

(3) 職員体制について

(4) レセプト点検における過誤調整により減額される医療費を計画値として指標に上げることは適当なのか

9月議会報告 2013年秋季号 市民の切実な願いにこたえ いのち・くらし・営業をまもれ!と提案

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2013_11_report_aki_3日本共産党 9月議会報告 2013年秋季号
市民の切実な願いにこたえ いのち・くらし・営業をまもれ!と提案

伊丹市会報告2013年秋季号はこちら(PDFファイル 4.98MB)

【1面】

消費税増税・社会保障改悪ストップ!

 第4回定例市議会は9月4日から10月10日までの37日間、2012年度決算、2013年度補正予算などを議題に開催され、白熱した議論が交わされました。

 日本共産党議員団は市民のいのち・くらし・営業をまもる立場から市長、市当局の姿勢を厳しくチェック。

 決算の認定を「同意せず」としたのを含め4件の議案に反対、補正予算他41件の議案に賛成しました。

「来年4月からの消費税増税を中止」-市長として発信を

 安倍首相は、来年4月からの消費税増税を予定通り実施すると表明しましたが、参院選後の世論調査でも、増税を「中止すべきだ」や「先送りすべきだ」という意見が7~8割と圧倒的です。それは、長引く不況により給料は上がらず物価は上がり、医療費や介護負担は増え、その上消費税が増税されれば暮らしや経営が成り立たないという、庶民の実態があるからです。

 党議員団は、市長として「4月からの消費税増税は中止を」の声を内外に発信することを求めました。

市立伊丹病院 消費税8%が経営を直撃 新たに1億円負担増

 消費税が8%になれば、病院が国に支払う消費税分は約1億円増え、2億5千万円前後になることが決算委員会質疑の中で明らかになりました。市立伊丹病院はこの間医師確保などの取り組みの中で、3年連続の単年度黒字を計上してきましたが、消費税増税は病院経営を直撃することになります。

 消費税増税により大半の病院が経営困難におちいるといわれており、公立病院や地域医療を守るためにも増税をストップさせなければなりません。

国民健康保険事業の都道府県広域化 見直しを

 現在国民健康保険事業は市町村ごとに運営されていますが、国の主導により数年後には広域的運営化が計画されています。

党議員団はその問題点について

① 各自治体一般会計からの繰り入れがなくなり、大幅な国保税の引き上げになる

② 地域の実情や住民・被保険者への対応が困難になる

と指摘し、広域化は、地域の実情や市民の生活実態を無視した国保税を県が決め、その徴収に各自治体が振り回されることになるのでやめるべきだ、と主張し
ました。

介護保険大改悪やめよ

 軽度の認定者への保険給付廃止、施設からの締め出しなど政府は次期介護保険計画策定に向けて、大幅なサービス縮小・切捨てや利用料負担増を計画しています。その中身は

①要支援1、2認定者への保険給付の廃止

②特別養護老人ホームなど施設入所は、要介護度4、5の重度者に限定

③サービス利用料について一定以上の所得があれば2割に引き上げる等です。

党議員団、社会保障の拡充を求める意見書を提出
 他の会派・議員の反対で否決

 党議員団は「『社会保障制度改革推進法』を廃止し、社会保障の拡充を政府に求める意見書」を提出しました。具体的には、

① 特に医療・介護・子育て等の負担軽減を急ぐこと。

② 社会保障の公的責任を放棄する「社会保障制度改革推進法」は廃止すること。

③ 社会保障の財源は、消費税増税ではなく大企業や富裕層に応分の負担と責任を求める内容です。

 本会議では他の会派・議員はまったく理由も述べずに反対し、意見書案は否決されました。

【2面】

市民のくらし福祉まもって奮闘

市発注の公共工事は適正な労務単価で

 国土交通省は、今年度の設計労務単価を15.1%と大幅に引き上げました。その背景には、ダンピングの激化と下請けへのしわ寄せで、技能労働者の賃金の低下(グラフ参照)や、若年入職者の減少があります。

 党議員団は、今後とも適正な設計労務単価による発注を行うとともに、その労務単価が賃金に反映されること、社会保険加入等福利厚生の充実が図られるために、兵庫県などと連携して検証を行うことを求めました。

市税等の徴収に当たっては、納税者の権利を保障した対応を

 伊丹市の市税等の収納率向上対策の強化から、納税者とのトラブルが発生しています。市民のくらしは、給料も年金も、営業実績も下がりっぱなし。従って、市税等の徴収に当たっては、「差し押さえありき」の対応が、善良な納税者を悪質滞納者扱いすることになりかねません。可能な限り避けるべきです。

 党議員団は、納税者の実態に即してその困難に寄り添い、納税者の権利を尊重した納税相談を行うことを求めました。

高齢者の虐待防止対策の充実を

 2025年には、高齢者人口3500万入、認知症350万人に達するといわれています。
 厚労省は高齢者虐待防止法の制定を受け、高齢者への虐待防止に向けた全国調査を行い、対応状況の把握を行いました。その結果、擁護者による虐待、介護事業従事者からの虐待、相談・通報件数が増加していました。家庭での同居者からの虐待が86.2%とほとんどを占めます。虐待防止のために、伊丹市包括支援センターの充実や認知サポーターの増員、見守り協定事業者の拡充を求めました。

ウメ輪紋病対策充実で生産農家への支援強化を

 伊丹市は、ウメ輪紋病対策として、被害生産農家対策やウィルス防除ハウス経費の一部助成を行っています。党議員団は、貴重な地域の品種保存を生産農家が共同して行うことができる対策を検討するとともに、引き続き国に対して、生産農家の営業損失に対する適切な保障を強く求めることを要望しました。

自民系・公明党 市職員給与引き下げ賛成 議員報酬削減には反対

 伊丹市は、国による地方交付税削減による職員給与引き下げ強要に対して、職員の定昇を見送った上、課長級以上の給与3%~5%、市長等の特別職給与5%カットを提案。党議員団は職員給与引き下げには反対しましたが、賛成者多数でいずれも可決されました。

 このことを踏まえて、党議員団3名を含む7名の議員が議員報酬5%削減の条例を提案。採択の結果は12対12の可否同数(蒼翠会2名は退席)、議長(公明党)裁定で否決されました。

市職員の採用条件から「正社員の勤務経験」を削除せよ

 厚生労働省は、採用選考は職務遂行上必要な適性・能力を持っているかどうかという基準で行うことを求め、現在の雇用状況が正社員になりたくてもなれない事態が続いていることから、このことを配慮した採用選考を行うこと、その際、職業経験について不問にすることも求めています。

 以上のことから党議員団は、伊丹市の採用選考に当たって、現在の採用要件にある「正社員としての勤務経験」(3年・5年)を削除することを求めました。

航空機騒音の軽減を求める

大阪国際空港における今年4月の航空機騒音調査で、滑走路側近の西桑津地域の騒音が上昇していることが明らかになりました。原因として、空港におけるプロペラ機枠の段階的なジェット機枠化の推進や側近の滑走路からの離陸便の割合が増加したことが考えられます。環境基準達成に向け不断の努力を行うという大前提がくずれており、党議員団は必要な対策を新会社に要請するよう当局に求めました。

【3面】

子育て環境の充実を求めて

保育所増設で待機児童の解消を

 待機児童は本来ゼロであるべきところ、今年4月に33名。毎年3月には300名を超える待機児童数を出しています。

党議員団は繰り返し保育所の増設で待機児の解消を求めてきましたが、荻野保育所の「耐震補強事業」のための新築移転計画(荻野8丁目の北コミ広場・2015年完成)をうけ、移転場所の大気汚染・騒音等、保育環境の確保と合わせ定員増を求めました。

 市長は「公的措置の枠は拡大しない」と、現状定員維持の態度に固執しました。

中学卒業まで医療費無料化を 所得制限撤廃を

 保護者の経済的理由により子どもが医療を受けられないことが無いよう、入院、通院とも中学校卒業まで医療費の無料化が広がっています。

 しかし県は福祉医療の改悪を実施し、所得制限をきびしくし、子育て助成対象者のうち4%が対象から外れました。

党議員団は、伊丹では県の改悪に従わないこと、独自に中学校卒業まで入院費だけでなく通院も無料にすること、また国に対して医療費助成制度を国の制度として確立することを求めました。

「きぼう園」における児童発達支援の充実を

 医療型児童発達支援センター「きぼう園」を福祉型に移行する条例が提案されました。

 国による財政措置の廃止により、使用料が、36人中11人は従来通り無料、25人は数百円から最高4400円程度の値上げとなります。一方、保護者からの要望で理学療法士と言語療法士が1人ずつ増員され、サービスの充実が図られるとともに、職員は従来通り5人で運営されます。党議員団は、さらなる発達支援の充実を求めました。

教育環境の改善を求める

市立定時制高校の移転から1年、生徒の教育を受ける権利の保障を

 伊丹市は昨年、定時制高校を阪神昆陽高等学校校舎へ移転、道理のない統合負担金として3億6千万円も県に負担することを決めました。また、多くの反対の声や不安があるなかでの移転は、様々な矛盾を抱えることにもなりました。

 党議員団は、定時制ではさまざまな入学動機や学習歴のある生徒が学んでおり、その生徒の教育を受ける権利を保障する上で、残された期間引き続き全力で支援することを求めました。

「全国学力テスト」依存はやめ、教員の教育力強化で確かな学力を

 伊丹市教育委員会は、「全国テスト」の平均点を学力の指標においています。しかし、そこで測定できるのは学力の特定の一部分に過ぎません。高い得点をえることが最優先にされることで、かたよった学力観を子どもや保護者に持たせています。
 党議員団は、一人ひとりの子どもの実態をよく知っている教員が、その子どもに応じて様々な教え方を工夫した教育活動を行うことで、全体とした学力を身につけることができると主張しました。

【4面】

中学校給食実施へ・平和市長会議加盟 党議員団の奮闘で実現

中学校給食導入検討委員会開催される

 長年の市民の願いであった中学校完全給食が実現に向けて進み始めました。

 教育委員会では「伊丹市中学校給食導入検討委員会」を立ち上げました。

 委員会は毎月開催、自校調理方式、センター方式、デリバリー方式の比較検討が行われ、今年度中に基本方針を策定する計画です。

 安全でおいしく温かい給食を提供するために「自校調理方式を」という父母・市民の多数の声の実現に党議員団は引き続き奮闘します。

産婦人科医師確保に全力を
 市立伊丹病院、来年4月から分娩受け入れを休止

 市立伊丹病院は医師数の減少などにより、分娩の受け入れを来年4月から休止する方針です。ただし分娩以外の産婦人科の診察や出産前後の検診などは維持するとしています。伊丹市内の分娩できる病院は二ヶ所しかなく、党議員団は、今後市民に安心を保障するためにも、産婦人科医師確保に全力をつくすよう求めました。

伊丹市が「平和市長会議」に加盟、市長が広島に

 伊丹市は、昨年7月に「平和市長会議」に加盟、今年の8月には藤原市長が総会に出席するため広島を訪れ、平和記念式典にも参加しました。「平和市長会議」には、党議員団が加盟を求めていたものです。党議員団は、「被ばくクスノキ」の木)を世界に贈る事業も活用し、核兵器廃絶・平和事業をさらに充実することを求めました。

公共施設マネジメント基本方針(案)策定、パブリックコメント実施

 伊丹市は、市が保有する学校や保育所、庁舎などの施設について、人口動態や財政状況、市民ニーズ等に基づいて維持管理・更新のあり方に関する「基本方針」(案)を策定、11月18日から12月17日までパブリックコメントを実施します。基本方針(案)では、2030年には、少子高齢化、人口減少を見込み、公共施設の統合、複合化と新規整備の規制で、床面積を10%削減することを目標にしています。

従軍慰安婦問題の解決を求める請願が僅差で否決、党議員団は採択に全力

 新日本婦人の会伊丹支部から、「慰安婦」問題の速やかな解決を求める意見書を国に提出することを求める請願書が提出され、賛成11、反対15で否決されました。党議員団は、「河野談話」が、軍の関与により「慰安婦」が強制的で痛ましい生活を余儀なくされたことに反省とお詫びの意とともに、今後の対応の検討を表明したにもかかわらず、被害者への個人補償はなされていないこと等をあげ、賛成の立場から意見を述べました。

黒田官兵衛に「あやかり」

 来年のNHK大河ドラマは「黒田官兵衛」ですが9月議会では「有岡城にまつわる黒田官兵衛」で「伊丹のまちおこし」が議論されました。

 ゆるキャラ「村重たみまる」や「官兵衛プロジェクト」もスタート。

 伊丹市長が姫路市長と「和解の握手」、黒田官兵衛に大いにあやかりたい伊丹市です。

「市民まもる防波堤」党議員団

 37日間に及ぶ長い9月議会の大部分を傍聴しました。本会議では全議員が質問に立ち、活発な議論が展開されました。

 各委員会では、市施策の細部にわたり予備日に食い込む審議が熱心に行われましたが、他会派の議論で欠けている点があります。それは「市民の暮らし(生活感)に根ざした立場」です。これがない「行財政の健全化」議論は結局「市財政危機=市民の暮らし・福祉予算の削減」という方向に向かわざるをえません。

 伊丹市を「市民をまもる防波堤に」と奮闘したのは党議員団でした。

 市議会を多くの方が傍聴し、日本共産党議員団の活躍を見て頂くことを願っています。(H)

日本共産党伊丹市議団ニュース(第271号)を発行しました。

9月議会始まる

日本共産党伊丹市議団ニュース(第271号)はこちら(画像PDFファイル)

9月4日から1O月10日までの日程で、9月議会が始まりました。

9月議会は、「平成24年度決算」「平成25年度補正予算」、市民から提出された「請願事項」他が審議されます。

 日本共産党市会議員団は、市民の皆さんの願いを市政に反映するために全力で奮闘します。

 市議会の本会議、委員会の傍聴は所定の手続きをすれば誰でも自由にできます。ぜひ傍聴にお越しください。

補正予算質疑

上原議員9月9日(月)10時~

ひさ村議員9月9日(月)13時~

代表質問に かしば議員 9月20日(金)10時~

9月9日(月)に予定の補正予算質疑の要旨

上原ひでき議員(AM10時~)の補正予算質疑の要旨

一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について

1) 3月議会において、国の一方的な地方交付税削減の不当性や地方公務員の給与の考え方について答弁されていたのに、なぜ国の言うとおりにするのか。国に地方交付税の復元を求めるべきではないのか。

2) 職員の定期昇給見送りや課長級以上の職員の給与カットが、職員と地域経済に与える影響について。

伊丹市立福祉型児童発達支援センター条例の一部を改正する条例の制定について。

1) きぼう園を福祉型発達支援センターに移行する理由。

2) 移行することで使用料はどうなるのか、保護者の意見は。

3) 移行することで職員配置とサービス内容はどうなるのか。

4) 定員を40名から20名にすることで利用者への影響は。

5) 国の制度改正、施設への激変緩和措置の廃止で、「福祉型」に移行せざるをえなくなっているが、国の意図はなにか。

ひさ村真知子議員(PM1時~)の補正予算質疑の要旨

平成25年度一般会計補正予算(第2号)第3款民生費、第4項児童福祉費について

1、第1目児童福祉総務費「保育士等処遇改善臨時特例事業費補助金」

① 私立保育所の保育士の処遇改善を行う背景について伺う。

保育士等の処遇の実態はどうか。問題点についての認識はどうか。

② 補助金の申請は16園中13園と聞いているが、3園が申請しなかった理由は何か。

③ 勤続年数10年以上の保育士の処遇改善について。

④ 処遇改善のためには、このような制度を引き続き国へ要望することが必要ではないか

2、第3目保育所費「荻野保育所基本設計委託料」

① 保育所待機児童解消のため定員を増やすことはできないのか。

② 前期5カ年計画の中での工事費の位置付けは、どうなっているのか。

③ 新園舎予定地における、高速道路の騒音、排気ガスの影響について。

伊丹市交通災害等共済条例の一部を改正する条例の制定について

伊丹市災害共済条例の一部を改正する条例の制定について

① 大幅な見舞金減額改定は、加入率の低下にならないか。

② 災害共済の見舞金の改定で、伊丹市での過去の最大支給額の4.4倍(総額)を想定するのはなぜか。

日本共産党伊丹市議団ニュース(第270号)を発行しました。

子宮頸がん予防のために検診率の向上を、国保税の引き下げを

生活保護法改正(案)の重大な問題点、介護保険の改善を

日本共産党伊丹市議団ニュース(第270号)はこちら(画像PDFファイル)

ひさ村、かしば議員が6月議会個人質問

ひさ村真知子 議員

〔6月17日(月)午後1時~〕

1 子宮頸がん予防のために検診率向上を

・子宮頸がん予防ワクチンは、小学校6年生から高校1年生を対象に定期予防接種となっているが、子宮頸がんに関しての原因や予防はどう伝えているのか。

・パンフレットには、「ワクチンと検診でほぼ完壁に予防が可能」と書かれているが、検診に関しては20歳以下でも受けられることを知らせることも必要ではないか。

・20歳代の若い女性の発病や死亡が増えているが、検診がされていないことが大きな問題となっている。検診率向上の対策はどうか。

2、安心して払える国民健康保険税となっているか

・滞納世帯への差し押さえが行われているが、滞納者との面談を必ず行い、安心した生活の保障を行うべき。

・市民は、高すぎる国民健康保険税の引き下げを求めているがどう応えるのか。

・減免制度の充実と周知の徹底を。

・分割納付は、その人の条件に応じて支払えるようすべきである。

かしば優美 議員

〔6月18日(火)午後3時~〕

1、生活保護法改正(案)の重大な問題点

-すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有するとうたう憲法第25条を否定するもの

(1) 保護の申請を、申請書の提出が必要な行為と義務づけた新たな規定を設けたことについて

(2) 福祉事務所の扶養義務者に対する調査権限の付与、また義務を果たしていないと判断した場合の扶養義務者に対する通知の義務づけについて

(3)「切れ目のない就労・自立支援とインセンティブの強化」を行うことについて

2、介護保険にかかる諸課題-第5期事業計画期間が1年余り経過した中で

・介護分野における人材確保、労働条件の改善・生活援助見直しの問題点

2013年6月議会代表質問:上原ひでき 6月議会における代表質問

2013年6月14日 上原ひでき議員

 6月14日(金)、上原議員は、日本共産党伊丹市会議員団を代表して代表質問を行いました。

 以下、9項目の質問と2回目の質問を掲載します。

1.市長の情勢認識を問う(アベノミクス、従軍慰安婦、憲法改正論議について)

2.中学校給食は自校調理方式で

3.議案第54号 水道事業会計補正予算について

4.議案第64号市営斎場、66号市営住宅のそれぞれの条例改正で、指定管理者制度を導入することについて

5.住宅耐震改修工事への補助について

6.障がい者福祉について

7.教育に関する問題–いじめ問題にかかわる法制化について

8.空港問題について

9.地域提案制度について

(2回目の質問)

2013年6月議会代表質問:上原ひでき 市長の情勢認識を問う(アベノミクス、従軍慰安婦、憲法改正論議)

2013年6月14日 上原ひでき議員

1.市長の情勢認識を問う

1)アベノミクスで市民の暮らしはよくなっていると実感されていますか

市長が提案説明の中で触れておられます、アベノミクス、すなわち安倍自公政権のもとで進められている「3本の矢」といわれる経済対策についてです。市長は政府の月例経済報告での、景気が回復に向かっているということを紹介されました。安倍首相は株が上がったと盛んに自慢しているようですが、5月23日の東証株価は13年ぶりの暴落となり、市場関係者から「企業業績の裏打ちがない中、期待だけで株価が上がっていた。暴落は当然」と言われるとおり、外資に左右されるアベノミクスの制御不能な危険性が暴露されました。

また、国民のアベノミクスの評価にしても、大体7割から8割の国民が、所得は増えない、景気回復は実感できないと答えています。それもそのはずで、安倍内閣になってからも賃金は減り続け、企業の設備投資も減少、大銀行の中小企業向け融資は史上最低で、あらゆる経済の土台の落ち込みが続いているからです。その上に、円安による原材料費や燃油、水光熱費、小麦などの高騰は、中小企業や漁業、農業に深刻な打撃となり、家計を圧迫し始めています。一方では、この「バブル」で一握りの大株主や富裕層には、巨額の富が転がり込み、大企業の多くは円安・株高の中で利益を増やし、内部留保は1年間に10兆円増えました。

市長は、現在進められているこのようなアベノミクスで市民の暮らしはよくなり、景気が回復するとお考えなのでしょうか、お伺いします。

今必要な経済対策は、消費税の増税を中止し、国民の所得を増やす本格的な景気回復の道です。賃上げと安定した雇用、中小企業支援のルールをつくり国民の消費購買力を引き上げ、社会保障改悪ではなく、現役世代も高齢者も安心できる社会保障制度に拡充することが必要と考えるものです。市長は、今後民間企業の設備投資は持ち直しに向かうとされましたが、このままだと期待できる要素はありません。地域内経済循環に視点をおいた企業活動への支援にしても、市民の消費購買力が上がらなければ企業や地域商店の努力にも限界があります。あわせて見解を伺います。

2)「日本の侵略戦争」に対する歴史認識、「従軍慰安婦」に対する認識を問う

安倍政権が発足して以来、過去の侵略戦争と植民地支配を正当化し、美化する歴史逆行の動きが顕著に現れ、国際問題となっています。米議会調査局レポートでは、安倍首相を「強力なナショナリスト」とし、「性奴隷や歴史教科書、靖国神社への参拝」などでの対応が、アジア諸国やアメリカから強い懸念をもって見られていると指摘しています。戦後の国際政治は、日独伊がおこなった戦争が不正不義の侵略戦争だったということを共通の土台にしています。この土台を覆す勢力は、国際政治に参加する資格を失い、国際的な孤立の道に転落していくことになります。

さらに、日本維新の会の橋下徹共同代表の「慰安婦は必要だった」という発言に、内外から大きな批判が起きています。女性を戦争の道具とみなす暴言は、女性への冒涜であるとともに、人間への冒涜です。国連拷問禁止委員会は、日本軍「慰安婦」問題で「日本の政治家や地方の高官が事実を否定し、被害者を傷つけている」とし、日本政府に対して、こうした発言に明確に反論することを求めました。

市長は、このような安倍首相や橋下共同代表の歴史を逆行させる考えに対してどのような認識をお持ちでしょうか、お伺いします。

日本がアジアと世界から信頼され、国際社会で名誉ある地位を占める国になるためには、過去の侵略戦争と植民地支配の誤りをきっぱりと認め、その負の遺産を清算する立場にたつことが不可欠です。すなわち日本政府の責任ある立場の政治家が、侵略戦争を肯定・美化するような行動、言動をとらないこと、日本軍「慰安婦」問題では、日本政府として公式に謝罪し、個人補償を行うこと、日本の侵略戦争と植民地支配の歴史を子どもたちに正しく伝え、アジアと世界の国ぐにと平和・友好の交流を積極的におしすすめることが必要と考えるものです。

以上に対する見解もあわせてお伺いします。

3)自民党などの「憲法改正」論議に対する考え方を問う

自民党をはじめとする改憲勢力が多数を占めていますが、その一番の狙いは、自民党の改憲案にあるとおり、憲法9条を変えて「国防軍」を明記することで、集団的自衛権の行使など、日本を「海外で戦争する国」につくりかえることです。この人たちは、「北朝鮮や中国との関係を考えても憲法の改定が必要」だといいます。しかし、北朝鮮の問題にしても、中国・韓国との領土問題などにしても、何よりも求められるのは憲法9条を生かし、道理に立った外交交渉によって解決をはかることです。

一方、安倍首相は、改憲の発議を、国会議員の「3分の2以上」から「2分の1以上」に引き下げる96条改定を言い出しました。しかし、これは単なる「手続き」論ではありません。近代の立憲主義は、主権者である国民が、その人権を保障するために、憲法によって国家権力を縛るという考え方にたっています。そのために改憲発議の要件も、時の権力者が都合の良いように、簡単に憲法を変えることができないようにされています。憲法改正の発議要件を緩和し、一般の法律なみにしてしまうことは、立憲主義を根底から否定するものにほかなりません。

市長は、これら改憲の動きに対してどのような見解をお持ちでしょうか、お伺いします。