6月議会 かしば議員の意見要望

2回目は意見要望とさせていただきます。

かしばふみ議員

1・伊丹空港の特定利用空港指定についてです。

改めて特定利用空港指定とは、「日本は戦後、最も厳しい安全保障環境の下に置かれている」として国が「このような安全保障環境を踏まえた対応を実効的に行うために」「平素から」「有事」に備えて自衛隊などが民間空港、港湾を「円滑に利用できるよう」にするものです。

 内閣官房作成のQ&Aの31項目では、利用目的を「武力攻撃事態のような有事の利用を対象とするものではない」述べられていますが、インフラ整備を進め、自衛隊や海上保安庁の訓練を想定するとして、国民保護のための戦闘機や輸送機の離陸訓練、資材や機材、人員等の輸送、展示訓練、災害対応、人命救助等、対応に必要な訓練が想定されています。

 改めて、災害対応や人命救助での利用まで否定するものではありません。しかし、伊丹市は、総監部、千僧駐屯地等、自衛隊施設が空港に近く、アクセスを最大利用した民間空港利用を本格的に進めることが大きな狙いであることは間違いありません。

 全国では2024年4月から2025年4月迄の特定利用空港の自衛隊利用は空港、港湾含め1万1906回に上るとされます。(赤旗が紹介)

 街中とは距離があるとはいえ、昨年4月に指定された南紀白浜空港では4機のF15戦闘機によるタッチアンドゴー等の訓練が強行され軍事利用や騒音に対し、住民から抗議の声が上がっています。

 現在、国や県からの伊丹空港に対する今後の具体的協議、説明などはなされていないとの事ですが、想定される課題や影響は計り知れません。

 何よりも、市中空港である伊丹空港に於いては、市民、近隣市にまで影響が及ぶ事を十分鑑み安全な暮らし最優先のご判断を市長にはお願いするものです。

 伊丹市は平和都市宣言を行っている事の歴史的経緯も踏まえ、改めて特定利用空港候補の辞退を要求いたします。

2・子ども誰でも通園制度試行を経ての本格実施進捗状況と今後の対応についてです。

 子ども家庭庁の「子ども誰でも通園制度検討会のとりまとめ」(2025年12月)の中では、配慮が必要な子どもや医療的ケアが必要な子ども等の受け入れについても言及していますが、現状をお聞きし、伊丹市に限らず、実現は厳しいものであることが理解できます。

 繰り返しになりますが、子ども誰でも通園制度の本格実施と協力園を増やして行くには、どの園も保育士の配置基準は満たしているものの、通常保育に支障が出ないようにするためには保育士マンパワー不足が大きなネックになっていること。

 この制度は保健センターやむっくむっくルーム、市の広報等でも紹介をしているとの事ですが、制度を十分知らない保護者も多いのではと感じます。

 一方、この制度の中で国は、子ども誰でも通園制度の従事者は「保育士その他」であり、保育士の資格が無くても、県、市町等が行う一定期間の研修を受けた者でも可能。有資格者が1人いれば…との文言があります。これも保育士不足が根底にあり、大きな制度問題と考えます。

 更に、子どもの発達や生育環境を整えることが大きな目的とされ、子どもの視点からの施策であると強調されていますが、限られた利用時間数の中で、成長や変化の多い3歳未満の乳幼児の保育の機会が果たして安全安心を担保できる制度なのか。子どもも保護者も他者との関係性をもてる、保育に触れる機会であり保障すべきものである点は理解します。

 今後も、子ども誰でも通園制度について、保育施設の抱える問題や、利用者の視点で進捗状況や制度の行方を見ていきたいと思います。

3・保育所の待機児童に対する今後の施策と保育ニーズについて

 「保護者の就労や疾病などを理由に保育所などの利用を申し込む場合、市町村は保育所などに入所できるように調整を行います。これは待機児童の解消は市町村の責任において最大限努力しなければならないという児童福祉法第24条に基づき、なされます。」とあります。

 待機児童はこの間、多くの自治体でも解消に向けて努力がなされた結果、解消されつつありました。

 今年度、伊丹市では、大型マンションの建設に伴う人口流入により保育所不足が生じたとのことと、一方、で伊丹市の未就学児童数は減少傾向にはあるが、短期的に、一気に減少するのではなく、当面、保育ニーズは高い水準で推移すると述べられました。

 保育施設の誘致計画は今後の推移を見ながら対応していくとの事ですが、保育ニーズが高い反面、需要に対する施設の不足が続けば、今後も、待機児童の解消が図れないのではないかと懸念するところです。

 保育需要は地域差もありますが、他市からの転居で保育所を探したが入所が難しいと言われた、等の声もお聞きすることから、以前同様に年度途中の保育所入所についても状況をお聞きしました。

 国の保育士配置基準が見直され、1歳児については6:1から5:1への改善を進めるとし、5:1では加算措置がされるようになりましたが、人材不足の解消や施設誘致が進まなければ保育ニーズの解消や年度途中の入所にも繋がっていかないものと思います。

 潜在保育士も多いとされています。保育士の処遇改善と引き続き保育環境の整備をお願いいたしまして私の質問を終わります。